Maggie Lindemann (マギー・リンデマン) 配信シングル「how could you do this to me?」。
前作「debbie downer」から2カ月半。22年後半にリリースが予定されているアルバム「Suckerpunch」からのセカンドシングル。
Kellin Quinnをフィーチャリングしたパンキッシュなロックは、少しイラッとしている時に聞けば、すっきりとできそうです。
how could you do this to me? 収録曲概要
「how could you do this to me?」収録曲は以下の通り。
- how could you do this to me?
- she knows it
カップリングとして、21年10月にリリースした「she knows it」も収録。少し間が空いたことと、アルバム「Suckerpunch」収録されるからであろう処置。
デンマークのロックバンドH.E.R.O.が同じように、先にリリースされた楽曲をカップリングにするというのをしていましたが、これは実にありな方法。
何がきっかけでアーティストに興味を持つかは人それぞれですが、一手間の作業を加えずともその他の楽曲も聞いてもらう。もっと広まってもいい手法かも…。
how could you do this to me?
Kellin Quinnをフィーチャリング「how could you do this to me?」。(1曲目)
パンキッシュなサウンドにのせられるのは、思い通りにならないからこその鬱憤。溜まっていくからこそ、なんとかしたい。
かといって誰かに不満をぶちまけるのではなく、受け取り方次第ですが、心の中にいるもう一人の自分との会話をしているようにも聞こえます。
それがたとえ解決することはない、意味のない行為だとしても…。そんな想像をしてみると、より面白みが増していく楽曲です。
Okay, we need to fucking talk
「オーケー。私たちはク○話をする必要があるわ」。曲始まりの語りの部分。女の子が歌う楽曲ではあまり出てこない言葉であり、最初にあるので衝撃的。
聞き手の心をつかむだけでなく、頭にあるからこそ想像が深まります。
Who will be there when I need it?
You can call it what you want
But I will be your only one
「必要な時に誰がそこにいるの? それはあなたがの損でいると言えるもの。でも、私があなたの唯一のものよ」。サポートして欲しい時は、誰でもあるもの。
それは人は一人では生きて行けないからこそですが、曲中で少しづつ形を変えて出てくる、上記の語りかけるような内容の部分。これは自分に対してかなと。
だからこそ、前述の心の中にいるもう一人の自分との会話をしているように、自分はこの曲を聞いていて感じました。
とはいえ自分できることは限られているからこそ、鬱憤として溜まっていくことが軽減することはあっても、根本的に解決することはないのかなと。
ですので、記事のサブタイトルの”無い物ねだり”という言葉が思い浮かびました。パンキッシュなサウンドですけれど、勢いだけでなく深みもあるんです。
これが彼女の表現する音を聞いていて、面白いと感じ部分であるのかなと。
また、ジョギング中にこの曲がかかると、テンポもありますが自然と少し早くなる走るスピード。すっきりはするのですが、いつもよりちょっと疲れます。
ペースが上げられないと困っている人は、走っている最中に聞いてみてはどうでしょうか?
あとがき
22年後半アルバム「Suckerpunch」がリリース予定であることをアナウンス。前作「debbie downer」は収録予定でないのは、色が違うからでしょうか。
とはいえ今作に続いた「break me!」は、ロックとは異なるインダストリアルなサウンド。逆にアルバムがどんな内容になるのか、想像できないという…。
デビュー時からその表現する音が様々で、変化を恐れることをしない彼女。アルバムは今年後半ということで、これから続く提示が更にあるはず。
面白い展開をしていってくれるでしょうから、その動向を楽しみに待ちましょう。
以上、『Maggie Lindemann:how could you do this to me? ~無い物ねだり~』でした。
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