Justy-Nasty (ジャスティ・ナスティ) セルフカバーアルバム「Reprises」。
同様のセルフカバーといえば2008年に「STILL」がリリースされていますが、その内容は月刊フジサキの2枚に、新曲「STILL」を加えた物でした。
ギタリストも辻剛、一戸賢司という組み合わせ。今作ではギターはLEZYNAが全てを弾く、オリジナルJusty-Nasty での収録となっています。
ギタリストが変わると音がだいぶ変わり、言わば初期のパンキッシュな部分が感じられるのもポイント! この変化は聞いていて、新鮮さもあって面白い!
また、「STILL」とは被りが何曲かあるのですが聞いた印象が全く異なりますし、別の形として楽しめるセルフカバーになっています。
Reprises 収録曲概要
「Reprises」収録曲は以下の通り。
- PLASTIC ROMANTIC
- ジェラシー
- RUN BABY RUN
- CLOCKWORK
- THE WEEKEND COME TO THIS TOWN
- BABY IT’S ALRIGHT
- BLUE
- あすも夢を
- ムーンダストに抱かれて
- ガラスのメトロポリス
- TOO BAD
- REBEL ON THE RUN
- TOO SCARLET LOVE
- 盗まれた瞳
- ROOM#13
ギタリストがLEZYNAということも考慮してか、デビュー前の初期の曲が多いのが印象的。また、名盤「J」からの曲も多いですね。
同じセルフカバーアルバム「STILL」と3曲が被ってはいても音の印象も全く異なりますし、なるべくしてなった選曲ではないでしょうか?
LEZYNAと言えばSTRAWBERRY FIELDSのイメージが強いですが、このアルバムで聞ける音は荒々しく、そのイメージとは少し異なるギターを弾いています。
また、STRAWBERRY FIELDSというと、ロンドンブーツの田村淳がボーカルを務める「jealkb」の結成のきっかけになった言われるバンド。
自分もすごく好きで、一番最初に見たライブはSTRAWBERRY FIELDSだったりします。もしサブスクであれば紹介するのに、配信をしていないのが残念…。
音質だけ言えば「STILL」の方が断然いいのですが、荒々しいバンド感はReprises」の方が出ている形となっています。大人パンクな感じ!
RUN BABY RUN
名作「J」実質のオープニングナンバー「RUN BABY RUN」。(3曲目)
「J」は何回聞いたのかわからなぐらいたくさん聞いていますけれど、「RUN BABY RUN」の疾走感は何回体験しても気持ちが熱くなります。
「Reprises」が全体的に荒々しく聞こえる理由はLEZYNAのギターもですが、大石さんのライブ感がたっぷりのドラムにもありますね。
疾走感があると、より他の曲よりもライブ感がたっぷりになっています。
ムーンダストに抱かれて
こちら名作「J」から「ムーンダストに抱かれて」。(9曲目)
「STILL」にも収録されていますすが、藤崎さんの声がよりやさしくなって聞こえる形に。収録時期やメンバーによって、表情が変わる曲なのかも…。
個人的にも初めて全体を通してコピーしたので、思い入れが強い曲。ふとギターやベースを手に取ると、意図せずに自然と弾いてしまう曲でもあります。
またギターとベースの両方をまるごとのコピーをしたのは、この曲だけかも…。複数のパートだと部分ではあっても、全てはあまりしないですよね。
最初はだれかに提供する予定だったとインタビューで見たことがありますが、その話が流れてJusty-Nastyの曲になってよかったです。
盗まれた瞳
Justy-Nastyといったらやっぱりこの曲「盗まれた瞳」。(14曲目)
そのもの曲が思いっきりかっこよく、その中でも「9月の窓はまた少し夏の香りがする」の部分は、とても好き! 毎年夏の終りになると思い出してしまいます。
過ぎ去るからこそ情景が思い浮かびますし、自分が歌詞に興味を持ち始めたきっかけといって間違いありません。あたらめて見ても、本当にいいですよね。
「STILL」ではなぜか代表曲であるのに収録されなかったのですが、「Reprises」には収録されてとてもうれしかった覚えがあります。
また代表曲「盗まれた瞳」をオリジナルメンバーで演奏することに、意味を感じずにはいられません。 懐かしさもありつつ、新しさがある形となっています。
オリジナルとほぼ変わらないアレンジも、またいい感じ! 変わるからこそよくなる場合もありますが、そうでないことも時にはあるんです。
あとがき
オリジナルJusty-Nastyでのセルフカバー「Reprises」。新しいファンにはもちろん、以前に聞いていた人にも聞いてほしい1枚。
その理由は懐かしさも感じつつ、新しい変化が楽しめる内容だからです。
今の大人だからこそできた全体的に荒々しさ1枚。ぜひ聞いてみてはどうでしょうか? 装飾した飾りはなくても、大人のカッコよさがあります。
今後はオリジナル・メンバーでの新しいアルバムもリリース予定だそうですが、どんな音を聞かせて楽しませてくれるのか楽しみです。
できれば一戸さんとLEZYNAのツインギターとかになればステージ上も、音的にも面白くなりそうなので、実現したらいいのになとひそかに思っています。
次のJusty-Nastyの活動の一手はどんな感じになるのでしょうか?
以上、『Justy-Nasty:Reprises ~現在のバンドでの再構築~』でした。
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JOE (ジョウ)
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