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綾野ましろ:white chronicles ~過去を手にこれからも続いていく~

綾野ましろ:white chronicles邦楽レビュー
邦楽レビュー

綾野ましろ (あやの ましろ) ベストアルバム「white chronicles」。

前作「Alive」から1年7カ月。かなりお久しぶりとなるリリースは、配信限定のベストアルバム。今までの歴史を辿りつつ、この先へ続く新曲を追加した形。

特に彼女の音に新しく新たに触れる方には、カタログ的な1枚です。

white chronicles 収録曲概要

「white chronicles」収録曲は以下の通り。

  1. Reason Flies
  2. ideal white
  3. vanilla sky
  4. infinity beyond
  5. ハーフムーンフラワー
  6. focus light
  7. 春想の街
  8. Believe
  9. Lotus Pain
  10. NEWLOOK
  11. starry
  12. 衝動
  13. GET OVER
  14. confession
  15. GLAMOROUS SKY
  16. Alive
  17. Reason Flies -English version-

日本語、英語2バージョンの新曲「Reason Flies」が頭と終わりに。間に盤と配信のシングルタイトル曲。ファン投票の上位2曲が時系列に並んだ全17曲。

カタログ的な要素が強いので、あえての時系列というところでしょうか。

また、シングルのみだと面白みがかけますから、「ハーフムーンフラワー」「春想の街」がファン投票で選ばれての収録は、ありな選択だと思います。

特に「ハーフムーンフラワー」は3枚目のシングル「infinity beyond」カップリングのみで、アルバムには未収録曲。これがうまい具合に収まっています。

シングル主体ではあっても、新曲とその他の2曲を含めたのは正解かなと。「white chronicles」のタイトルにプラスができた感じです。

Reason Flies

アルバムのための新曲「Reason Flies」。(1曲目)

夢は誰もが持ちものであっても、イメージ通りにはなかなか進まない。だからこそ迷ってしまうものですが、そこに気付いて振り払って前へと進んでいく。

吹っ切れたであろう思いは、アルバムの新曲として提示する意味があります。

“What is a life?” 生き方 縛る言葉なら
“Why do lie?” 「夢」であっても もう要らない

良かれと思って行ってきたことも、実は自分を鎖となり締め付けていた。気付かないようで、思いの他にあることです。

そのことに気付くというのは、新たなる道へと進める時。私がやるべき「夢」ではないと思えるのですから…。なかなか面白い表現だと感じました。

…抱いて 機能までの重力を
振り払って 証明するから
ただひとつの軌跡を刻む コントレイル

縛られる過去は捨て去るけれど、抱いて行くものもある。過去のシングルという今までの軌跡を刻んだ今作に、ぴったりな表現ではないでしょうか。

不要と必要なものを分形に別し、未来へと飛び立つ。単体ではなく、ベスト・アルバムの中に入るからこそ、その思いと言葉がより際立つ表現になっています。

infinity beyond

Apple Music Movie Iconinfinity beyond
フルMVをApple Musicで観る

3枚目のシングルで、PCオンラインゲーム「ガンスリンガー ストラトス リローデッド」主題歌「infinity beyond」。(4曲目)

「infinity beyond = 無限を超えて」。その可能性を真実とともに、背負う物があるからこそ、突き進んでいく。自分一人では実現しない強さです。

幾つものそら 放つ命の光
強く儚く輝いた

乗り越えられる存在がいるからこそ、自分がいる。その部分を忘れていないことが、強さとなりこれからも越えていける。自分だからだけじゃないですね。

僕の目の奥に映る
君の姿に 静寂が貫く
静寂が貫く…

言葉ではなく、その姿で示す。俺の分も背負って行ってくれ! というのが、君の大きな希望であり、越えられていく存在からの意思でありそうです。

誰かを背負っての先となると、途中で崩れ落ちるわけにもいきませんね。

ハーフムーンフラワー

ファン投票で収録された「ハーフムーンフラワー」。(5曲目)

3枚目のシングル「infinity beyond」カップリングですが、概要にも記述した通り、うまい具合にハマっています。投票した方ナイス!

逆に制作側もこんなにうまくハマるとは想定していなかったかも…。

半分の月影は今でも
足りない半分を求めるから

完全な状態ではない月。欠けている部分を求めるのは必然でありながら、楽しみが増える要因ではないでしょうか。完全だったら、見慣れちゃいますから。

自分もジョギング時に空を見上げて月を見ますが、その多くは欠けている場合がほとんで。逆にだからこそ気になってまた次の日も見上げてしまいます。

優しい光の中で
瞳を閉じれば ほら

心の目で見るその月は満月。現実には欠けて足りない部分も補正ができる。それが実際であればいいなと思えることこそが、楽しみでもありそうです。

多くは完璧ではないからこそ、完全を求める。明日への楽しみです。

Reason Flies -English version-

アルバムのための新曲の英語ヴァージョン「Reason Flies -English version-」。(17曲目)

微妙なニュアンスの違いはどうしてもありますが、日本語詞をなるべく忠実に再現した形。両バージョンあり、頭と終わりにあるのがいい感じです。

配信が音楽のメインとなっていく中で、対象を日本に限定してしまうとなかなか難しくなってきました。この対応は聞くきっかけの一因にはなりますよね。

また、個人的に面白みに感じたのは英語での歌唱。デビュー時点でかなり歌はうまかった彼女ですが、この曲を聞けば分かるようにカタカナ英語に近い歌唱。

まだまだ成長するべき部分があるというのが、マイナスではなく逆に面白みになっています。不完全だからこそ、今後に期待です。これも音楽の面白さですね。

あとがき

配信限定でリリースするベスト・アルバム。いくつか自分も聞いていますが、先につながる新曲を含めて新たなる提示をしたのは、正解ではないでしょうか。

その理由は正直既存曲のみだと、出す必要ある? と感じる部分もあるので…。配信のみだから、カタログ的だからの手抜きは、聞き手にどうしても伝わります。

新曲かつ英語ver.も含めることで、新たなる提示も示した彼女。今後にどうつなげていくのかと、持っている物の良さをより際立たせることを期待しています。

1つ苦言を言えば、出る曲も含まれていますが、歌詞表示はマストにした方がいいかと…。せっかくのきっかけになるアルバムなのに、もったいないです。

不完全だからこその面白みはあっても、するべき部分はありますから…。

 

以上、『綾野ましろ:white chronicles ~過去を手にこれからも続いていく~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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