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=LOVE:全部、内緒。 ~まだ君に私の全ては教えられないよ~

=LOVE:全部、内緒。邦楽レビュー
邦楽レビュー

=LOVE (イコールラブ) 1枚目のアルバム「全部、内緒。」。

2017年9月6日にセルフタイトル「=LOVE」でデビューした彼女らの、初のアルバム。引っ張りまくったので今時には珍しく、かなりボリュームが多め。

新規ファンというよりも、既存ファンに成長を見せつけるような内容です。

全部、内緒 収録曲概要

Apple Music Movie IconOverture (1st album ver.)
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「全部、内緒。 (Special Edition)」収録曲は以下の通り。

  1. Overture
  2. 桜の咲く音がした
  3. 探せ ダイヤモンドリリー
  4. Oh!Darling
  5. 青春”サブリミナル”
  6. セノビーインラブ
  7. CAMEO
  8. 手遅れcaution
  9. ズルいよ ズルいね
  10. 現役アイドルちゅ~
  11. 拝啓 貴方様
  12. 24/7
  13. お姉さんじゃダメですか?
  14. Want you!Want you!
  15. cinema
  16. 僕らの制服クリスマス
  17. =LOVE
  18. 866

導入曲 Overtureに始まり、シングルタイトル曲が8曲。加えて新曲が8曲に、ライブで披露済み1曲を含めた合計18曲。時間にして73分という大ボリューム。

シングルが多いからこそ数曲だけ足してアルバムにもできたと思いますが、比率として新たな曲を多く収録。引っ張ったからこその、こだわりでしょうか。

また、既存曲と変わらず作詞をさっしーこと指原莉乃ちゃんが全て手かげているのは同様ですが、少し…。いや、大きく書き方が変わってきているも特徴です。

その多くは細部までよく考えられていたシングルから、一気に勢いで書いた部分が見えるアルバム。どちらが良い悪いではなく、その変化が面白く感じます。

これは姉妹プロジェクト≠MEのミニ・アルバム「超特急 ≠ME行き」も同時進行だったことが、関係しているのかもしれませんね。曲数がかなり多いですから。

また、その時々で変化していくアイドル。一筋縄ではないからこそ、タイトルを「全部、内緒。」としていたとしたら、まんまと術中にはめられているかも…。

桜の咲く音がした

Apple Music Movie Icon桜の咲く音がした
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アルバムのリード曲「桜の咲く音がした」。(2曲目)

特別な出会いと、始まりが描かれた曲。1枚目として表現する必要があったのだと感じさせます。むしろこの曲ができたからこそアルバムになったのかも…。

新曲も多く含まれますが、断トツで一番大きな力を感じさせてくれます。

開いた桜には
「恋」と名前を付けよう

特別な出会いであり、君とこれから辿っていく道。恋から愛となった時に、また見えてくる景色は変わってくるのでしょう。

もしかしたらさっしーの中には、既に2枚目のリード曲になるテーマがおぼろげに見えているのかも…。物語に続きがありそうな歌詞だからこそ、余計にです。

日差しが2人を包んで 抱きしめた

恋が触れ合った瞬間。この先にはどんな音であり、景色が広がっていくのでしょうか? 大きな希望と発展のあるものだといいなと、思うばかりです。

背伸びをしていない今の等身大の表現であるのが、いいなと感じてしまいます。

Oh!Darling

このまま私と一緒にずっと「Oh!Darling」。(4曲目)

一瞬も止まることなく、突っ走るあなたへの思いを表現する曲。感情がストレートだからこそ、よりうまくハマっています。

この恋  Forever
すっごく大人なフレーバー

あなたとの恋は、ずっと続くし、今までとは異なるもの。曲間に言葉遊びが多く含まれていますが、中々面白い表現ではないでしょうか。

音として聞いていて楽しいですから、ライブではもっとになりそうです。

一生 笑っちゃって
溶けるようなキスしよう

大変なこともあるよねではなく、ずっと楽しく。そう思っていたら、実際にできてしまうかもしれないなと思ってしまいます。

楽しさが溢れてテンポがいい感じで早い曲は、ジョギング時に聞いたらペースが一気に上がりそう。というか、実際に結構早くなったことを記述しておきます。

※自分はジョギングも趣味。毎月累計で100km以上は少なくとも走ってます。

セノビーインラブ

齋藤樹愛羅センター曲「セノビーインラブ」。(6曲目)

背伸びと「be in love = 恋してる」をかけた形。恋には背伸びも時には必要ですから、なるほどねと感じてしまう表現です。

韓流的な表現もある曲ですが、突っ込み過ぎていないバランスがあります。

Kiss me CHU CHU kiss me
How far did you go with her?

