Holly Humberstone:Falling Asleep at the Wheel ~夢じゃなくこれは現実なんだ~

Holly Humberstone:Falling Asleep at the Wheel洋楽レビュー
洋楽レビュー

Holly Humberstone (ホーリー・ハンバーストーン) 1枚目のEP「Falling Asleep at the Wheel」。

Apple MusicでUp Next アーティストとして、注目されている彼女。先行シングルも含めて今年デビューの新人ですが、らしからぬ内容のEP。

今の内にチェックしておくことをオススメする1枚です。

Falling Asleep at the Wheel 収録曲概要

「Falling Asleep at the Wheel」収録曲は以下の通り。

  1. Deep End
  2. Falling Asleep At The Wheel
  3. Overkill
  4. Drop Dead
  5. Vanilla
  6. Livewire
  7. Up Next: Holly Humberstone

7曲目はホーリー・ハンバーストーンの生い立ちなどを紹介する動画で、Apple Musicだけのもの。Up Nextとしてピックアップするだけでなく、特別な扱い。

パーソナル部分も興味深いですし、音を聞けばそれも納得! 動画を含めても25分。EPを通して聞く、動画を見れば、リピートすることは間違いなしかも…。

Deep End

実の3人の姉妹について歌った「Deep End」。(1曲目)

デビュー曲に最もパーソナルな部分。音楽をこれから表現していく彼女が、きっと大切だからこそ一番最初に持ってきたのでしょう。

We’re made up of the same blood

「私たちは同じ血でできている」。実の兄弟、姉妹だからのこと。血のつながりはいろいろな形はありますが、一番濃い関係ですよね。

ずっと変わらずに続いていくからこそ、もっと深く。「Deep end = 一番深い場所」とは、興味深く感じるだけでなく、いいタイトルです。

Falling Asleep At The Wheel

EPタイトル曲「Falling Asleep At The Wheel」。(2曲目)

「車輪の中で眠ってしまう」。 情景の想像が難しい、不思議な曲。彼女いわく眠りに落ちていくような感覚とのことですが、ふわふわ感が面白い!

I made you think it was real

「それを本物だと思った」。プロデューサーが付いてセッションとしていく中、本来の形になっていく曲。眠りついて見た夢じゃなく、現実だと気づき始める。

ただの音楽が好きな子から、アーティストとして形成されていく場面が含まれている曲。「wake me up = 目が覚ます」は、まさに彼女のことですね。

何も知らずに聞くと最初は不思議さが多いですが、徐々に面白くなる曲ですよ。

Overkill

最初タイトルを見た時に「???」と思った「Overkill」。(3曲目)

メタラーならバンド名で過剰殺戮さつりく、殺害を思い受けべてしまいますが、ここでは「やりすぎ」の意味。英語が母国語ではないからこそ、勘違いする面白さ。

ここで歌われているのは恋愛をするからこそ「頑張りすぎていないかな?」 と、かわいらしい思いの曲でした。

And my heart keeps racing, racing still
Guess I’m over being overkill

「そして私の心はずっレースを続けている。私はやりすぎ」。好きだからこそ、相手に同じ思いだよね? と求めすぎてしまう感情と、気付き。恋ですね。

不安はありつつも恋をして楽しんでいるのに、そうは見えないMV。ちゃんと聞かないと勘違いしてしまうそうな部分も含め、表現方法が面白い!

また、後ろで鳴っている上モノの音も面白い曲。この音は好きでドキドキを表現していると考えると、さらに興味が強くなります。

Drop Dead

ピアノとリズムトラックだけでシンプルな「Drop Dead」。(4曲目)

自分へのメッセージが強いからこそ、この形がベストなのでしょう。迷いはここに置いて、私は先に進むという感じ。

One look and I drop dead

「一見して死んでしまう」。いなくなるのは、悩んで迷っている自分。聞き方によっては切ないようにも聞こえますが、ポジティブな強さを自分は感じました。

MVを見たからこそ、前に進むという感じが強くなるのかも…。それにしても眼力のある子。今年デビューしたばっかりというのですから、驚かされます。

Vanilla

甘いのではなく、関係を終わらせる「Vanilla」。(5曲目)

付き合っては別れを繰り返していた、彼への自分からの決別の思い。自分へのセラピーにもなっているというのですから、興味深く感じる曲。

Here it goes, I have my best nights without you

「これよ。あなたなしでも最高の夜になるわ」。付き合っては別れを繰り返すとは、いわば腐れ縁。自分から関係を切るからこそ、変われるのでしょうね。

メロディーはポップなのですが、言葉がきつめなのが面白い曲。アーティストを彼女にする時は、いずれは曲のネタにされることを考えないとだめですね。

Livewire

仲のよかった思い出を懐かしく思う「Livewire」。(6曲目)

すでに関係はなくなってしまったけれど、相手を思う心。実際、昔は仲のよかったけれど、今は他人のようになってしまった3人のことを歌っているそうです。

Ooh, hope you’re still alive

「ああ、今もあなたが生きていることを願って」。生きているとありますが、きっと元気でいてくれているかな? の思いですよね。彼女はまだ若いですし…。

どこかでもし見かけることがあっても、話しかけたり、目を合わせることもないかもしれない。それでも元気でいてというのは、きれい事とは異なる思い。

親の職業の都合上で転勤が多かったので、この曲を聞いていると幼かった頃の自分を思い浮かべてしまいます。突然に関係が切れる体験は多かったので…。

関係がなくなるのは寂しいのですが、優しい思いが込められている曲です。

あとがき

会話をするのは苦手だから、1つの曲の中で言いたいことを表現するほうが簡単だという彼女。根っからのアーティスト気質なんでしょう。

実際、パーソナルな部分が歌詞に多く含まれているので、フィクションではないリアリティーにつながっているのではないでしょうか。とても面白い子。

ビジュアルも若かりし頃のマドンナのような雰囲気。同じように印象に残る顔立ちですので、曲が分かってもビジュアルが思い浮かばないというのはなさそう。

音が一番重要な要素とはいえ、見た目は大切な部分。これから注目され、見られることで変化も出てくるでしょうから、ビジュアルも興味深い存在なのは強い!

なんといっても音が面白いですから、今後が展開と活動が楽しみです。

 

以上、『Holly Humberstone:Falling Asleep at the Wheel ~夢じゃなくこれは現実なんだ~』でした。


『Holly Humberstone』をApple Musicで

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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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