幾田りら (いくた りら) 配信シングル「ロマンスの約束」。
前作「SWEET MEMORIES」から1カ月。松田聖子の名曲のカバーに続くのは、タイアップきっかけで、ソロ発表済みの既存曲をリアレンジしたリメイク。
元が良曲でしたが、あらためて聞いてみても優しさが多く詰まった歌です。
ロマンスの約束 概要
リアレンジされることになったのは、AbemaTV「今日、好きになりました。向日葵編」主題歌としてタイアップが付いたため。
元は彼女の2枚目のミニ・アルバム「Jukebox」のリード曲。YOASOBIではikuraとして活動する彼女が、「夜に駆ける」の前月にリリースした1枚です。
こうして改めて日の目をみるというのは、実に面白い。またリアレンジと言っても歌詞は同じで、演奏もむちゃくちゃ変化があるというわけではありません。
これはオリジナルの時点で良くできていたいう、証明です。それでも歌い手としてレベルが上がった今とでは、本人が一番違いを実感しているかも…。
正直に言えば「Jukebox」はこの曲は別として、未完成さが目立つ内容。ですが、以降のソロはYOASOBIの経験を経て、格段に進化した提示をしています。
自分はアーティストが気になると掘り下げるのですが、普通はそうはいかないのが現実。こうして過去曲が、日の目をみるのはいいことではないでしょうか。
ロマンスの約束
AbemaTV「今日、好きになりました。向日葵編」主題歌「ロマンスの約束」。
これから二人でずっと過ごしていくための約束。好き通しではあっても、元は他人であるからこそ、時の経過とともに変化があることを知っての思い。
今だけでなく、これからもずっとという気持ちが優しさとして現れています。
これから二人で過ごしていくために
約束してほしいことがあるの
今は気持ちがシンクロしているからこそ、一緒にいるのは必然。それも嬉しいことだけど、これからもずっと二人で過ごすために必要な約束。
また、約束といってもすごく重いものではないのが、優しさです。
二人で進み始めたこの列車の
切符は最後まで無くさないでね
無くさないでね。絶対ではなく、可能な限りというのがいいですね。君に対してだけの要求だけではなく、私ももちろん同じだからというのも分かります。
それぞれの道が一緒になることで、列車になる。この表現はとても好きです。
君の短所や私の長所が
変わってしまっても
変わりは居ないよ きっと
年を経るごとに、人は変わっていくもの。見た目もですし、その性格や好みなどもすっと同じとは限りません。それでも、君の代わりはきっといないよと。
絶対ということはなくても、そう思える存在というのがいいですね。
また、恋で約束に思いが近い曲というと、想像するのは某ト◯セツ。あの表現はめっちゃめんどくさい女の子でしたが、こちらは相手を考えた上での思い。
好みの差はあるでしょうけれど、断然「ロマンスの約束」の表現の方が好きです。また、きっと守っていくことができる方も多いのではないでしょうか。
曲に注目すると、細かい違いはあっても、アレンジに大きな差はない形。少し演奏がゴージャスになった部分だけでなく、一番の変化は歌に出ています。
交互に聞いて比較すると分かりやすいと思いますが、表現力が上がっているんです。元がうまい彼女でも、ここ2年未満の短期間でのこの変化。
歌い手や楽器を弾く人は、かなり励みになる部分が感じられるのではないでしょうか。経験の積立による努力は、良い変化となって現れてくるのでしょう。
とはいえただ時間が経過したからではないのも、忘れてはいけないポイント! その辺も含めて、オリジナルと比較してこの曲を聞くことをオススメします。
あとがき
リアレンジ「ロマンスの約束」リリースの21年8月13日。「群青」のレコーディングにも参加、彼女も所属しいた「ぷらそにか」の卒業を発表しています。
その行動自体には驚くべきことではありませんが、今後はYOASOBIとソロに完全に集中するということ。気持ちの面の違いは大きく出ることが想像できます。
今作をきっかけとして、その変化は形となって提示されていくことでしょう。
彼女の歌声は聞いていて気持ちがいいですし、コンポーザーが異なることでYOASOBIとソロではその表現も少し異なるのが面白いんです。
今後もきっと、聞き手を楽しませてくるのは間違いありません。
また、元がインディーズでの発表曲を、メジャーでリアレンジしてリリース。ちょっと例えが古いですが、SHAZNA「Melty Love」が正に同じですね。
これはキーが変わっているのでほぼ同アレンジの「ロマンスの約束」とは異なる部分はありますが、めちゃくちゃ大ヒットを記録したという事実があります。
彼女もこの曲をきっかけに見つかると、面白くなるのではないでしょうか? 個人的に「ヒカリ」は本当にいいなと思っているので、聞いてほしいですね。
さて、実際はどのような反応は得られるのでしょうか?
以上、『幾田りら:ロマンスの約束 ~二人がずっと一緒にいるために~』でした。
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