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Holly Humberstone:The Walls Are Way Too Thin ~関わりたくない~

Holly Humberstone:The Walls Are Way Too Thin洋楽レビュー
洋楽レビュー

Holly Humberstone (ホリー・ハンバーストーン) 配信シングル「The Walls Are Way Too Thin」。

前作「Haunted House」から1ヶ月半。新しく動き出した勢いをそのままに、つながりのある曲を提示してきてくれました。

曲調が既存の物とは異なるというのも、聞き手の耳を奪ってくれます。

The Walls Are Way Too Thin 概要

「The Walls Are Way Too Thin」は次作のEP「Emotional Grim Reaper」からの、先行シングル第2弾。着々と積み上げを行っています。

※EPのタイトルが変更され、今作がタイトルトラック

前作「Haunted House」と同様に、家に関係がありつながっているのもポイント! その意味合いとしては目線が異なりますが、面白い表現をしてくる人です。

タイプ的にノンフィクションで歌詞を書き、歌を歌う彼女ならではかも…。

また、初めて聞いた時に、聞き覚えがあるように感じた今作。なんだろうとふと考えてみたら、Aメロ、BメロがVan Halen「Can’t Stop Lovin’ You」。

後ろの演奏が似ているというだけでメロディーは異なりますが、ハーモニクスが入るなど、意図的な部分が少しあるかもしれませんね。

海外アーティストで聞くことが増えてきたオマージュ。ハンバーストーンが意図して行っているかは分かりませんが、個人的に面白く感じてしまいました。

The Walls Are Way Too Thin

Apple Music Movie IconThe Walls Are Way Too Thin
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厚さはないのに…「The Walls Are Way Too Thin」。

日本語にすれば「壁が薄すぎる」。タイトルだけを見ると「ん?」でありつつ、彼女らしい形。「Haunted House」とは異なる家の表現です。

全てがそのまま壁が薄いの意味でないのは、アーティストゆえでしょうか。

I heard you talking ‘till the morning
Heavy whispers from the next room

「朝まで話しているのが聞こえたの。隣の部屋からの重いささやき」。正に薄い壁だからこそ、起こること。しっかりは聞こえないからこそ、重いささやき。

言葉の表現としてなるほどねと、思わずにはいえられません。

‘Cause I just wanna be out
I just wanna be out of the picture

「私はただ外に出たいだけ。関わりたくないの」。直前の歌詞にその理由がありますが、聞こえてくるのはずっと同じ悲しい歌のように聞こえるから。

しかもしがみつく。重いささやきというのが、より後からバッチリハマります。

聞きたくないのに、耳に入ってくるらこそ、関わりたくない。納得です。

I’m bored, I’m ignored, I’m being out of my mind

「退屈で、無視された。頭がおかしくなりそう」。壁が薄いからこそ聞こえてくる重いささやき。自分が同じように喋っても、何が解決するわけでもない。

逆に相手側から見たら、彼女が言葉こそが重いささやきなのかも…。

人を感じるのに、関係性のない存在。最も遠い存在と言えそう。自分もですが、隣に誰が住んでいいるなんて、全く知らないです。

今はわりと壁が厚いので生活音含めて聞こえてこないですが、過去の状況を想像してみると、より面白く聞こえてくる曲でした。

ハンバーストーンの表現する世界は、独特で面白く感じてしまいます。

あとがき

1枚目「Falling Asleep at the Wheel」は先行で3曲、リカットで1曲のシングルをリリース。次作はタイトルを発表済みのEP「Emotional Grim Reaper」。

傾向を考えるともう1曲シングルを挟みそうな気もしますが、そう遠くない時期に新たなEPが聞けるのは間違いがなさそうです。

可能な限り良いタイミングで出せるようにの、今は戦略的な状況なのでしょう。

Olivia Rodrigoを始め、女性ソロボーカリストが半ば嵐の様にいきなり突出してくる洋楽シーン。表現もそれぞれで面白いので、すごく興味深く聞けています。

ハンバーストーンで言えば、ノンフィクションでわりと身を削って音楽を作るタイプ。それであっても、変な痛みやわざとらしさがないのは面白い部分。

1度気になってしまうと、思いの他に深くに引きずり込まれるかも…。

 

以上、『Holly Humberstone:The Walls Are Way Too Thin ~関わりたくない~』でした。


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