King Gnu:Sympa ~気持ちが重なって全てがリンクしていく~

King Gnu:Sympa邦楽レビュー

King Gnu(キングヌー)の2枚目のアルバムである「Sympa」。

1枚目のアルバム「Tokyo Rendez-Vous」から約1年3カ月ぶりの音源で、従来のインディーズからではなく、メジャーからリリースされました。

本人たちは流通元がインディーズであろうが、メジャーだろうが重要視していないようが気もしますが、バンドが一般的に注目を一気に集めたアルバムです。

注目を集めた時に単曲でなく、複数の曲に魅力があったのが、功を奏していました。35分のアルバムの中に、気になる要素がたっぷりとあるアルバムです。

アルバム収録曲概要

「Sympa」の収録曲は以下の通りです。

  1. Sympa Ⅰ
  2. Slumberland
  3. Flash!!!
  4. Sorrows
  5. Sympa Ⅱ
  6. Hitman
  7. Don’t Stop the Clocks
  8. It’s a small world
  9. Sympa Ⅲ
  10. Prayer X
  11. Bedtown
  12. The hole
  13. Sympa Ⅳ

曲をつなぐためのインタールード(間奏曲)として、インスト曲「Sympa Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ」がアルバムの中に含まれているのが興味深いです。

アルバム全体のコンセプトを意識して書かれた曲があまりないのがインスト曲を含めた理由だそうですが、意図通りのインタールード(間奏曲)になっています。

もしインスト曲「Sympa Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ」が含まれていなかったら、印象が大きく変わったアルバムになっていたのは間違いがありません。

単純に曲数があればではなく、アルバムとして聞いた時のことを考えているというのは、単曲ではなくアルバムを大切にするバンドならではです。

短期的にではなく長期的に考えて、アルバムがいかに重要な部分となるのかを、知っているからこそですね。King Gnuをいいなと素直に思った点です。

Slumberland

このアルバムのリード曲である「Slumberland」。(2曲目)

誰もが生活していて思うなぜ? という思いを歌ったこの曲は、前作のリード曲「Tokyo Rendez-Vous」に共通するものを感じます。

今の状態に不満はあるんだけど、不満に対して文句があるのではなく、自分は自分のできることをやっていくしかないとい状況に共感ができます。

英語の詞になっている部分に、この曲で伝えたい意味がこもっているように感じました。よく分からない状況でも、新しいことは始まっていくんだという。

この曲は不思議と、スルメのように何回も聞いてしまう曲です。

Flash!!!

ファンクの中にオシャレ感が漂う曲の「Flash!!! 」。(3曲目)

サビがめちゃくちゃカッコいい曲です。あっているあっていないなんてどうでもいいから、猛スピードで駆け抜けろ! というのは、カッコいいですね。

迷っているひまがあったら、取り合えす光ってみろ。後のことは今考えることじゃないという感じの歌詞には、背中を押される人も多いのではないでしょうか。

短いギターソロはこれしかないという感じで、好きなギターソロです。

Hitman

曲名が特徴的な「Hitman」。(6曲目)

ヒットマンというとゴルゴ13を思い浮かべてしますが、この曲のヒットマンは自分自身を狙う自分のことかなと。煮え切らない自分の狙うヒットマン。

あなたというのは、もう一人の自分の気がします。受け取る解釈は人によって違いが多そうな歌詞は、曲名以上に聞く回数が増えるほどに気になってきました。

ピッチシフターを使ったギターソロが特徴的で、最初にギターソロが気になった曲です。シンプルなソロですけれど、曲を高める役割をしているソロですね。

Prayer X

テレビアニメ「BANANA FISH」エンディングテーマであった「Prayer X」。(10曲目)

King Gnuの1枚目のシングルにもなった曲です。一体全体内を信じればいい? と問いかける曲は、普段の行動を考えさせられます。

今しているその行動って自分の意志でしているの? と考えると、自信を持ってYESと言えるかというと、そうではないことも多いですよね。

自分で考えず誰かの意志で動くのは楽ではあるけれど、そんな自分を見てこうなりたいと思うの? と質問されているような気がしました。

いつでも笑顔の人は信用ならないと思っている人なので、誰かを信用するってなんだろう? 自分の行動を信用するにはどうすれば? と考えちゃいますね。

MVが制作されていますけれど、このMVは歌詞とリンクしていて好きです。

The hole

バラード曲である「The hole」。(12曲目)

ポップでありながら切ないメロディーと歌詞が、耳から離れない曲です。「僕が傷口になるよ」という歌詞は、すごくいい表現だなと思いました。

曲名から君の穴を埋めるよであれば分かりますけれど、なかなか出てこない表現ですよね。あなたの傷口になるというのは、強く深い愛情を感じる歌詞です。

あなたが現在、過去を含めて本当はどんな人でもいい。あなたであればいい。あなたでなければダメなんだということかなと、自分は聞いていて解釈しました。

このアルバムを聞いていて一番気になったのは、この曲です。MVもオープニングからいきなり衝撃的で、MVを含めて心に響きました。

あとがき

35分と短いアルバムであるのに、時間以上に充実度が高いアルバムです。さらっと聞けてBGMにもなるのに、深く入り込んでも聞けるのが興味深く感じます。

このアルバムリリース後に単曲ですが、配信限定曲としてすでに「白日、飛行機、傘」の3曲がリリース済みで、着々と3枚目のアルバムに進んでいます。

2020年の遅くならない時期に、King Gnuの新しいアルバムが聞けるのではないでしょうか? シングル曲を聞くと、期待するとなという方が難しいです。

Srv.Vinciのアルバムを含めてKing Gnuの2枚のアルバムを聞きつつ、楽しみに新しい次のアルバムのリリースを待ちたいと思います。

 

以上、『King Gnu:Sympa ~気持ちが重なって全てがリンクしていく~』でした。

King Gnu 関連記事

2015/9/16 release 1st Album
Srv.Vinci:Mad Me More Softly ~そっと私の中に深く入り込んでいく~

2017/10/20 release 1st Album
King Gnu:Tokyo Rendez-Vous ~離れられない密接な関係~

2019/1/16 release 2nd Album
King Gnu:Sympa ~気持ちが重なって全てがリンクしていく~ ←今ココ

コメント