綾野ましろ:WHITE PLACE ~まだ染まる前の始まりの景色~

綾野ましろ:WHITE PLACE 邦楽レビュー

綾野ましろのファースト・アルバムである「WHITE PLACE」。

間にコンセプトアルバムをはさみましたが、デビュー曲の「ideal white」のリリースからからほぼ2年と、時間をかけて作られたアルバムです。

期間をかけすぎるとまとまりのないアルバムになることがありますが、アルバムの世界観がしっかりとある、充実したファースト・アルバムになっています。

間もなくセカンド・アルバム「Arch Angel」がリリースされますが、リリースがされる前に聞いておきたいアルバムです。成長の過程が楽しめますよ。

どんな色に染められていくのか?

「WHITE PLACE」の収録曲は以下の通りです。

  1. white arise ~overture~
  2. ideal white
  3. スパイラルガーデン
  4. Lotus Pain
  5. 刹那クロニクル album version
  6. shinkiro
  7. misty way
  8. labradorite
  9. vanilla sky
  10. Delusion
  11. focus light
  12. 憧憬
  13. infinity beyond
  14. 春想の街
  15. Believe

ファースト・アルバムで15曲、1時間3分というボリュームは取っ散らかる可能性が高いのですが、1本芯が通ったアルバムであるのが特徴的です。

それぞれの曲が「WHITE PLACE = 白い場所」につながっているという。 まだ成長過程のアルバムですが、よく考えられて作られたアルバムになっています。

大切に育てられているアーティストというのが、感じられる内容です。白がどんな色に変化していくのか、楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?

未来へと続く白

彼女のデビュー曲で、テレビアニメ「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」オープニングテーマにもなった「ideal white」。

「white arise ~overture~」の流れから始まるこの曲は、アルバム・タイトルの「WHITE PLACE」を象徴するような1曲です。

未来も進んでいく道も正解は1つではないけれど、白く輝く未来だけを信じて前に進んでいくというのは、彼女の進むべき道の決意のようにも受け取れます。

後ろを向いて後悔しないようにというのは、いいですね。

未来へと向かった白がどんな白、または違う色になるのか聞いていて楽しみになれる曲になっていますよ。信じるだけでなく、行動というのがいいところです。

僕が僕であるために

理想の自分であるためにの理想を歌った「憧憬 (しょうけい)」。

誰もが思うけれど理想の自分と、現実の自分とのギャップ。理想の自分を「憧憬 = あごかれる」として、前に進んでいくというポジティブな歌詞がいいですね。

君という歌詞が出てきますが、自分に対していっている言葉と考えると、すごくしっくりする歌詞です。理想と、現実、客観的に見ている自分がいる。

深く読み過ぎかもしれませんが、この曲の歌詞は特に深い感じがしました。

コーラスが肝になっている、アルバムでも聞き逃さないで欲しい1曲です。

手を伸ばした先にあるもの

北海道庁『クールHOKKAIDO』公認ソングでもある「春想の街」。

毎年当たり前のように訪れる春のカケラが僕らの希望であり、行くべき道に導いてくれる。大きな喜びではなくても、希望を感じさせてくれる曲です。

間違っているかもしれないけれど、怖がらずに前へと歩いて手を伸ばせばいいというのは、多くの人の背中を押す曲になるのではないでしょうか。

めちゃくちゃに強い希望ではないからこそ、優しい一押しに聞こえる曲です。

信じる先にある未来

テレビアニメ「機動戦士ガンダムSEED」の3rdオープニングテーマでもあり、アルバムのラストをかざる「Believe」。

この曲で彼女を知ったという人が、多いのではないでしょうか? ガンダムSEEDは「SEED = 種」が重要でしたので、「Believe」というのが合いますね。

最後に希望の種をまくというのが、アルバムを締めくくるのに相応しい気がします。少し未完成な感じの曲だからこそ、希望に進んでいく感じがしましたよ。

ディレイを使ったギターフレーズは、コピーしてみると面白いです。アルバムの中で1番楽器がフューチャーされて、コピーしたくなる曲になっています。

WHITE PLACE あとがき

まだ未完成な部分も感じさせながら、光る部分が感じられるアルバムです。

アルバムタイトルが「WHITE PLACE」でありまだ染まっていない存在、未完成な部分があるのを狙ってやっていたとしたら、うまくはめられちゃっています。

あえて無理をして背伸びをせずに伸びるだろうなという感じが強く感じる、このアルバム。セカンド・アルバムの前に聞いてみてはいかがでしょうか?

既にリリースされている先行シングルで変化は感じられますが、よりセカンド・アルバムが楽しめる存在になると思いますよ。

完璧ではないからこそ気になるこのアルバム。ぜひ聞いてみてください。

 

以上、『綾野ましろ:WHITE PLACE ~まだ染まる前の始まりの景色~』という記録でした。

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