綾野ましろ:Arch Angel ~痛みではなく強いからこそ泣くんだ~

綾野ましろ:Arch Angel邦楽レビュー

綾野ましろのセカンド・アルバムである「Arch Angel」。

ファースト・アルバム「WHITE PLACE」から約3年ぶりという、かなりの時間をかけて制作がされたアルバムです。

アルバムまでにシングルを4枚は挟んでいますけれど、スローペースですよね。

アニメのタイアップ曲は多いですが、声優ではなくソロシンガーでゆったりとしたリリースペースは、彼女を大事に育てていこうという戦略がうかがえます。

これだけ歌えてビジュアルもいいので、納得な感じがしました。

アルバム収録曲概要

「Arch Angel 」の収録曲は以下の通りです。

  1. pixy breath
  2. NEWLOOK
  3. confession
  4. MATROSKA
  5. TRUE KISS
  6. 衝動
  7. starry
  8. Unleash
  9. ANGEL HORIZON
  10. caelum
  11. GET OVER
  12. アークエンジェル

アルバムまでにシングルが4枚リリース。既発の曲がカップリング曲も含めて8曲が収録され、アルバムのための新曲が4曲というのは少ないです。

ですからシングルを全て追っている人には新鮮味は少しかけるのですが、曲順はよく考えられています。そのおかげで、アルバムのまとまりがよくなっていますよ。

既発曲が多いとただ曲を集めただけのアルバムになる場合が多いですけれど、そう感じさせないのは、アルバムの中に必要な曲になっているからでしょうね。

欲をいえば新曲をメインにしてほしいですが、アルバムとして聞くと納得です。

pixy breath

アルバムのオープニング曲の「pixy breath」。(1曲目)

6枚目のシングル「starry」のカップリング曲です。カップリング曲がアルバムのオープニング曲を飾るというのはあまりないことですが、うまくはまっています。

アルバムの中の曲として聞いてみるとオープニング曲にぴったりなこの曲を、なぜかカップリング曲で先出しをしたんだろう? と感じてしまうぐらいの曲です。

6枚目のシングルがリリースされたのは18年1月ですが、リリース時にはすでにセカンド・アルバムとしての構想は出来上がりつつあったのかもしれませんね。

1曲目として聞き手の気を引かせるには、十分すぎる曲です。

TRUE KISS

カッコよさとかわいさが両立している曲の「TRUE KISS」。(5曲目)

曲と聞くとバンドサウンドでカッコよさがありますが、歌詞を見ると女性ならではのかわいさを感じられる曲です。少し強がっているけど、弱さがあるという…。

この曲はアルバムの中でも特にバンドサウンドがカッコいい曲ですので、コピーしたくなってしまう曲になっています。

ヒット曲定番の楽曲の構成ですが、やっぱりいいですね。

Unleash

ミディアムテンポでサビのメロディーが特徴的な「Unleash」。(8曲目)

メロディも特徴的ですが、3パターンある英詩の部分が1番伝えたい部分で、だからこそ行動をしなければいけないんだ、という感じがしました。

思いは考えただけでは基本的には伝わらないですから、言葉に出して伝えてよく話し合ってみようよと…。聞いていてどう行動するべきなのか、考えてしまいます。

メッセージを伝えるミディアムテンポの曲は、彼女は抜群にうまいです。

アークエンジェル

アルバム・タイトル曲であり、ラストナンバーの「アークエンジェル」。(12曲目)

優しさが伝わってくるピアノが印象的なバラード曲です。ピアノはアイドルグループのdropで以前活動していたshizuka(杉野静香)ちゃんが参加しています。

ピアノを弾ける女性は多いですが、音大卒の元アイドルで、MVとレコーディングにも参加するのは珍しいですよね。経歴も含めて、今後が楽しみな存在です。

綾野ましろというと力強い曲が多い中で、生まれてきた意味を考えるというメッセージが強いバラード曲を歌えるのは、彼女の強みになっています。

しっかりと歌えなければ上辺だけの歌詞になってしまいますが、歌詞をしっかりと伝えることができているのは、聞いていてすごくいいなと思ってしまいました。

この曲が最後にあることで、アルバムのクオリティーが1段上がっていますし、また最初からアルバムを聞きたいという感じにさせてくれます。素直にいい曲です。

あとがき

ファースト・アルバムから3年の間隔があることで、もともとが高い歌唱力も上がっているのと同時に、ビジュアルにも変化が見られます。

アルバム・タイトルの「WHITE PLACE」のように白く何色にも染まれる透明感がある感じから、その場面によって色が付く感じに変わってきました。

髪形もショートから長くなって、インナーカラーが入っているなど、音楽だけでなくビジュアルも見ていてとても興味深いです。

今後もいろいろな変化を歌でもビジュアルでも見せてくれると思いますが、どんな変化をこれから見せてくれるのでしょうか?

シングルメインではなく、アルバムメインの曲で聞かせられるようになったら、大きく成長すると思います。小さくまとまらないことを期待をしたいですね。

 

以上、『綾野ましろ:Arch Angel ~痛みではなく強いからこそ泣くんだ~』でした。

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