「キスして。彼女とはどこまでいったの?」。実際にあったら、めちゃくちゃドキッとしてしまう言葉。ポップなメロディの中で、言葉がめっちゃ怖いです。

知ったからといってどうにもならないんでしょうけれど、ちょいちょいおぼそって出てくる言葉が女の子らしいというか、ドキッとしてしまいます。

キュンとするのではなく、焦ってしまう方で…。音だけで聞くのと、文字情報だけとして歌詞を見るのでは、印象が変わる人は多いかもしれません。

現役アイドルちゅ~

齊藤なぎさソロ曲「現役アイドルちゅ~」。(10曲目)

=LOVEのメンバーの中でも、ザ・アイドルな彼女。少しレトロで、そのイメージ通りの楽曲は、好きな人はガチハマりしてしまいそうです。

なーたんはもう大人だけど
君だけのものに
(なれないの Ah ごめん)

アイドルだからこそ1人ではなく、みんなのもの。でも本当は恋をしたいんだと思わせるのも、いい感じではないでしょうか。

思わせでもあり、それが自分じゃないかと感じるのもアイドルファンなので。

会えなくても頑張る君のことを
いつまでも好きでいる
公式オフィシャル 両想い

握手会だったり、物販で触れ合っている間は両思い。なるほどねと感じるとともに、公式の使い方も納得! これが公認だったら、ちょっと違いますしね。

拝啓 貴方様

野口衣織ソロ曲「拝啓 貴方様」。(11曲目)

レトロな表現は同様でも「現役アイドルちゅ~」とは全く異なる、アダルトな曲。グループでは難しくても、ソロであれば形になる。

人数が多いからこそできる、表現の面白さではないでしょうか。

私がいなくなった日には
綺麗な花が咲くのでしょう
嫌でも思い出してね

綺麗な花とは、私ではない女性。それでも思い出してねというのは、私があなたの頭から消えることはないと案じているのかもしれませんね。

来世だって絶対会いましょう

受け取り方次第ですが、怖さのある言葉。タイトルの「拝啓 貴方様」もですが、関係が深くあった中での敬語は、言葉の持つ意味合いが変わってきます。

その部分をちゃんと表現している彼女は、さすがというところでしょう。テレビで見る人懐っこい表情があるからこそ、 ギャップが面白く感じてしまいます。

24/7

恋は「24/7」。(12曲目)

CAMEO」的でありながら、振り切りすぎない韓流ソング。意味がありげ実際にはそうでもない形は、独特な雰囲気を醸し出しています。

気付けば 24/7
スペシャルに溶けちゃって

恋は感情が深くなっていくからこそ、いつの間にか四六時中に。タイトルありきで作ったら、この1曲になったのではないかなと予想をさせます。

正直に言えばクオリティも微妙で、もろカップリング的な曲は、無理にアルバムには入れなくてもよかったかも…。実際にこの1曲だけが変に浮いてますね。

「CAMEO」も個人的には好きではないですが、比較しちゃうと全然いいです。

お姉さんじゃダメですか?

あなたは「お姉さんじゃダメですか?」。(13曲目)

年上の女の子のかわいさが聞ける曲。日記的な歌詞だからこそ、逆に年下の子のことを思う気持ちが伝わってくるのが特徴です。

「もーう!」
もどかしい! だって だって

この思いがあるからこそ、好きになってしまい「お姉さんじゃダメですか?」とも聞いてしまう。その気持ちに、共感できる方も多いのではないでしょうか。

年上だからこその素直になれない少しいじらしい感じが、かわいらしいです。

映画のエンディングロールかのように、絵が上昇していくMV。見せ方として思いの他にある変化が面白いですし、見入ってしまいます。

楽曲だけとしたら正直に言えば弱いのですが、うまく補っている感じですね。

cinema

音嶋莉沙センター曲「cinema」。(15曲目)

