春奈るな:Candy Lips ~私の甘い唇を感じてみない? ~

春奈るな:Candy Lips邦楽レビュー

春奈るな 2枚目のアルバムである「Candy Lips」。

現在3枚のオリジナル・アルバムが発売されていますが、1枚目のアルバム「OVERSKY」から約1年半ぶりの2015年にリリースされたアルバムです。

ファースト・アルバムである「OVERSKY」が新人で1枚目とは思えないクオリティのアルバムだったので、期待値が上がった中でリリースがされました。

なんですが、多くの人の期待値を下回った内容のアルバムになっています。

この「Candy Lips」も「OVERSKY」のようなクオリティであれば大きな階段を登ったのは想像が難しくないはずですが、実際はそうはなりませんでした。

今聞いても実にもったいないことしているなと思う、このアルバムです。曲としては光る曲も多いのに、アルバムとして聞くと「? 」な感じがします。

少し冷たいようですが、アルバムとして聞くのはあまりオススメしません。

Candy Lips 収録曲概要

「Candy Lips」の収録曲は以下の通りです。

  1. Prologue ~Candy Lips~
  2. 君色シグナル
  3. みんな絶対キミが好き
  4. Startear
  5. DESSERT
  6. 恋の期限は3年、愛の期限は何年?
  7. 乙女の願い事
  8. さよならモラトリアム
  9. SU・KI・DA・YO
  10. るなティックワード
  11. snowdrop -春奈るなver.-
  12. 夜の虹を越えて
  13. Beautiful World

2、4、11曲目が先行シングル、10曲目が配信限定のシングルで、9曲がアルバムのための新曲です。配信限定のシングルは、2014年に配信がされました。

今は配信限定でシングルをリリース、先行でリリースは珍しくないですが、配信限定というのは当時はまだ先端をいく対応だったのではないでしょうか?

面白い試みもしているし、単曲では光る曲があるこの「Candy Lips」なのですけれど、アルバムとして聞くと少し残念なものになっています。

今も初めて聞いた時の印象から変わりませんが、アルバムとしてのまとまりが全然ないんです。全ての楽曲が独立していて、ただ曲を集めただけに聞こえます。

1枚目のアルバム「OVERSKY」の内容がアルバムを通して良かっただけに、期待して聞いた多くの人が「なんだこれ? 」とがっかりしてしまうアルバムです。

収録されている曲がどうこうでなくて、アルバムとしてはなしですね。このアルバムを通して聞いてリリースのOKが出たのか、心配になるような内容です。

曲がリミッターをかけてブチッと切ってしまった感じであること、曲とのつながりがほぼないので、聞いていて何回も繰り返し変に引っかかってしまうんです。

ファースト・アルバムが少し頑張り過ぎて、疲れちゃったんですかね?

君色シグナル

7枚目のシングルで、テレビアニメ「冴えない彼女の育てかた」のオープニングテーマであった「君色シグナル」。(2曲目)

私からはいつも恋のシグナル(合図)を送っている、恋の歌です。次第に気持ちが通じあってきて、相手からの相手からありふれたシグナルがうれしかった。

ありふれたシグナルでも新しい扉の気がして、私はくじけずに頑張っていけそう気がするんだ。なぜなら君がいるからというのは、いい恋ですよね。

恋が育っていく過程を歌った曲は、優しい見守りたい気持ちになれます。

ただしギターソロが怪しいのが気になって、間奏開けの歌が入ってこないです。ちゃんと弾けるギタリストを起用すればいいのに…。と感じてしまいました。

曲は春奈るなちゃんの声質を生かした曲だけに、全体で見ると惜しい曲です。

Startear

テレビアニメ「ソードアート・オンラインII ファントム・バレット編」エンディングテーマであった、「Startear」。(4曲目)

ファースト・アルバムの「OVERSKY」の延長線にあるといえる曲です。

もっと強く
そう 強くなりたいと願った
暗闇を駆ける 孤独な星のように

作詞に春奈るなちゃん本人も参加している曲ですが、いい歌詞ですよね。

強くなりたい対象が暗闇を駆ける孤独な星というのは、歌詞を見てなるほどねと感じてしまいました。

言いたいこともしっかりと伝わるし、表現の仕方が面白いです。少し切ない曲が彼女の声質によく合うのが、よく分かる曲になっています、

るなティックワード

配信限定で先行リリースされた「るなティックワード」。(10曲目)

