Linder Bros:セルフタイトルアルバム ~兄弟の絆が生んだ音~

Linder Bros:セルフタイトルアルバム洋楽レビュー
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Linder Bros(リンダーブラザーズ) セルフタイトルで、ファースト・アルバムである「Linder Bros」。

Linder BrosはDirty Loopsのベースのヘンリックと、弟のエリックのリンダー兄弟。キーボードのクリスチャンの3人トリオのフュージョンバンドです。

クリスチャンはDirty Loopsのライブ時のサポートキーボードですので、Dirty Loopsが根本にあるバンドといるトリオといえます。

曲は全てインストゥルメンタルで歌はありませんが、楽器を弾かない人であっても楽しめる要素が多いアルバムです。

Linder Bros 収録曲概要

セルフタイトルアルバム「Linder Bros」の収録曲は以下の通りです。

  1. When I Was 16
  2. We Make Party When We See Us
  3. Pi
  4. Allan
  5. May
  6. Never Underestimate the Power of Stupid People In Large Groups
  7. 20.5 Degree Blues
  8. Rob Snake Blues

ワンワードだったり、長かったり、ブルースが付く曲名が続くなど、曲名に特徴があるアルバムになっています。

インストの曲を聞く時は歌がない分曲名がとても重要になるのですが、曲名に特徴があると、聞く前にどんな曲なんだろう? と想像するのが楽しくなりますよ。

8曲で51分と長尺の曲が多いのにも関わらずに長さを感じずに聞けるのは、収録されている曲の面白さにあるのではないでしょうか?

上のYouTubeの動画で演奏シーンが見られますが、エリックが左利きのギタリストということで、とても興味深い動画になっています。

特にギタリストは気になって、見入ってしまう方が多いと思いますよ。

When I Was 16

アルバムのオープニングを飾る曲の「When I Was 16」。(1曲目)

リンダー兄弟はどんな16歳の時を過ごしたんだろう? と気になる曲です。多感な時期である16歳の時を聞く人それぞれで当てはめてみると、より楽しめます。

曲からは攻撃的てはなく穏やか時期を過ごしながらも、迷っているという部分も感じられて、インスト曲でありながら人間味のあふれる曲になっていますよ。

イントロ部分が最後にさりげなく戻ってくることで、振り返ると楽しい16歳だったんだということを印象付けているように聞こえました。

アルバムの中で1番Dirty Loopsの感じが出ている曲ではないでしょうか?

May

ワンワードの3曲のうちの1曲で、5月を表している「May」。(5曲目)

メンバーの出身地であるスウェーデンは4月、5月が日本と同じように春ということで、春を表しているような曲です。

春の訪れて4月の「April」ではなく、春が終わって夏につながる5月の「May」を曲名にしているというのは、興味深くて面白いです。

春の暖かな希望も感じさせつつ、夏までの短い期間を楽しんでいるように聞こえるのは、中間のピアノのパートが重要になっている曲です。

春が終わりをつげるのはギターが重要になって、ラストで名残惜しいように終わるギターのフレーズがまたいい感じになっています。

スウェーデンは日本からは遠い国ですが、四季がはっきりしていて、日本に近い国というのは調べていて興味深かったです。1度行ってみたい国ですね。

スウェーデンといったらギタリストなら一度は必ず憧れると言っていい、イングヴェイ・マルムスティーンの出身地ですから。ギタリストあるあるですね。

Never Underestimate the Power of Stupid People In Large Groups

曲名の長さが目立つ「Never Underestimate the Power of Stupid People In Large Groups」。(6曲目)

一体何があったんだ? と思ってしまうような曲名の長さです。権力を振りかざす愚かな人を過小評価しないということですが、分かりづらい曲名ですね。

権力を振りかざされるのはいい気分とはいえないですけれど、そこで怒りをぶつけたり裏で悪態を付くよりも、うまくあしらおうぜ! と言っている気がします。

インストゥルメンタルなので曲名と音から想像するしかありませんが、なぜこの曲名を付けたのかとても気になる曲です。とても面白い曲です。

曲を先に聞いて、この曲名を当てられる人はいないと思いますよ。

Rob Snake Blues

2曲続くブルースで、アルバムのラストを飾る「Rob Snake Blues」。(8曲目)

ブルースは難しい曲が多いですが、この曲は分かりやすいブルースです。うねりながら重なるハーモニーは気持ちよくもあり、かっこいい曲になっています。

ラストのドラムソロから始まるパートは、最後に盛り上げてアルバムのラストを飾るのに最適なパートなっている感じですね。

7分10秒という長尺の曲であるのに、特に短く聞こえる曲になっています。ブルースの特徴である不協和音に近いスケールの音が、気持ちよく聞こえる曲です。

あとがき

フュージョンというと聞いていて難しかったり、BGMにしかならない場合もありますが、Linder Brosは楽しく聞けるアルバムになっています。

マニアがニヤっとするのが目的の、意味がわかりずらい展開で構成された曲はないので、フュージョン初心者にもオススメができるアルバムです。

これだけ聞きやすいフュージョンのアルバムも、少ないのではないでしょうか? 聞きやすくても、コピーするのはかなり難しいというも、面白いところです。

音楽には関係はないですが、リンダー兄弟は音楽をしているのは共通でも、見た目のイメージが全く異なる兄弟ですよね。言わなければ分からない兄弟です。

エリックのギターは音もプレイも必要以上に主張しすぎないというのが、特徴になっています。とはいっても、裏方に徹しているわけではありません。

出るべきところは出る、引くべきことは引くというのはギタリストが難しい部分でもあるので、参考になるギタリストも多いアルバムになっていますよ。

Dirty Loopsの活動はあっても兄弟ということで、すぐにではなくてもまた新しいアルバムが聞ける時期がいつかくると思います。

次はどんな楽しみ方をさせてくれるのでしょうか?  楽しみです。

 

以上、『Linder Bros:セルフタイトルアルバム ~兄弟の絆が生んだ音~』でした。

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