L’Arc〜en〜Ciel:DUNE ~静かなる切なさの中にある強い想い~

L'Arc〜en〜Ciel:DUNE邦楽レビュー
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L’Arc〜en〜Ciel (ラルク アン シエル) 1枚目のアルバム「DUNE」。

現在12枚のオリジナル・アルバムがリリースされていますが、「DUNE」は1993年にリリースされたバンドの始まりとなるアルバムです。

「DANGER CRUE」からリリースということも、当時話題になりました。リアルタイムで聞いているの思い入れも強いですけれど、素直にいいアルバムです。

L’Arc〜en〜Cielのサブスク配信が本日12月11日から解禁されましたが、始まりの1枚となる「DUNE」は、ぜひとも聞いて欲しいアルバムです。

1枚目のアルバムからラルクは他のバンドとは違ったんだと、実感すること請け合いです。演奏にかなり危うさもありますが、初期衝動はカッコいいですよ。

DUNE 収録曲概要

「DUNE 10th Anniversary Edition」の収録曲は以下の通りです。

  1. Shutting from the sky
  2. Voice
  3. Taste of love
  4. Entichers
  5. Floods of tears
  6. Dune
  7. Be destined
  8. 追憶の情景
  9. As if in a dream
  10. 失われた眺め
  11. Floods of tears (single version)
  12. 夜想花
  13. 予感

10th Anniversary Editionと名前が付く通り、オリジナルのリリースと異なる点があります。違いはリマスタリングと、ボーナス・トラックの追加です。

アルバム・ジャケットのデザインも、全く別のものに変わっています、

オリジナルは特殊ジャケット盤は9曲目まで。通常盤が10曲目までとなっていました。改訂盤で追加がされたのは、11曲目〜13曲目の3曲です。

13曲目「予感」はオムニバス盤の収録でまだ手に入りやすかったですが、11、12曲目のシングル「Floods of tears」は当時でもかなり入手困難でした。

今聞くと必須な曲ではないかもしれませんけれど、配信で聞けるというのはありがたいなと感じます。 出るべくしてリリースされた、今回の改訂盤です。

今のラルクとは違った感じも楽しめますので、通して聞いてみてください。

Shutting from the sky

オープニング曲「Shutting from the sky」。(1曲目)

ディレイのかかったイントロのギターが、印象的な曲です。サビで一気に引き込まれる曲であるのも、オープニング曲にぴったりといえます。

Shutting from the sky
I fallen in to claustrophobia

当時から少しもの哀しい曲が気になっていましたが、英詩の部分に深い意味が込められていますよ。空から閉鎖に私は閉所恐怖症に陥った…。深いですね。

よく分からずに聞いていた時よりも、今になって印象が強くなった曲です。

Voice

オムニバス盤「GIMMICK」にも収録されていた「Voice」。(2曲目)

レコーディングメンバーも異なりますし、印象が変わっているのが特徴です。L’Arc〜en〜Cielに自分が出会ったのは、この曲が最初でした。

今みたいにSNSやネットもないので、雑誌の記事とオムニバス盤が新しいバンドの音を聞くのが適していたころだったんです。今とは状況が全く異なりますね。

スライドして流れていくギターのメロディーが特徴的で、バレーコードってめちゃくちゃ便利! と気付いた曲でもあります。ギターソロが切ないです。

オムニバス盤の収録のバージョンは作りかけのデモ版という感じでしたが、完全版という形で印象が大きく変わりました。「Voice」という曲名もいいですよ。

Entichers

少し怪しいさを感じることで、より気になる曲の「Entichers」。(4曲目)

「Entichers = 誘惑者」ですから、曲名の通りといえます。当時のビジュアル系は怪しくしすぎてよく分からない曲も多かったですが、この曲は絶妙です。

hydeのセクシーでありながら、怪しげな歌い方には引かれました。今も変わらずカッコいいボーカリストですけれど、初期からカッコいいという…。

不思議な感覚にとらわれる曲ですが、気になってしまう不思議な曲です。

Floods of tears


1,000枚限定のシングルとしてもリリースされた「Floods of tears」。(5曲目)