初めてのデートで行くのは映画。そこで見えたあなたの姿に、さらに好きになってしまう乙女心を描いた曲。男性は参考になる部分があるかも…。

予約はもう受付中
あなただけ受付中

デートをした結果、もっと知りたいと感じたあなたのこと。もっと可愛くなった私も見せられるから、早く誘って欲しいなの思いがかわいらしいです。

テレビで見ている限り、我こそはとあまり前と出てはこない、音嶋莉沙ちゃん。おしとやかさのあるこの曲は、彼女にピッタリだと感じました。

MVを見て「あれっ?」と改めて彼女を発見する人もいるかもです。

866

中野サンプラザでのデビュー2周年記念コンサートのために作られた「866」。(18曲目)

2017年4月29日に最終オーディションが終わり、=LOVEが誕生した日から2019年9月12日までの日数が866日。その意味をしれば、なるほどねです。

ハロプロがよく利用することから、アイドルの聖地とも呼ばれる、中野サンプラザ。収容人数が2,222人という、4並びというのもいいですね。

また、現在は復帰している髙松瞳ちゃんが療養に入る最後の公演。意味のある日だからこそ、特別な曲が必要だったということなのでしょう。

ずっと一緒にいたいけど
きっと 永遠じゃないから

今一緒にいる人達が、永遠かというとそうではない現実。このライブの直後もですし、状況は異なるとはいえ、現在は違う形になっていますからリアルです。

特に=LOVEはメンバーが追加で加入がないからこそ、特別ですね。

この駅でまた約束しよう
何十年経っても 大人になっても

いずれ形は変わったとしても、一緒に過ごした日々は消えない事実。関係は切れることはないよと、あえて言葉にして言いたいのではないでしょうか。

また、髙松瞳ちゃんが戻るかどうか、この時点では不明だったんでしょうね。

あえて未音源化で通すということもできたと思いますが、今作は1枚目のアルバム。だからこそ今までの活動記録として残すことに、意味がありそうです。

と同時に、佐竹のん乃ちゃんがグループから卒業。同じ形は永遠じゃないことが現実になったからこそ、収録されることの意味があったのかもですね。

CDには含まれず、配信のみというのにも何か意図を感じてしまいます。

あとがき

単曲ではなく、通して聞くといろいろと思うことがあるこのアルバム。

本来であれば、もっと早くリリースされていていい1枚目。シングルを外せない部分もあるでしょうけれど、この大ボリュームはちょっと問題ありかも…。

誰もが70分オーバーを通して集中して聞けるかといえば、まず無理ではないでしょうか。曲数の多さ、ボリュームをありがたがるのは、既に過去のこと。

聞かせきる力量があればいいのですが、現状は決してそうではないので…。

ですから冒頭にも記述していますが、新規ファン開拓ではなく、既存ファン向け。それがアルバムの趣旨であればいいのですが、恐らくは異なる気がします。

その理由として、主に固定ファンだけしか付いてこないとなると、アイドルは特に衰退していきますから…。いないと困るけれど、それだけでは惰性になる。

意図せずとも平均点を狙うようになり、結果として落ちていっちゃいます。今作は今までの集大成でありながら、良くも悪くも分岐点になることでしょう。

面白い存在だけに、もったいなく感じてしまう内容。単曲でならありでも、全体を通して聞くとなると「う〜ん」となってしまうからこそ、余計にです。

=LOVEと同様、さっしープロデュースの≠ME。一足早くミニ・アルバム「超特急 ≠ME行き」をリリースしていますが、1枚としてこちらのが総合点が高め。

完全ではないからこそアイドルとも言えるのでしょうけれど、もっとうまくできるのでは? とも思ってしまう1枚。ぎゅうぎゅう詰め感が、かなり強めです。

成長が見込める未完成と、出し切っての不完全は意味合いが全く異なるので…。もっとが間違いなくできる存在だからこそ、少し厳しくもなっちゃいます。

アルバムを経たことで、今後にどう表現をしてくれるのでしょうか?

 

以上、『=LOVE:全部、内緒。 ~まだ君に私の全ては教えられないよ~』でした。


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Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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