「るな」と本人の名前も含まれている曲は、突き抜けたポップな曲です。サビ始まりの曲は中ダレする曲も多いですが、最後まで突き抜けています。

突き抜けたポップな曲に「空へ舞い上がれ」という歌詞、伸びと艶のある声がマッチした聞いていて気持ちがよくなれそうな曲です。

聞いていて気になるのは、歌と演奏が噛み合わずにバラバラに感じます。曲としての魅力が生かしきれていないのは、もったいない気がしました。

聞かせ方で大きく変わったはずの曲は、惜しい代表格の曲です。今の春奈るなちゃんで録り直しをしたら、大きく見直される曲になりそうが気がしています。

snowdrop -春奈るなver.-

5枚目のシングルで、テレビアニメ〈物語〉シリーズ「恋物語」エンディングテーマであった「snowdrop -春奈るなver.-」。(11曲目)

春奈るなver.となっているのは、テレビアニメでは河野マリナとのデュエットであった曲を、春奈るなちゃんが一人で歌っているのが理由です。

逆に河野マリナver.は、彼女の1枚目のアルバム「First Touch」で聞くことができます。デュエット曲をそれぞれのソロで聞けるという、珍しい曲です。

片思いではなく恋が成就しても、好きな人と一緒にいることになれていなくて、もどかしかったりこんなことがあっていいのかと考えている。

今は特別な日が慣れていき2人で笑いながら幸せと明日は呼べたらいいなというのは、ステキな恋だなと思えます。必要が不可欠な存在にということですよね。

3バージョンとも聞いているのもあると思いますが、歌詞のテーマにあったテレビver.である、河野マリナとのデュエットしたがver.一番好きです。

あとがき

2枚目のアルバムである「Candy Lips」は、聞けば聞くほどにもったいないことをしているなぁと感じるアルバムです。

  • 曲が集まりました
  • 平均的に合わせたミックスにしました
  • アルバム完成!

という感じで完成したアルバムではないかなと、聞いていて感じるんです。

単曲だけ集まったからアルバムにしましたは、よくはならないよねというお手本のようなアルバムかもです。アルバムの世界観の統一は、やっぱり必要ですね。

もし「Candy Lips」が「OVERSKY」のようなクオリティがキープできたていたら、今の状況は全然違ったことになっているだろうなと感じるアルバムです。

当たり前のように、武道館でライブをするアーティストになっていたんじゃないかなと想像します。少なくともホール規模にはなっていた気がしますよ。

3枚目のアルバムである「LUNARIUM」リリースまでに2枚のミニアルバムを挟んだのは、軌道修正に必要な時間だったのではないかと勘ぐってしまいます。

この「Candy Lips」は内容よりも期日までにリリースする必要があって、見切り発車でリリースがされたアルバムなのかも…。であれば納得です。

春奈るなちゃんの音源で首をかしげたのは、このアルバムだけなんですよね。だからこそ、すごくもったいないなと聞いていて感じてしまいました。

単曲で聞くと悪くはなくても、アルバムは単純に曲を集めただけではダメよ! と考えさせてくれるアルバムです。アルバム・ジャケットはとてもいいのに!

 

以上、『春奈るな:Candy Lips ~私の甘い唇を感じてみない? ~』でした。

春奈るな 関連記録

2013/8/20 release 1st Album
春奈るな:OVERSKY ~もっと高く空へと舞い上がる~

2015/3/11 release 2nd Album
春奈るな:Candy Lips ~私の甘い唇を感じてみない? ~ ←今ココ

2015/11/11 release 1st Mini Album
春奈るな:Dreamer ~待つのではなく、私は夢を探しに出かけるよ~

2017/6/21 release 3rd Album
春奈るな:LUNARIUM ~迷いが消えたこれが本当の私の主義~

2019/6/7 release Delivery limited single
春奈るな:ルパとアリエス ~攻めたオオカミ女がクセになる~

2019/8/2 release Delivery limited single
春奈るな:回転木馬 ~深夜夜な夜な行われている遊園地の秘密~

2019/10/23 release 3rd Mini Album
春奈るな:glory days ~「大好き」という言葉、受け取って欲しい~

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