HYDE:666 ~内に秘めていた野獣の出現で静から動へ変わっていく~

HYDE:666邦楽レビュー
邦楽レビュー

HYDE (ハイド) 2枚目のアルバム「666」。

前作「ROENTGEN」から1年8カ月ぶりとアルバムは、「静」から「動」へとコンセプトが180度変わったアルバムになりました。

当初は「動」になるのではなく、「ROENTGEN」のようなアルバムを構想して制作していたのに、作業をしていく中で変わったそうです。ロックですね。

収録曲の中に何曲もVAMPSでも披露されていた曲が含まれていたり、「静」から「動」ということで、聞いた印象も大きく異なります。

後にVAMPSとして活動するK.A.Zが共同プロデュースであるなど、「静」から「動」に変わっただけでなく、つばがりも興味深く感じるアルバムです。

【music.jp】
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666 収録曲概要

「666」の収録曲は以下の通りです。

  1. SWEET VANILLA
  2. HELLO (Album Mix)
  3. WORDS OF LOVE
  4. HORIZON
  5. PRAYER
  6. MASQUERADE
  7. MIDNIGHT CELEBRATION
  8. SHINING OVER YOU
  9. FRUITS OF CHAOS
  10. HIDEAWAY

アルバム・タイトルの「666 = トリプルシックス」というと、「獣の数字」です。曲名などロックでよく使われる数字で、数字の中でもなじみがあります。

「ROENTGEN = レントゲン」から「666」。内に秘めていた獣が出てきたからこそ、「静」から「動」に変わったと考えると、より面白く感じます。

「ROENTGEN」とは「静」から「動」に変わった曲だけでなく、曲名も見比べてると違いが感じられて面白いです。変化が多きからこその、面白さですね。

SWEET VANILLA

オープニング曲「SWEET VANILLA」。(1曲目)

イントロのリフの時点で前作とは大きく変わったなと、感じさせてくれる曲です。L’Arc〜en〜Cielにはあまりない、ローチューニングの曲が衝撃でした。

今でこそローチューニング曲が巷にあふれかえっていますが、リリース当時は特に国内だとロックバンドでもまだ少なったと記憶しています。

Believe me Believe me

「俺を信じて」。英詩が大半の曲ですけれど、1番この曲で伝えたい部分は、この部分なんではないでしょうか? 聞いていても、印象に残るフレーズです。

1回ではなく、2回復唱するというのが、印象をより引き立てています。特にギタリストが聞いたら思わずコピーして弾きたくなるリフも印象的です。

HELLO (Album Mix)


4枚目のシングル「HELLO (Album Mix)」。(2曲目)

「SWEET VANILLA」の歌詞に、つながりを感じます。「 Believe me = 俺を信じて」は、こんな思いで君の前に来たんだよという後押しに感じました。

歌詞の最後に「Hello」となければ、この曲を知らない人だったら歌詞だけを見て曲名を当てられる人は少ないと思います。その点も面白く感じる曲です。

ウィキペディアにシングルとはアウトロのフィードバックの長さが違うと記載がありますが、確かに聴き比べると違っています。大きくは違わないですけど…。

この少しの異なる差が、こだわりであり、ロックなんでしょうね。

HORIZON


5枚目のシングルで映画「スカイハイ 劇場版」主題歌
HORIZON」。(4曲目)

テレビドラマでも放送されていた釈由美子が主演の映画です。決めゼリフの「おいきなさい」が印象的で、映画も見に行った記憶があります。

「HORIZON  = 地平線」というのも、天国でも地獄でも違う世界へ行くというのに合いますね。リリース当時は気付かず、今になって気付きました。

穏やかな日々に出逢えたのなら
「全て夢だったよ」て 目覚めてみたい

すごくギュッとくる歌詞です。映画の内容にもピッタリですね。あらためてこの曲を聞いてみたことで、映画を見直してみたいなと感じてしまいました。

単にタイアップというのではなく、シンクロする部分があるのはいいですね。

SHINING OVER YOU

テレビゲーム「バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海」CMソング「SHINING OVER YOU」。(8曲目)

ニンテンドーゲームキューブのソフトというのが、リリースをしてから時間がたっているんだなと感じさせてくれます。とはいえ曲に古さは感じません。

アルバムの中で1番「静」を感じる曲ですので、「ROENTGEN」の流れを感じる曲でもあります。Aメロのボーカルのダブリングが特に特徴的です。

High up on the moon
Shining over you

「月の高さから、あなたを照らす」。自分は先立ってしまったから「さよなら…」につながる。聞いていて、切なさを感じる曲です。

HYDEのソロの曲は英詩の部分がよりメッセージが強いので、英詩の部分も含めて歌詞を見てみることをオススメします。アルバムの中で1番好きな曲です。

HIDEAWAY

アルバムのラストを飾る「HIDEAWAY」。(10曲目)

メロコアの雰囲気を持った曲で、こういう曲も歌うんだなと面白い発見のできる曲です。アルバムの中でバンドで1番コピーをしやすい曲でもあります。

It’s time
Are you ready now?

「時間だよ。準備はいいかい? 」。と繰り返すのがいいですね。アルバムのラストとしても面白いですし、アルバムの最初に戻りたくなる曲でもあります。

雰囲気の違う曲を1曲最後に入れるのも手だと思い、収録された曲。収録をした意図がピッタリとハマっている曲です。アルバムのラストにぴったりですよ。

あとがき

「静」から「動」へ変わることで、大きく印象が変わったアルバムです。印象が変わるだけでなく、静と動どちらでもカッコいいのはさすがですね。

ソロとして4枚アルバムをリリースしていますが、バンドで1番コピーしやすいのがこのアルバムに間違いありません。結構狙い目のアルバムだと思います。

曲は知っている人は多くてもリリースから時間がたっていることで今コピーする人は少ないと思いますので、学園祭とかにオススメですよ。

久しぶりに通して聞きましたが、カッコいいロックアルバムです。

 

以上、『HYDE:666 ~内に秘めていた野獣の出現で静から動へ変わっていく~』でした。


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HYDE 関連記録

2002/3/27 release 1st Album
HYDE:ROENTGEN ~誰もが内に秘めている心はどう映る? ~

2003/12/3 release 2nd Album
HYDE:666 ~内に秘めていた野獣の出現で静から動へ変わっていく~ ←今ココ

2006/4/26 release 3rd Album
HYDE:FAITH ~信仰することで見えたきた物とは何なのか?~

2019/5/3 release 4th Album
HYDE:anti ~世界を震撼させる準備が今できた~

2020/3/18 release 13th Single
HYDE:BELIEVING IN MYSELF / INTERPLAY ~引き合う必然性~

2013/10/16 release Relapse Single
HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA:HALLOWEEN PARTY ~今夜を楽しめ! ~

2017/9/13 release Tribute Album ※カバー曲「LA VIE EN ROSE」収録
V.A.:D’ERLANGER TRIBUTE ALBUM 〜Stairway to Heaven〜 ~心からのリスペクト~

2018/10/3 release Single
YOSHIKI : Red Swan (feat.HYDE) ~美しく見える空はそう遠くはない~

2004/4/21 release Reform 1st Album
L’Arc〜en〜Ciel:DUNE ~静かなる切なさの中にある強い想い~

1994/7/14 release 2nd Album
L’Arc〜en〜Ciel:Tierra ~大地と空は変わらず見守ってくれる~

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