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indigo la end:夜行秘密 ~誰に語らずともふと思いだす出来事~

indigo la end:夜行秘密邦楽レビュー
邦楽レビュー

indigo la end (インディゴ ラ エンド) 7枚目のアルバム「夜行秘密」。

前作「濡れゆく私小説」から1年4カ月。配信シングルが4枚、本作には収録されないファンクラブ会員限定シングル「紫苑/アバケアネ」を挟んでのリリース。

タイトルにも含まれる、夜が多くの収録曲のキーになっているアルバム。暗いからこその切なさが、より体に染み込んでくるような内容です。

夜行秘密 収録曲概要

「夜行秘密」収録曲は以下の通り。

  1. 夜行
  2. 夜風とハヤブサ
  3. 華にブルー
  4. チューリップ
  5. 左恋
  6. たまゆら
  7. フラれてみたんだよ
  8. 夜漁り
  9. 不思議なまんま
  10. 晩生
  11. さざなみ様
  12. 固まって喜んで
  13. 夜光虫
  14. 夜の恋は

先行の配信シングル「チューリップ」「夜漁り」「夜風とハヤブサ」「フラれてみたんだよ」が言葉の表現が難しいですが、すごくいい場所に配置。

プラスしてシングルありきの形ではなく、1枚の全体を通しての表現。デジタルではない音もですが、実にバンドらしい内容。

メタルのような激しさではない、力強さも併せ持ったアルバムになっています。

夜行

もうあなたに全てを賭けていい「夜行」。(1曲目)

歌詞にも最後出てきますし、アルバム・タイトル曲といっていいかも…。一気に「夜行秘密」の世界へと聞き手を引きずり込むのは、まさに1曲目という形。

この重い恋心
深くなり過ぎたよな

自分でも分かるけれる、止められないこの気持ち。タイミングもですが、自分ではコントロールすることが難しい恋。他を犠牲にしても、したくなるものです。

夜の先に
春はなかたみたいだ

昼間ではなく、秘密のある夜行で駆け落ちをしたいとさえ覆っていたのに、春はない。思いは強く過ぎたからなのか、実ることのなかった恋。妙に寂しい…。

タメのフレーズが多く出てくるのですが、心の中を表しているようです。

華にブルー

ビタースウィートな恋「華にブルー」。(3曲目)

大好きであるのに、素直になれないもどかしさ。切なさあるのに、聞けば思わず口ずさんでしまうサビが印象的な曲。

こんな苦味は味わえない
やっぱあなただけ

甘いだけじゃなく、苦味があるからこそ自分にとって特別な存在。あまりいい別れ方としなかった恋人ほど、ふと思い出してしまうのはよくあること…。

この曲を聞いているともう会いたくなんてないのに、頭に浮かんできた人がいました。切ない恋心がふと蘇ってくる曲。

タイトルの花ではなく華。気になる表現です。また、ブルーは明るさのあるものではなく、きっと濃く暗いものなのでしょうね。

左恋

理性ではない本能の恋「左恋」。(5曲目)

ダメだと思っているのに、止められない恋。それが危険、うまくいかないと知っていても、突き進んでしまおうとする。これはすごく良いタイトル!

恋は自由なようで、身の程を知った理性が多くの人は働きますから…。若さゆえの勢いというよりも、大人なのに理性が負けてしまったという感じです。

シロップ一個分くらいしか もう君は甘くならない

甘さは持っているけれど、多いの他に甘くはならない。ちょっと悪そうだっだだり、棘のある人が魅力的に見えるのは、同じことかもしれません。

無難でもなく、可能性が低くて危うさのある恋。本能ゆえですね。

晩生

自分に対してのいきどおり「晩生」。(10曲目)

「ばんせい」とも読めますが、「おくて」が正しそう。遅く育つのは人による違いだけではなく、その姿勢にも関係がありそうです。

待ってさえいればチャンスが訪れるんだというような、少し甘い考え。テーマ、その表現、音を含めて面白い曲。いい感じのフックになっています。

どうして僕じゃ
どうして私じゃ
あなだじゃなかった?

この思いは、最後のぶっ飛んだギターソロに現れているのではないでしょうか。ずっと後に考えたら分かるけれど、その時は理解ができないできごと。

取り除くことができないからこその、痛み。興味深いです。

さざなみ様

ちっぽけな存在「さざなみ様」。(11曲目)

聞く人によっていろいろな解釈ができるであろう曲。印象的なタイトルもですが、アルバムの中でも面白さはが際立ています。

生き様に1000万で
神様は首振った まだ0だって

自分ではもっとでかい存在だと思っていたのに、さざなみ(小さな波)のように大きくなかった。言葉は悪いですが、無価値に近いものだったというような…。

不幸はまだ価値を知らないだけ

自分ででかいと思っていたものが小さく、その逆も何かありそう。順調そのものでないからこそ、生きることって楽しいかなと思えるのかもです。

固定の価値観だけでは見えないこともあるんだよと、少し匂わせているようにも感じました。

夜光虫

切ない想いが溜まったからこその「夜光虫」。(13曲目)

大したことはないよと口にしても、大きなショックを受けている心。プランクトンが大量発生して起こる夜光虫のように、自分では隠しれないもの。

また、鮮やかにブルーというのが、寂しさのある心を際立てる色です。

消せない想いを 浮かべたばかり
そのなことより もう朝だった

楽しいことと同様に、時の長がれが早く感じる切ないこと。フェイド・アウトまでが長いからこそ、もっと「想い = 光」が消えるのに時間がかかりそうです。

また、昔のビデオテープを再生したようなリリックビデオ。レトロであると同時に、過去のことなんだというのも表現しているかのようです。

もう戻ることのない、二人の関係性…。赤くなるのは血の涙とも言えそうです。

夜の恋は

終わりが訪れたからこその「夜の恋は」。(14曲目)

一緒にいる時は楽しかったのに、別れる時がきたからこその感情。好きの気持ちが大きいほど、思ってしまう世界が描かれています。寂しい歌。

2人は1+1になってしまった

もう一緒ではないということ。別れてしまったと表現するよりも、デジタル的に表現された方が、より寂しさがますね。もう混じり合うことのないお互いの1。

好きにならずにいたかった
あなたを知らずにいたかった

お互いが好きな時は会えて良かったと思うのに、別れた後は逆のことを考えてしまう。特に別れた直後は、過去の楽しさよりも今の悲しさが勝ちますから…・

終わった恋を思い出してしまうのは、自分含めふとした夜1人でいる時が多いはす。悲しい思い出は、楽しさが勝った時が本当の関係の終わりなのかもです。

ぼんやりではなく、しっかりとアルバムを締める曲。どの時点でもなく、この場所があるのがいいですね。

あとがき

先行してリリースされたシングルが強力だったので、逆にアルバムとしてはどうなるかな? なんて正直にいえば思っていたのですが、いらぬ心配でした。

期待以上という言葉が、ぴったりな1枚。シングルありきではありません。

これはまだindigo la end に触れたことがないという方にも、大きな入口となる内容ではないでしょうか? 文字にすると軽いですが、すごくいい感じです。

また、ライブで既存の曲を一切やらずに、このアルバムだけで通したとしても、きっと納得してしまう内容。今時だとの音源だと、あまりないかも…。

「夜行秘密」で表現されるのは、なんとともいえない切なさと、それを際立たせるバンドサウンド。一切のお世辞抜きで、かなりいい感じです。

 

以上、『indigo la end:夜行秘密 ~誰に語らずともふと思いだす出来事~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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