綾野ましろ (あやの ましろ) 8枚目のシングル「GET OVER / confession / GLAMOROUS SKY」。
綾野ましろは北海道出身の、ライブと音源と聞いた時の差が少ない歌唱力の高いアーティストです。今作でも変わらず、高い歌唱力を聞かせてくれています。
両A面としてリリースするシングルは珍しくありませんが、トリプルA面という少し珍しいリリースの方法をしたのが、今回のシングルです。
どの曲も自信があるからこそのタイトルなのでしょうけれど、タイトル曲の分散は焦点がブレますから、逆に見た時のインパクトを下げている感じがしました。
内容は悪くないのに、少しリリース方法がもったいないシングルです。
GET OVER / confession 収録曲概要
「GET OVER / confession / GLAMOROUS SKY」の収録曲は以下の通りです。
- GET OVER
- confession
- GLAMOROUS SKY
- GET OVER – instrumental-
- confession – instrumental-
トリプルA面だから当たり前なのですが、収録曲はそのままですね…。インスト曲はありますけれど、トリプルA面は内容でも焦点がぶれている感じがします。
「GET OVER」をタイトル曲でリリースしていたら、違った印象になったのは間違いありません。トリプルA面というのは、諸刃の剣ですね。
2枚目のアルバムに「GET OVER」、「confession」は収録されますので、このシングルのリリース自体がなくても良かった気もします。
GET OVER
テレビアニメ「パズドラ」のエンディングテーマの「GET OVER」。(1曲目)
3曲の中でも唯一の明るい曲で印象が強くなる、自分への応援歌です。
後ろに振り返るのではなく、一歩でも前に進むためにジャンプしていくんだよ! という歌詞は、メジャーキーの明るい曲調にぴったりです。
躊躇(ちゅうちょ)して立ち止まってしまっている人の、背中を押してくれるような曲になっています。弱い自分のままではダメよという感じ…。
サビ始まりの曲で、最後までテンションを落とさずに聞けていい感じです。
confession
Elements Gardenのプロデュース曲の「confession」。(2曲目)
この曲は「Get up! Get up! Get out! Get out! 」と誰でも参加できるシンプルな掛け声があるので、ライブで盛り上がりそうな曲です。
「confession = 告白」ですが、自分の気持ちを弱さを隠さず告白するということに合わせて、疾走感のある曲がうまくまとまっています。
Elements Gardenは音楽クリエイター集団で、思い浮かぶのは水樹奈々ちゃんです。彼女の最新シングル「METANOIA」もElements Gardenの曲です。
Elements Gardenの曲は歌うには難しい曲が多いのですけれど、難なく歌ってしまうのは、綾野ましろの実力の高さ分かる曲でもあります。
これからの彼女のライブのキーポイントになりえる曲です。
GLAMOROUS SKY
中島美嘉が「NANA starring MIKA NAKASHIMA」名義でリリースしたカバー曲「GLAMOROUS SKY」。(3曲目)
このシングルのためにというわけではなく、昨年の18年10月26日に配信限定としてリリースがされたそのままの曲の、再収録です。
正直な感想をいえば、収録の必要があったのか? と疑問があります。
- 自身の曲ではない
- 最初のリリースから時間がたっている
- カバー曲の壁をこえていない
歌唱力だけいったら中島美嘉よりも圧倒的にうまいのですけれど、この曲を聞いた人がどちらを選ぶかといったら、中島美嘉の方ではないでしょうか?
たんにカバー曲であってオリジナリティがあるわけではないので、トリプルA面の1曲にするには、どう配慮をしても弱いと言わざるしかありません。
元ViViDのボーカルであったSHINも同じく同じ「GLAMOROUS SKY」をカバーしていますけれど、こちらの方が断然にいい仕上がりになっています。
逆に「GLAMOROUS SKY」を収録しないほうが、シングルとしてよりいい物になっていたと感じました。悪くはないですけれど、普通でしかありません。
アピールを欲張り過ぎてしまったのが、もったいないことをしています。
何回も聞いてみても「GET OVER」 、「confession」の2曲でシングルとして成り立っているので、「GLAMOROUS SKY」は完全に余分ですね。
色を違うものをお得だと思って足してみたら、いらなかったみたいな…。おそらく聞くきっかけになればという判断の収録だと思いますが、ガチでいらんです。
あとがき
収録方法に苦言はありますが、綾野ましろはいいアーティストですよ。以前渋谷駅の東急線の階段をあがったスペースで、フリーライブをやっていたんです。
確か、彼女のデビュー当時のGWだったと思います。日替わりでアイドル他が出演していて、歌声が聞こえてきて思わず場所に駆け寄ってしまいました。
歌唱力だけでなく、人を引きつける声の持ち主です。彼女を知ったきっかけになったフリーライブですが、そこからずっとチェックをして聞いていますから…。
伸びるべきアーティストにムダが見えからこそ、もったいないという感じです。
聞こえ方に個人差はあっても、強調の分散は焦点がぶれます。このシングルを聞く時は「GET OVER」、「confession」の2曲だけを聞くのをオススメします。
聞き終わった時の感覚が、きっと違うと思いますよ。
音楽は聞き流しされてしまうからこそ、不要なものはない方がいいですね。タイトルの表記方法、収録内容でもったないことをしているシングルです。
以上、『綾野ましろ:GET OVER / confession / GLAMOROUS SKY ~トリプルA面? ~』でした。
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JOE (ジョウ)
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