Lady Antebellum:Ocean ~あなたと過ごせた日々が幸せだった~

Lady Antebellum:Ocean洋楽レビュー
洋楽レビュー

Lady Antebellum (レディ・アンテベラム) 7枚目のアルバム「Ocean」。

前作「Heart Break」から2年4カ月ぶりとなるアルバムは、ストーリーに沿った内容の1枚。歌声は優しくても、少し寂しい思い出を振り返るような形。

だからこそジャケットが写真を保存するアルバムのようになっているのではないでしょうか? 寂しさだけでなく、幸せな日々だったことが伝わってきます。

先立つ人と、残された人の感情が手に取るような思いが詰まった1枚です。

Ocean 収録曲概要

「Ocean」収録曲は以下の通り。

  1. What If I Never Get Over You
  2. Pictures
  3. Crazy Love
  4. You Can Do You
  5. What I’m Leaving For
  6. Be Patient With My Love
  7. Alright
  8. Let It Be Love
  9. On a Night Like This
  10. Boots
  11. The Thing That Wrecks You (feat. Little Big Town)
  12. Mansion
  13. Ocean

曲の内容と曲順に、意味が込められているアルバム。1曲づつでも十分に楽しめますが、全体を通して聞くことを強くオススメします。

気に入ったら、歌詞にも目を向けてみてください。きっと聞くだけよりも「Ocean」で描かれている世界観を感じることができます。

さらっと聞くこともできますが、深く入り込むことをオススメする1枚です。

What If I Never Get Over You

あなたとの別れを乗り越えられられなかったと歌った「What If I Never Get Over You」。(1曲目)

何ヶ月も別れから時間が立っているのに、あなたを思う気持ちを乗り越えられない。このままいつまでも乗り越えられなかったら? という、切ない恋の歌。

時々あなたが透けて見えるというのは単なる別れではなく、永遠の別れをしているからこその言葉ですよね。同じ世界にはいないという感じ。

永遠の別れをすると時間がたつと気持ちがうすれるどころか、強くなる場合もあると聞きます。これは、いつ乗り越えられるか分からない別れでしょうか。

ただし、別れを惜しむのではないのが、より思いの強さが伝わってきます。男女のボーカルがいる、レディ・アンテベラムならではの曲。

Pictures

写真を見て思い出を振り返った「Pictures」。(2曲目)

写真の中では幸せに見えるのに…というのが、切なさを誘う曲。もう笑顔で一緒に映ることがないからこそ、写真では幸せに見えるという…。

もう一緒に写真を撮れないのは「The last one beore goodbye = さよならの前の最後の」となっているから…。写真では幸せそうと、歌詞は続きます。

曲調だけを聞くと穏やかな曲。歌詞を見ていくと思い出だからこそ穏やかなだけで、とても切ない思いにつながることが分かります。

What I’m Leaving For

私が残したものと意味深長な曲名の「What I’m Leaving For」。(5曲目)

MVや歌詞を見ると伝わってくるのですが、視点が残された人ではなく、先立つ人の目線で書かれた歌詞であることが分かります。

一緒に過ごしているからこその思い出はもちろんのことで、2人の愛の結晶である子供こそ、私が残したもの(人)となっているように聞こえました。

存在している時に私が残したものとは考えないですから、先立つ人の空から見ている情景を歌った曲ですよね。歌詞の主人公の視点として、興味深い曲。

すごく優しい歌ですので、歌詞の意味が分からなくても安らげます。

Boots

チャールズ・ケリーがメインボーカルの「Boots」。(10曲目)

カントリーグループらしい、軽快な曲は聞いていて気持ちがいい! 一緒にブーツをはいて楽しいお出かけをしていたんだなと、伝わってきます。

ただし、あなたのブーツはすぐそこにあるけれど、動くことはない。「動くことはない = 履く人がいない」となるので、気付くと寂しさにつながる…。

楽しい思い出の中にでいていたブーツでも、今は形見となっているからこその歌詞。本来の持つ意味は、単曲だけではつかめないともいえそう。

曲自体は軽快で楽しいので、歌詞が違ったら違う感覚で聞けそうです。

The Thing That Wrecks You (feat. Little Big Town)

4人組ボーカルグループ「Little Big Town」とのコラボ「The Thing That Wrecks You (feat. Little Big Town)」。(11曲目)

男女のボーカルがいるレディ・アンテベラムは普段でも濃厚ですが、さらに4人の歌声が加わることで、より厚みのある曲になっています。

「The Thing That Wrecks You = あなたを破壊するもの」の通り、切ないストーリーの曲。歌声に厚みがあるからこそ、より切なさが増しています。

歌詞を見ていると「You’re a passing car. On a one way street」のあとに「The Thing That Wrecks You」とあるので、恐らく交通事故でしょうね。

どんな理由で先立ったのかが、11曲目にして明らかになります。

悲しいや、涙を浮かべる前に「The Thing That Wrecks You」と繰り返して歌われるこの曲。歌詞の意味を考えて聞くほどに、切なく感じてしまいます。

Ocean

ラストを飾るアルバム・タイトル曲「Ocean」。(13曲目)

切なくも、これからも残された子供と一緒に強く生きて行くんだ! という強い意志を持った曲。強い意志はあるけれど、切なさが強く伝わってきます。

「Ocean = 海洋、広い海」から楽しいイメージのある言葉。ですが、この曲を聞くと、こんな「Ocean」もあるんだと感じるのではないでしょうか?

寂しい、悲しいとは出てこなくても、次の歌詞に思いが詰まっています。

You’re an ocean beautiful and blue
I wanna swim in you

「あなたは美しい青い海 あなた中を泳ぎたい」。曲の最後の部分なのですが、聞いていてぐっときてしまいました。

いくら楽しい思い出が残ったとしても、もう同じ世界では会えない別れは切ない…。濃いこのアルバムの中でも、思いが強く込められている曲。

余韻を残さずにすっと最後に終わるのも、また切ない! MVはシンプルな分、美しくも強い思いが伝わってくる感じに…。ぜひ見てほしいMVです。

あとがき

先立つ人と残させれる人がいるのは当然とはいえ、寂しいですよね。特に「The Thing That Wrecks You」で描かれている、突然の別れは尚更なおさらです。

全体を通して聞いていると、涙が自然と出てきたアルバム。リリース日に聞いていましたが、込められた思いが強い分、まとめるにのも時間がかかりました。

聞いているといろいろと考えてしまい、言葉がうまく出てこなくなる…。

切ない内容のアルバムだからといって寂しさを胸に、内にこもろうよという内容ではありません。思い出を胸に、前に進もうよ! です。

いろいろな解釈ができる内容ですが、一緒に過ごす時間にいつか終わりがくるからこそ、大切にしようねと言っている気がしました。優しい思いです。

考えさせられることもありますが、心に強く響いてくる1枚。レディ・アンテベラムの既存のファンはもちろん、このアルバムが多くの人に届きますように!

 

以上、『Lady Antebellum:Ocean ~あなたと過ごせた日々が幸せだった~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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