In Flames：State Of Slow Decay ~消えゆくからこその証を…~

In Flames (イン・フレイムス) 配信シングル「State Of Slow Decay」。

13枚目のアルバム「I, the Mask」から3年3カ月。詳細はまだ未発表ながら今後にリリースされる14枚目のアルバムからの、ファーストシングル。

新たな章の始まりを高らかに宣言しているようで、今後を期待してしまいます。

この記事の目次(もくじ)

State Of Slow Decay 概要

イン・フレイムスというと、昨今は元メンバーが結成したバンドThe Halo Effectの方が、完全に露出的に目立っていた形。

当然現メンバーもその動向を知っているであろうからこそ、今作のリリースは「俺たちもここにいるぜ!」と高らかに宣言しているようにも感じさせます。

また、方向性は同じなのですが、聞こえてくる音の差異。モダンな感じはイン・フレイムスの方が上でしょうか。通常だと逆になりがちですよね。

この部分も双方を聞いていて、面白いと感じる方は多そうです。

「State Of Slow Decay」
フルMVをApple Musicで観る

この存在が「State Of Slow Decay」。

維持しようとしても、徐々に減退して消えていく…。ここで聞ける激しさは、最後だからこその力を振り絞った嘆きとも言えそうです。

I am becoming something else
I feel the weight of the key

「何か別の物に変わっていく。鍵の重さを感じるんだ」。変化をしているのは気付いているけれど、それを止める術が見つからない。

鍵の重さというのは、十字架を背負うという感じのがそのイメージとして分かりやすいかもです。それも、絶え間なく避けられない重みが増えていく…。

Faith alone won’t sustain
We’re in a state of slow decay

「信仰だけでは保てないんだ。俺たちはゆっくりと衰退していく中にいる」。変わる行動ができないだけでなく、祈りを捧げてもそれは止められない。

思わず対象を問わず願いたくなる時がありますが、何の助けにもならない。それは実際に起こることだけでなく、気持ちの面での安らぎにも…。

スピードがあり激しさがありますが、すごく寂しさを感じてしまう歌。その上続くのは「But I see there’s no way = でも、どうしようもないんだ」。

諦めたくないけれど、そうせざるをえない。寂しさを強調してします。

イン・フレイムスというと、国内外問わず同様ジャンルのバンドからフォロワーの多い存在。似たサウンドのバンドはいても、格の違いを聞かせてくれます。

それはこれだけ音数が多く、ぶつかっていてもグッチャになっていないところでしょうか。何をしているかしっかりと分かるのは、センスでもありそうです。

ボーカルのアンダース・フリーデン。ボーカルのレコーディングが終了していることを告知済み。基本的に言えば、メンバーで最後の録音となるのがボーカル。

そこからミックス、マスタリングがありますが、第一弾がこうしてリリースされるということは、もう既に全てが終了しているか、近い状態であるはず。

プロモーションもあるでしょうから近々でリリースとはならないでしょうけれど、14枚目が聞ける日はそう遠くないことは間違いがなさそうです。

The Halo Effectが間もなく、アルバムをリリース。双方が活発に動いている状態は注目もされるからこそ、いい相乗効果にどちらにもなればいいですね。

いずれ対バンというか、ツーマンなどいつの日か行ったら面白いことでしょう。

以上、『In Flames：State Of Slow Decay ~消えゆくからこその証を…~』でした。

2022/6/13 release Digital Single
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「In Flames」を

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。もっとプロフィール & あぶまいについて