サビから始まる切なさとポップが混じり合った曲は、アルバムの中でも心に響いてくる曲です。優しさと強い思いがこもった歌詞に、特に引かれました。

今ではライブで演奏されない曲ですが、このアルバムを聞かせるとほとんどの人が「この曲はすごくいいね! 」となる曲だったのを覚えています。

今のラルクでこの曲を表現したら、どんな感じになるのでしょうか? 初期の代表曲だけに、とても気になります。歌詞は切ないのに、とても優しい歌声です。

DUNE


アルバム・タイトル曲「DUNE」。(6曲目)

切ない曲が多いアルバムの中でも、特に切なさを感じる曲です。アルバムの中で1番ロックしている曲なのも、聞いていて印象に残ります。

Cメロの「歌声は途絶え 月は薄れはじめ 砂丘にはもう誰も…」意味はよく分かっていなくても、切なさが伝わってくる曲でした。グッとくる曲です。

切ない曲であるのに、この曲がライブで演奏されるとうれしい曲でした。

As if in a dream


特殊ジャケット盤ではラストの曲となる「As if in a dream」。(9曲目)

最初は特殊ジャケット盤だけを聞いていたので、「DUNE」のラストというとこの曲のイメージが強いです。実際にアルバムとしての、締りもいいですよね。

「As if in a dream = 夢のように」の通り、起きていることは夢なのか? と思わせてくれる曲です。リピートしたくなるのも、この今日がラストだからかも…。

切なさと静けさを持ったL’Arc〜en〜Cielだからこそな曲の気がします。このタイプの曲を当時他に演奏していたのは少なくて、Eins:Vierぐらいかもですね。

バンドとしての方向性は違っても、少し共通点があった気がしました。

予感

10th Anniversary Editionのボーナス・トラック「予感」。(13曲目)

今は廃刊のビジュアル系雑誌「SHOXX」のスペシャルとして、オムニバスCDが付録の「The Monsters Of Shock Age」に収録されていた曲です。

同じ盤に黒夢、Spread BeaverのKIYOSHIが在籍していたMedia-Youth。OBLIVION DUSTのRIKIJI在籍のThree Eyes Jackなどが収録されていました。

「予感」という曲名の通り、あなたがやってくる気がするという曲は、未来を予感させる曲でもあります。今も断トツでラルクで1番好きな曲です。

あなたが見えたや、やった来たという断定系ではなく、気がしているというのがいいですよね。「予感」1曲を聞くだけでも、このアルバムの価値があります。

今聞くとそんなに難しいことはしていないのですが、しっかりと音色が切り替わるプログラムチェンジは、苦労してコピーした記憶がよみがえります。

ギターの試奏をする時の音切れの確認に、イントロを弾くことが今も多いです。

あとがき

L’Arc〜en〜Cielの初期は特に影響を受けていたので、「DUNE」には強い思い入れがあります。今あらためて聞いても、カッコいいアルバムです。

曲を聞いていると映像が浮かんでくる感じがするのも、このアルバムの世界観がしっかりとある理由といえます。やっぱり1枚目から突出していましたね。

当時ギターのKENがSTEINBERGERというヘッドレスの特殊なギターを使用していて、影響を受けまくりで色は異なりますが同じモデルを購入しました。

GM-7TAとモデル名は同じでもカラーと年式の違いから仕様が若干異なるのですが、思い出のギターです。清水の舞台から飛び降りる思いで買いましたよ。

CDは購入していても取り込んでいないアルバムが多くありますので、今回L’Arc〜en〜Cielがサブスク配信を解禁してくれたのはうれしいですね。

オリジナル・アルバムは順に紹介していきますので、まとめるのも楽しみたいと思います。サブスクで手軽に聞けるからこそ、「DUNE」はオススメです。

 

以上、『L’Arc〜en〜Ciel:DUNE ~静かなる切なさの中にある強い想い~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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