Lady Antebellum (レディ・アンテベラム) 2枚目のアルバム「Need You Now」。
デビュー・アルバム「Lady Antebellum」から1年9カ月。アメリカだけで400万枚。世界を合わせると500万枚オーバーで、グループ最大のヒット作。
Lady A と今はグループ名を変更していますが、ソングライティングの高さが分かる内容。聞いてて心地がよく、BGMでもがっつりのどちらでも楽しめます。
Need You Now 収録曲概要
「Need You Now」収録曲は以下の通り。
- Need You Now
- Our Kind of Love
- American Honey
- Hello World
- Perfect Day
- Love This Pain
- When You Got a Good Thing
- Stars Tonight
- If I Knew Then
- Lookin’ for a Good Time
- Ready to Love Again
- I Run to You
- Last Night Last
細かい部分ですが10曲目以降で、CDと配信では内容が異なります。ボーナス・トラックは13曲目。10、12曲目は1枚目「Lady Antebellum」からの再収録。
プラスして、CDでの10曲目「Something ‘Bout a Woman」が外れています。とはいえ、知らなければなんの違和感もなく聞ける形であるのも面白い。
どういう意図かは分かりませんが、アルバム・タイトルが「Need You Now = 今あなたが必要」。必要とされる形に変わったと考えるのがいいのかも…。
Need You Now
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アルバム・タイトル曲「Need You Now」。(1曲目)
素直にあなたが私には必要なんだという思い。美しいメロディーとともに、ストレートな感情であるからこそ、心に伝わってきます。
And I don’t know how I can do without
I just need you now
「あなたなしでは何ができるのか分からない。今あなたを必要としています」。言う方は勇気のいる言葉ですが、聞く方もなんとかしたくなっちゃいます。
愛してるや好きではなく、あなたを必要としている。言葉として見ただけでもギュッとしたくなってしまうのは、自分だけでしょうか。
始まりが寂しげだからこそ、余計にぐっときちゃいました。
Our Kind of Love
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誰でもない私たちだけの愛「Our Kind of Love」。(2曲目)
一緒にいることでお互いに笑顔になり、幸せになれる。誰と比べるのではなく、私たちだけというのが、すてきな恋愛であることが分かります。
きっと多くの人たちがしたい恋が、この形なのではないでしょうか。
Oh, that’s our kind of love
One, two, three, here we go!
「これが私たちだけの恋。1、2、3、 行こう」。今も最高だけど、この先にはもっとよくなるんだという感じがして、気持ちがよくなってしまいます。
カントリーの楽しい部分が出た曲。聞いても弾いても面白いですよ。
American Honey
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思い出の歌「American Honey」。(3曲目)
幼なかった頃を思いだし、楽しかったなという感情。甘いんだけど、それだけではないというのも、リアルな情景へとつながっていきます。
生まれたアメリカという国に誇りを持っているのは、自分の感覚だからかもですが、実にカントリーっぽい。安らげる思いの強さがある歌です。
Oh, I miss those days as the years go by
「年月が経つほど、あの頃が恋しい」。子どもの頃は当たり前に思っていたことが、大人になることでめちゃくちゃ良かったなと思える。
いろいろな経験をして成長するからの思いなのでしょう。加えて生まれた場所にある誇り。日本のアーティストであったら、全く別の曲になりそうです。
長渕系の暑苦しいぐらいの曲。それはそれで興味深いですが…。多くの人種が生活するアメリカ。旅行ではなく、1回1年でいいから住んでみたいかも…。
Hello World
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世界へのこんにちは「Hello World」。(4曲目)
少しでもプログラムをかじったことがある人ならば、目にする「Hello World」。表現とはしては違う部分があっても、深い意味を持つ言葉です。
少しイラッとしている時に、何を歌っているのかまで耳をすまして聞いいていると心が安らいていくような曲。気持ちが優しくなれます。
Well, hello world, how ya been?
Good to see you my old friend
「こんにちは、世界。元気だった? 旧友に会えてうれしいよ」。争いではない、平和な世界が訪れそう。同じ時間をともにするのだから、仲良くという感じ。
それが実際に手を取り合うということでなくても、誰にでもこんにちはと言う気持ちがあれば、平和で幸せな時間を過ごすことができそうです。
Perfect Day
聞いていると楽しくなってしまうカントリー・ロック「Perfect Day」。(5曲目)
実際にはタイトルのような完璧な日は少ないもの。それでも、もっとこうできたらというのではなく、今日という日の中で最高に。考え方の違いで変わります。
すごく単純なことだけど、思いながら行動をすれば楽しくしくなれそうです。
Lost in this moment now
Ain’t worried ‘bout tomorrow
「今この瞬間は失われるけれど、明日は心配していない」。だってまた楽しい1日がくること、過ごせるのは分かっているからという表現かのよう。
考えとして前向きなんですけれど、自然にというのがポイント! 無理やりではないからこそ、きっとより楽しくなれるのでしょうね。
When You Got a Good Thing
大切なものを手放さないで「When You Got a Good Thing」。(7曲目)
個人的に「Need You Now 」の中で一番好きな曲。思いも優しく、二人の歌声が重なるのもグループらしさがあり、中間部分でのハイライトになっています。
これがシングルではなく、アルバムの中の1曲というのですから、逆に恐ろしい…。ソングライティングの高さがこれでもかと分かります。
So hold on tight
Baby, don’t let go
「しっかりと握りしめ、離さないで」。大切なものは、また手に入るようでそうならないことは多い現実。人でも、物としてでも同様。
だからこそ手放さないでというのは、自分のためでもあるんです。聞く人によって思い浮かべる大切なものは変わるでしょうけれど、心に歌がしみてきます。
Last Night Last
ボーナス・トラックは昨日を最後にすることができるか問いかけの歌「Last Night Last」。(13曲目)
楽しいことも悲しいことも起こる1日。続けたい日もあれば、もう十分という1日も…。振り返るというのが、とても興味深く聞こえるバラード。
Is this the end, or where it begins?
「これで終わりですか。それともどこから始める? 」。終わったことは戻せないからこそ、過ちを思うことはしない、新しいことをしようの思いでしょうか。
毎日振り返るのは大変かもですが、たまに昨日はどうだったんだろう? と振り返ってみるのはいいかもしれませんね。多くある問いかけが、とても優しい曲。
何が正しい、悪いのではなく、未来をより楽しむための自分への問いかけです。
あとがき
1曲ごとに表現する世界は変わるのですが、違和感なく並んで1つのアルバムになる。当たり前のことを、難なくとクリアしている1枚。
言葉にするとかんたんですが、意外と少ないんです。前半は特に強力ですが、アルバム全体がクオリティが高いからこそ、多くの人に聞かれたのでしょう。
冒頭の通り、BGMでもがっつりのどちらでも楽しめる1枚。日本では知られるようになったのは次の3枚目「Own the Night」ですが、ぜひ遡りましょう。
ソングライティングの高さも含めて、きっと楽しんで聞くことができますよ。
以上、『Lady Antebellum:Need You Now ~あなたがいるから私でいられる~』でした。
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JOE (ジョウ)
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