幾田りら (いくた りら) 配信シングル「ロケット・トゥ・ザ・ムーン~信じた世界へ~」。
YOASOBIではikuraとして活動する彼女。アコースティックセッションユニット「ぷらそにか」としても活動中ですが、ソロとしてデビュー後では初の楽曲。
また、オリジナルではなく英語の原曲がある曲を、日本語で歌唱。YOASOBIとは全く異なる歌い方は興味深さだでけでなく、懐の広さを感じさせます。
ロケット・トゥ・ザ・ムーン 概要
「ロケット・トゥ・ザ・ムーン」は、Netflix独占配信されるアニメーション映画「フェイフェイと月の冒険」日本語版エンド・クレジット・ソング。
原曲のまま公開するのではなく、日本語により映画を伝えやすくするための変更。
ディズニー映画などでも行われる手法ですが、取っつきやすさに関わる重要な部分。彼女の優しさのある歌声が、原曲と比べてもうまくマッチしています。
比較をして興味深いのは、曲の長さと歌詞の内容が日本語となる際に少し異なる表現になっていること。冒頭を大胆にカットしたからこその、変更かもですね。
どちらか一方ではなく比べて聞くことで、より楽しめるのではないでしょうか。
ロケット・トゥ・ザ・ムーン~信じた世界へ~
「フェイフェイと月の冒険」日本語版エンド・クレジット・ソング「ロケット・トゥ・ザ・ムーン~信じた世界へ~」
楽曲ありきの部分がありますが、ミュージカル的な歌唱。原曲とは異なりサビからピークの始まりだからこそ、余計に驚きを感じさせてくれます。
特に大きく揺れるビブラートと高音は、YOASOBIでは見せていない表現。その歌声自体は彼女そのものであるからこそ、新たな発見をさせてくれる部分です。
ロウソクの火でさえ ランタンを飛ばせるわ
じゃ私にだってできるはずでしょ?
原曲にはない部分。突破する方法が想像しやすくなるとともに、できそうな気がする。無理だと思ってしまったら行動できないですから、とてもいい表現。
この部分を含む2コーラスは特に変化がある部分だと思いますが、日本語版に追加を決断した人! グッジョブです。
チャンウーの元へ すぐ
ロケットで 今 行く
すでに月にいるチャンウーの元へ。思いだけでなく実際に「ロケットで 今 行く」。最期のこのフレーズは、聞いていてしびれる部分です。
ロケットを飛ばすというのは難しいことですが、到達できるかな? ではなく行けることを想像させてくれます。
あとがき
ソロとも、YOASOBIとは全く異なる歌い方での表現。冒頭でも記述しましたが聞いていて興味深いと同時に、彼女の懐の広さを感じさせます。
「フェイフェイと月の冒険」の監督は「美女と野獣、アラジン、塔の上のラプンツェル」なども手掛けてきた方。ディズニーっぽいのも、ある意味で納得。
彼女を起用したのは話題面の部分もあるでしょうけれど、その出来上がりにびっくりさせられた人もきっと多いはず。想定以上の当たりではないでしょうか。
本家ディズニー映画の日本語版クレジットというのも、ひょっとするとそう遠くない時期にあるのかも…。そんな期待させさせてしまう、歌の表現でした。
YOASOBIはコンポーザーのAyaseが担う部分が大きいですが、その表現をikuraがしっかりとできるからこそ、聞いて興味深いものになっているのでしょう。
幾田りら。今後にもっと面白い存在になっていきそうです。
以上、『幾田りら:ロケット・トゥ・ザ・ムーン ~君の元へすぐに行くから~』でした。
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