Måneskin (マネスキン) 配信シングル「If I Can Dream」。
前作「SUPERMODEL」から1カ月。1枚目のEP「Chosen」以来となるカバーは、エルヴィス・プレスリーの伝記を描いた映画「エルヴィス」への提供曲。
渋い楽曲はその描かれていることも含め、今の彼らが歌うからこその生々しさを聞かせてくれます。
If I Can Dream 概要
「If I Can Dream = 夢を見ることができれば」。アーティストとして活動するからには、単に自分のやりたいことができればでなく、支持もされたい。
過程を描いているのを踏まえて「エルヴィス」は、エルヴィス・プレスリーの伝記を描いた映画、すごく重要な位置にある曲と言えるのではないでしょうか。
しかも今がピークではなく、これから更に認知度を高め、支持を得ていくであろうのは間違いない存在であろうマネスキン。
現在の状況を含め、今この時にこの曲を歌うのはこれ以上ない適任であるように感じてしまいました。それにしてもかんたんには歌えない、渋い楽曲です。
If I Can Dream
Elvis Presley のカバー「If I Can Dream」。
夢は夢のままではなく、実現させてこそ。そう思うだけでなく、実際に誰にでも分かる形で行ったエルヴィス・プレスリーだからこそ、歌にある説得力。
概要でも記述していますが、伝記的にすごく重要な位置にありそうな楽曲。それを求められる形で、かつプラスを見せて聞かせるマネスキン。面白いです。
プラスとは何かというと、歌詞の部分も含めて今項目の下部で後述します。
There must be lights burning brighter somewhere
「どこかに明るく燃える光があるはず」。それは全てを照らすような。ただそれは誰かをあてにするではなく、自らがその存在になってみせる。
エルヴィス・プレスリーが実現をさせた、生き様であるとも言えそうです。
Come true, oh
Right now
Oh, right now
「実現させる。今すぐに、今」。曲終わりの歌詞。オリジナルと比較して聞くと自分と同じように気付く方もいると思いますが、歌詞が少し異なるんです。
オリジナルでは、最後の歌詞は下記のようになっています。
Let it come true right now
Oh, yeah
「今すぐに実現させよう」。意味合い的に同じであるようで、これは少し表現が異なりますよね。オリジナルが収録された「Elvis」は1968年リリース。
既にアメリカンポップカルチャーの存在になっていた、エルヴィス・プレスリー。開花していく伝記で描くこととは、恐らく少し異なってくる部分。
経験談と、これからとの違いのような形。この変更は制作側から依頼されたのか、マネスキン側がしたのかは分かりませんが、これが凄くいいんです。
有名になっていくエルヴィス・プレスリーと、今これから更に開花していくであろうマネスキン。うまくマッチしているのと、プラスの部分を感じさせます。
また、敬意がすごく感じられるカバー。前述の歌詞もですが、音としてバンドの色は加えても、不必要な変更や変化をしていない表現。
彼らの既存楽曲の中で一番クセがないのも、面白く感じる方は多そうです。
あとがき
映画「エルヴィス」。エルヴィス・プレスリーの伝記を描くということで楽曲が重要となるのは間違いないでしょうし、サウンドトラックもリリースされます。
そのリードトラック「Vegas」はドージャ・キャットが歌い、リリース済み。この「If I Can Dream」は、何曲か先行配信されているうちの1曲です。
マネスキンが参加しているというのは告知されいたので知っていましたが、それ以上の情報は探ってはいなかったので、カバーと知ったのは配信開始後。
それでも映画で描くことを考えれば、ドージャ・キャットのアプローチが逆に珍しかったのかも…。それにしても、いい感じ表現をしたカバーですよね。
敬意を持ちつつ、自分たちが演奏するからこその色も添えられている。言葉にすると軽いですが、実現するには中々難しいこと。実にいいバンドです。
映画「エルヴィス」の公開が7月1日。22年8月18日に東京豊洲PIT単独公演。8月20、21日「SUMMER SONIC 2022」で待望の初来日をする、マネスキン。
日本で注目されるタイミングが集中していますので、ますます面白い存在へと変わって行くはず! 「If I Can Dream」。リアルに実現しちゃいそうです。
以上、『Måneskin:If I Can Dream ~夢とは実現させるためにあるもの~』でした。
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Måneskin:If I Can Dream ~夢とは実現させるためにあるもの~ ←今ココ
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JOE (ジョウ)
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