Hollywood Undead:Psalms ~思いは言葉になるからこそ伝わる~

Hollywood Undead:Psalms洋楽レビュー
洋楽レビュー

Hollywood Undead (ハリウッド・アンデッド) 4枚目のEP「Psalms」。

5枚目のアルバム「Five」から約1年。後にバンドの新しいサウンドと銘打ってリリースされる6枚目のアルバム「New Empire, Vol. 1」の前兆となる内容。

もともとがビジュアル、音の変化が大きいバンドですが、存在することに意味を感じるEP。興味深く、面白いサウンドを聞かせてくれます。

Psalms 収録曲概要

「Psalms」収録曲は以下の通り。

  1. Bloody Nose
  2. Live Fast Die Young
  3. Something to Believe
  4. Another Level
  5. Gotta Let Go

同じEPでも前の3枚はB-SIDEや、リミックス。アルバムに含まれない単独の音源となると、初めてとなるEP。

「Psalms = 詩篇」というタイトルと収録内容。片鱗は見せていても激しいバンドサウンドは異なる曲は、大きな意味を持っているのではないでしょうか。

5曲で18分と短い時間ではありますが、面白く充実感が味わえます。

Bloody Nose

オープニング曲「Bloody Nose」。(1曲目)

浮遊感のある音に、重なりあってくるループ感。テンポは決して速くないのに、疾走感も感じさせてくれる曲。聞けば聞くほどに面白い!

EPの顔でMVがあってもいいのに、この曲を選んでいないのも興味深く感じます。

Words are just like violence
Today I’ll break the silence

「言葉は暴力なもの。今日沈黙を破る」。「Psalms = 詩篇」を想像させる歌詞に込められている思いは、1曲目である意味を感じさせます。

Live Fast Die Young

歌詞に込められたメッセージが印象的な「Live Fast Die Young」。(2曲目)

優しい歌い方の中に、ラップが加わることでより思いが強くなる曲。そもそもが聞き取りやすいですが、歌詞に注目して聞くことをオススメします。

Live fast, then we die young
Live fast, then we die young
We live fast, then we die young

「生き急いで若くして死ぬ」。あまり普段に考えることではないですが、今の世界で目立つ人全てに当てはまること。それでいいの? と言っているかのよう。

目立つことをせず、細く長くと思う人と両極端であること。バンドは飛び抜けるか消えるかどちらかだからこそ、この曲に込められた思いが興味深く感じます。

意味深長な曲は、聞くタイミングや人によって聞こえ方が変わってきそうです。

Something to Believe

信じられるものについて歌った「Something to Believe」。(3曲目)

メッセージ性が強く、歌詞だけで見ても考えされられる曲。聞いていると、思いとループするフレーズが、ぐるぐると頭の中で回り続けます。

Give me something to believe in
Do you suffer just the same?

「信じられるものをくれ! 同じように苦しんでいない?」。要求するだけでなく、相手を思いやる心。本来はつながらない言葉が続いて、引っかかる部分。

曲の最後「Belief is all that we have, but belief is all that we need」で終わるからこそ、興味深い。信じることは重要だよといいたいのかも…。

このEPに収録された5曲の中でも、聞く人によって印象が大きく変わってきそうな曲。信じるものは人それぞれで異なりますし、だからこそ面白いです。

Another Level

自分に言い聞かせるようなラップが印象的な「Another Level」。(4曲目)

ハリウッド・アンデッドだからこそ、表現ができる曲。ラップが苦手な人であっても、浮遊感を感じるとともに、自然と聞けてしまいそう。

英詩であっても不平不満だけでない歌詞は、例え英語が分からない人であっても、思いが伝わってくるものがありそうです。

I’m on another level, I’m on another level, I’m on another level

何回も復唱して「俺は別のレベルにいる」。誰かに聞かせるのではなく、自分への言葉に聞こえるのは、弱くないんだ! の思いを感じるからでしょうか。

決して温かい音ではないんですけれど、冷たいイメージは感じないと思いますよ。

Gotta Let Go

EPのラストを飾る「Gotta Let Go」。(5曲目)

バンド史上最もポップといって過言ではない曲。ハリウッド・アンデッドを知っていた人ほど、聞いて驚きを感じる曲ではないでしょうか。

I just want a life that seems a little better than a dream

「夢で見たよりも、少し良い生活がしたい」。夢のままでなく、理想はもっとという感情。より幸せになるためにはどうする? を歌っているのかも。

「Psalms = 詩篇」にもつながる、興味深い曲。思いだからでしょうか。メンバーが一切登場しないMVも、歌詞を見ながらだとより面白く見られますよ。

洋楽というよりも、邦楽をイメージさせる曲調。自然と耳に入ってくる曲です。

あとがき

6枚目のアルバム「New Empire, Vol. 1」で聞かせてくれた音、充実した内容はびっくりするものでしたが、間にこの「Psalms」があったからかなと。

バンドの大きな特徴の1つである激しいサウンドを含まない、このEP。チャレンジ精神のある内容は、物足りないよりも興味深く聞けるのではないでしょうか。

「Five」から「New Empire, Vol. 1」ではない、「Psalms」からのつながり。単体の音源だけではない変化への楽しみが、このEPにはあります。

ハリウッド・アンデッド。存在も含めて、とても面白いバンドです。

 

以上、『Hollywood Undead:Psalms ~思いは言葉になるからこそ伝わる~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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