Hollywood Undead:New Empire, Vol. 1 ~新しいサウンドの世界~

Hollywood Undead:New Empire, Vol. 1洋楽レビュー
洋楽レビュー

Hollywood Undead (ハリウッド・アンデッド) 6枚目のアルバム「New Empire, Vol. 1」。

間にEP「Psalms」をはさみますが、前作「Five」から約2年4カ月ぶりとなるアルバムで、バンドの新しいサウンドと銘打ってリリースがされました。

デビュー当時のマスクを着用するというビジュアルからも変化していますが、確かにサウンドも大きく変化しています。これがまた、とてもいい変化です。

従来のラップスタイルも含みますが、カッコいいロックアルバムです。

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New Empire, Vol. 1 収録曲概要

「New Empire, Vol. 1」の収録曲は以下の通りです。

  1. Time Bomb
  2. Heart of a Champion
  3. Already Dead
  4. Empire
  5. Killin It
  6. Enemy
  7. Upside Down
  8. Second Chances
  9. Nightmare

9曲で32分ととても短いアルバムなのですが、物足りなさを感じません。物足りなさを感じないのは、曲の完成度が高いからと言えます。

新しいサウンドにチェンジとうと大抵は失敗するバンドが多いですが、ハリウッド・アンデッドのサウンドチェンジはうまくはまっています。

結構な大胆なサウンドチェンジをしていても、従来の部分もしっかり残して融合しているのが成功の秘訣になっている気がしました。すごくいい感じです。

Time Bomb

オープニング曲の「Time Bomb」。(1曲目)

ラップから始まるのが、ハリウッド・アンデッドだなと感じさせてくれる曲です。ラップもカッコいいですが、サビへの盛り上がりがたまりません。

Looking for the light I can never find
I just wanna live before I die

「見つからない光を探して 生きていたい」。嘆きでもあるのですが、この切ない感じがロックを感じさせます。オープニングから一気に引き込まれる曲です。

ラップやスクラッチを入れるバンドは多いですが、これだけ自然に曲にはまるのはグサッと心にきます。参考になるハンドも多いのではないでしょうか?

Heart of a Champion

従来のスタイルの「Heart of a Champion」。(2曲目)

打ち込みとバンドの音、ラップが重なり合った曲で、切ない感じのする曲です。

I got the heart of a champion

「チャンピオンの心を得た」。というのは強くなったのではなく、何を見ても動じることができなくなった。感情がなくなったように感じました。

聞けば聞くほどに寂しい曲なのですが、気になってしまう曲です。

Already Dead

アルバムからの先行シングル「Already Dead」。(3曲目)

「Already dead = すでに死んでいるから」と不思議な曲名です。死んだら何もできないし、誰かに何かをされることもないよという感じでしょうか。

不思議であるのと同時に、少し寂しげな曲でもあります。とても気になる曲なのですが、この曲を先行シングルにするというのが面白く感じました。

今を生きているからこそ、新しいサウンドへのチャレンジなのかもしれませんね。いろいろな解釈ができる歌詞ですので、見てみることをオススメします。

Empire

Newは付きませんがアルバムのタイトル曲といっていい「Empire」。(4曲目)

ヘビーなロックなのですが、口ずさんでしまうポップな曲です。メロディアスなポップでも、軽い歌詞でもないのに、口ずさめるのは興味深く感じました。

My empire, my empire

「私の帝国、私の帝国」。演奏もポップではないですし、日本語であればとても口ずさめないですが、英語だと口ずさめてしまうのは面白いですね。

ミディアプテンポの曲でちゃんと心をつかめるのは、このアルバムの強さです。

Enemy

ラップではない早口と、低音の刻みが気持ちがいい「Enemy」。(6曲目)

「Enemy = 敵」というテーマもロックを感じますし、アルバムの中で一番コピーをして弾きたくなる曲です。

Are you my enemy? My own worst enemy

「あなたは私の敵なの? 私にとって最悪の敵」。おそらくこの敵というのは誰に対してでもない、心の中にいるもう一人の自分なんでしょうね。

だからこそ、自分にとって最悪の敵になる。自分に対して「あなたは私の敵なの?」とといただしていると思うと、より面白みが増す曲です。

カッコいい曲だらけのアルバムですが、この曲は特にオススメします。

Upside Down

じわじわと良さが伝わってくる曲の「Upside Down」。(7曲目)

「Upside Down = 逆さまに」とは、人生というのが面白いテーマの曲です。

Not even God can save me now

「神でさえ今私を救うことはできない」。人生をやり直すことは願ってもできないからこそ、寂しさを感じる歌詞です。やり直せたら楽なんですけどね。

それでいて、「Cause it made me who I am today = 今日の自分を作ったのは私だから」。ちゃんと本質を分かっているというのが面白いです。

じわじわとくるのは、日本語と違って聞いているうちに歌詞がどんどん理解できてくるからなのかもしれません。聞いていて面白い曲です。

あとがき

32分と短いアルバムですが、収録されている9曲どれもがカッコいいんです。もともとカッコいいバンドが、さらにカッコいい音を出すバンドになりました。

2020年に入ってからもいろいろ聞いていますが、粗がないアルバムです。まだ2月ですが、年間のベスト・アルバム候補になりえる内容になっていますよ。

Vol. 1ということで、Vol. 2と続くのか、楽しみを残しているのもいいですね。

リスナーとして聞いてでも楽しめますし、バンドをやっていたり楽器を弾く人にも楽しめるアルバムです。素直にカッコいいので、聞くのをオススメします。

 

以上、『Hollywood Undead:New Empire, Vol. 1 ~新しいサウンドの世界~』でした。


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