コレサワ:ジエイポップ ~私は知らない君の歌う曲も好きだよ~

コレサワ:ジエイポップ邦楽レビュー
邦楽レビュー

コレサワ 3枚目のEP「ジエイポップ」。

前作「女子、ジョーキョー。」から9カ月ぶりのリリースで、クマ女子「れ子」が女の子から、成長して女性になっているジャケットが印象的です。

ジャケットが成長した女性になっているのも、EPに収録された曲を聞くとなるほどねという感じがしました。大人になっていく過程が感じられるからです。

曲や歌詞に込められている思いと、演奏に特徴がそれぞれの曲にあるEPです。

ジエイポップ 収録曲概要

「ジエイポップ」の収録曲は以下の通りです。

  1. J-POP
  2. ショートカットに憧れて
  3. バックアップ
  4. シンデレラ
  5. おやじ

曲名だけを見るとバラバラな感じがしますが、聞くとうまくEPの中に収まっています。曲名からのイメージとは、少し違う感じの曲も興味深く面白いです。

通して聞くと、女の子から少し大人の女性に変わっていくのが分かります。

J-POP

行進曲のような曲調が面白い「J-POP」。(1曲目)

演奏の肝となるのが鍵盤ハーモニカの音というのも、面白い曲です。どんなに好きな人でも趣味が全て合うことはないし、特に音楽は趣味が別れますよね。

音楽の趣味が合うと、一気に仲良くなれる魔法のような感じがあります。

君はJ-POPをなんで聞かない? ではなく、君はJ-POPは聞かないけれどいつも私の知らない優しい歌を歌ってくれるんだ! という気持ちが優しいです。

それぞれ持ってる この宝物を
見せ合いっこすんのは まだいいよね

これからもっと仲良くなっていく過程がありそうなのも、いい感じですね。自分が好きなものを見せてどんな反応があるのか、楽しみにしているのかも…。

相手を思いやる気持ちもあるし、自分の好きなものも変わらないよという気持ちも混じり合った思いがあり、とても気持ちの優しくなれる曲です。

ショートカットに憧れて

何気ない言葉に思いが交差する「ショートカットに憧れて」。(2曲目)

言った本人は話の流れで深い思いはなくても、言葉を聞く立場になったら深く重い言葉に受け取ってしまう情景が思い浮かぶ曲です。

ロングヘアーに憧れてではなく、髪の毛を切ればなれるショートカットだからこそ、「どうしたらいいの? 」という思いが深く伝わってきます。

「髪の毛を切ればいいだけじゃん? 」と特に男性は思うかもですが、切った髪は戻せないんです。髪は伸びるけれど、キレイに伸ばすのは大変ですから…。

女性が髪をばっさり切る理由は人それぞれです。自分は元美容師で切ったことも、切る場面を見る機会もたくさんあったので、気持ちが少し分かります。

歌詞にもありますが、ショートは髪で表情を隠したり、ごまかしが効かなくりますし…。プラスして、自分から切りたくない場合は、思いは伝わってきますよ。

もし切った時は1番に君に見せるから嘘でも褒めてねという思いが、かわいいです。「ショートカットに憧れて」は、「君にもっと好かれたくて」ですよね。

バックアップ

記録として残したいという気持ちが面白い「バックアップ」。(3曲目)

ループする電子音が面白い曲です。印象が強いループは扱い方が難しいのに、この曲は記録するという思いにもはまって、いい感じになっています。

バックアップといってもパソコンやスマホではないので、戻せる記録ではありません。それでも記録しておきたいというのは、女の子っぽい思いの歌詞です。

男性でも細かい記念日を大切にする人もいますけれど、わりと少数派ですよね。自分しか分からなくても常に知っている最高でいたい、女の子の曲です。

読み取れる部分はあっても、完全に気持ちが分からないからこそ、興味深くて面白い曲です。同じタイプの曲を男性が書いたら、きっとリセットですね。

シンデレラ

こんなシンデレラがいて欲しいなと思ってしまう「シンデレラ」。(4曲目)

ちょっとエッチで、ドキッとさせてくれるシンデレラは、思いも含めてかわいらしく感じてしまいます。ギターのワウが大人な感じをさせるのもいい感じです。

このまま好きにしてよ 女の子が可愛くなる理由なんて
そんなもの たったひとつよ

例えが難しいですが、脱いでも下着の面積が大きくて少し隠れているから…。直接ではない聞いて妄想をさせる言葉だからこそ、すごくドキッとする歌詞です。

男性がカッコよくなる理由も同じ部分があっても、メンツを保つためにという要素もあるので。単によく見られたいという…。女性とは少し異なりますよね。

謙虚でいつも3歩後ろを付いてくるのではない、シンデレラ。歌詞もドキッとしちゃいますけれど、大人な感じが少しする演奏が、カッコよくて好きです。

おやじ

父親のことを歌った「おやじ」。(5曲目)

女性で父親のことを「親父 = おやじ」という人をあまり見たことがありませんが、この曲はお父さんではなく「おやじ」という曲名が似合います。

ママにも逃げられてバカな人だと思っているけれど、いつまでも憎めないのというのが、他の男性とは違う血のつながりがあるこその思いではないでしょうか?

たった一つありがとう言うなら
こんなくだらない世界を見せてくれたこと

きっと「くだらない世界 = 面白い世界」ですよね。誰かにではなく、「おやじ」に向けた優しさと、ありがとうが伝わってくる曲です。

あとがき

あまり言葉に出して言わない思いを感じる、聞いていて興味深いEPです。

女性には共感する部分があるでしょうし、男性はこんな思いもあるんだな! と参考になる人も多い気がします。本当、コレサワは興味深く面白いですね。

歌詞や歌声だけでなく、演奏も少し変わっていて独自な曲を聞けるEPです。特に雑食でいろいろな音楽を聞く人には、興味深いこと間違いありません。

成長したクマ女子「れ子」のジャケットにも意味を感じる、聴き応えのあるEPです。

 

以上、『コレサワ:ジエイポップ ~私は知らない君の歌う曲も好きだよ~』でした。

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