KEIKO:Lantana ~たとえ一輪であっても色とりどりの花~

KEIKO:Lantana邦楽レビュー
邦楽レビュー

KEIKO (ケイコ) 1枚目のアルバム「Lantana」。

今作にも収録された2枚のシングル「命の花 / Be Yourself」「Ray / 始まりは」を挟み、遂にという形でリリースされたアルバム。

音楽でよくある表現の「聞いていて心地がいい」。この言葉がこれ以上ないほどに似合ってしまう内容の1枚です。

Lantana 収録曲概要

「Lantana」収録曲は以下の通り。

  1. Be Yourself
  2. 七色のフィナーレ
  3. 始まりは
  4. 溜め息の消える街
  5. Ray
  6. 夕顔
  7. エンドロール
  8. Change The World’s Color
  9. 命の花

シングルの全てが収録されていますので、新曲は6曲。CDでは追加で「茜 -acoustic ver.-」が最後に含まれるという違いがあります。

配信で聞く人も納得。CDを購入する方はプラスがある。全く別の曲でないというのは、ボーナス・トラックとしてとてもいい形ではないでしょうか。

「今までの経験を元に、”新しいKEIKO”を多種多様な音色で表現した」とオフィシャルサイトに記載がありますが、嘘偽りない内容の10曲です。

七色のフィナーレ

アルバムのリード曲「七色のフィナーレ」。(2曲目)

本人作詞の希望の歌。自分だけの希望だけでなく、誰かが残した夢の欠片さえも未来へと持って行くという思い。完全に前しか見ていないです。

七色のフィナーレ
この空を奏でた 君は1人先へ

フィナーレというと最後ですが、終わらせるのは今であり、進むために必要なこと。引きずるのではなく、新たにであるからこそ、もっと先にへと進める。

未来への進む形の面白い表現。こういう形もありだなと感じさせます。

それにしても、MVで見られる美人ぷっりにもびっくり! キレイな人です。

1日が安らぎの時へ向かう「」。(3曲目)

手を伸ばしても届くわけではないけれど、いつも見守ってくれていう太陽。始まりの朝日ではなく、夜に向かうための夕日への思いを込めた歌。

目に焼き付く オレンジ
涙を乾かす

日中活動をすることは楽しいことばかりでなく、寂しかったり、涙することもある。それを「何泣いてるの?」とばかりに乾かしてくれるオレンジの光。

必要以上に近づくことはないけれど、いつも後ろで背中を支えてくれている。この曲では例えが太陽ですが、見守ってくれる人への思いだと感じました。

あいがとうの言葉はなくても感謝が分かるのは、興味深い表現です。

溜め息の消える街

見かける顔を見なくなる「溜め息の消える街」。(5曲目)

通常であればいなくなるのは寂しく感じてしまいますが、溜め息ばかりしていた人。見ないということは救われることを意味しますから、うれしいこと。

それでも、どこに行ってしまたんだろうと思うは、必然の感情。

答えは遠い街の 夜霧の中そっと
光を残して

夜霧の中でも光を残し、しかも遠くの街に行ってしまった。もう溜め息ををする街の近くにはいなくなったというのは、喜ばしいことじゃないでしょうか。

溜め息を好んでする人なんて、まずいないですから…。

タイトルの時点の気になっていましたが、興味深い世界観の曲です。

夕顔

切なさが漂う「夕顔」。(7曲目)

「茜」は1日の終わりでも希望であり感謝でしたが、「夕顔」は夜になってしまうのが寂しくなってしまう思い。眠れば夢で思い出してしまうから…。

夢を見た この部屋
遊んで ずっと2人で

意味深長な歌詞は、KEIKOが書いたもの。自分が突っ込んで聞いてしまうからですが、この曲は元Kalafinaの2人に向けた思いかなと感じました。

終わったことの時は戻せないけれど、一緒に夢見たことは楽しかったよという感じで…。そうでなければ、”2人で”と言葉としてなくてもいい気がします。

ちょっと考えすぎかもですが、いろいろ想像ができるのも興味深い曲です。

エンドロール

恋が終わる寸前「エンドロール」。(8曲目)

相手の気持ちは離れているけれど、自分には思いがあるからこそ、なぜ? の思いと、もう一度振り向いてほしい思いを感じる歌。

コーラス部分が心の中の声のようで、すごく寂しい…。

傘を差しても なせだか濡れる
心も冷え切ってゆく

相手の気持ちが離れているのが、実感しているのが分かる部分。実際の雨は傘で防げても、心に降る雨はそのまま振りそそからこそ濡れ、冷えていく。

私の思いとはうらはらに、状況は終わりが近いからこそ寂しくなります。それでも、恋は始まりもあれば、終わりもあるもの。切ないですけどね…。

Change The World’s Color

完全なるロックナンバー「Change The World’s Color」。(9曲目)

こんな表現もできるんだと、びっくりを感じさせてくれる曲。歌声からして似合いそうではありましたが、これでもかと思いっきりはまっています。

メインにはならなくても。これからのソロでもあってほしいな感じました。

たゆたう意識満ちて 世界は色を変える
どうか 心感じて

表現の仕方が変われば、形(世界)は異なってくるもの。〇〇だからとか、イメージにだけに囚われないことも行っていくから! との意思表示にも聞こえます。

現状維持は、いわば後退。好きなタイプというのを抜きにしても、今後のソロ活動がいろいろな面を見せてくれそうなだと、楽しみになった曲です。

あとがき

アルバム・タイトル「Lantana」。その花の和名は「シチヘンゲ (七変化)」と呼ばれるように、外側と内側がでは色が異なるという多様性があるもの。

加えて鮮やかというのは、正に多種多様な音が収録されたこのアルバムそのもの。名は体を表すなんてことわざがありますが、その通りになっています。

曲の幅は広くても、とっちらかったりしていないのもポイント! 今までの経験を元にというのが含まれているのも、十二分で生かされているのが分かります。

元Kalafinaのメンバーという事が多くの人の聞くきっかけだとは思いますが、既存のファンのみならず、新たに聞く人もきっと楽しめる内容です。

KEIKOならではの歌声の心地よさ。聞いていて気持ちがいいですよ。

 

以上、『KEIKO:Lantana ~たとえ一輪であっても色とりどりの花~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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