Holly Humberstone (ホリー・ハンバーストーン) 配信シングル「Fake Plastic Trees」。
デビュー作のEP「Falling Asleep at the Wheel」の直前リリースされた、Radioheadの名曲のカバー。
今までも多くのアーティストにカバー、ライブで歌われてきた「Fake Plastic Trees」。彼女ならではの形になっているので、興味深く聞けます。
Fake Plastic Trees 概要
「Fake Plastic Trees」は、1995年 Radiohead 2枚目のアルバム「The Bends」に収録。シングルとしてもリリースされました。
アルバム・ジャケットが印象的でしたので、見れば「あっ! 」。曲名は覚えていなくても、聞けば「知ってる! 」という方が多いのではないでしょうか。
2000年生まれのハンバーストーン。オンタイムではない、切ない思いの詰まった曲をカバー。しかも自分なりの色を含めてというのが、興味深いです。
Fake Plastic Trees
Radioheadのカバー「Fake Plastic Trees」。
もともとがシンプルな構成の曲ですが、歌とギターのみという潔さ。しかもアコギではなく、ストラトというのに面白さがあります。よくやった! という感じ。
しかもMVで見る限り、2ハムで固定ブリッジのストラト。基本形ではないからこそ、偽物感が強くなっているのが面白い! 意図はしていないかもですが…。
アコギであったら想像範囲。もし「Fake Plastic Trees」の歌詞を尊重しての選択だとしたら、センスの良さを感じずにはいられません。
If I could be who you wanted
「私があなたの望むような人になれたら…」。見た目だけは似ていても、偽物の木に見立てた自分。今は違ったとしても、いつかは…。という思い。
Radioheadの原曲が良かったのもありますが、彼女のもいいですね。男性だけでなく女性にも多く歌わてきた曲ですが、その中ではピカイチかも…。
「Falling Asleep at the Wheel」ではしっかりとした発声で歌っていますが、このカバーで聞ける囁くような歌声も、とてもいい感じです。
あとがき
ミレニアムベビー(2000年生まれ)の彼女。確実にオンタイムでない曲を聞き、カバーするというのが、面白い! しかもコピーでなく、自分の色もあります。
曲は形として残るからこそオンタイムだけでなく、時を経て新たに伝わる人がいる。音楽の面白い部分ではないでしょうか。古くてもいい曲は多いですからね。
よくカッコつけてちゃんと聞いてもいないのに、過去のビッグネームに影響を受けたとかいう人もいますが、彼女はそれとは全く違う形。
オリジナル曲は当然ですが、カバーも敬意は払いつつも自分の色を含めて表現する。今後の動向が気にならずはいられない、アーティストが出てきましたよ。
以上、『Holly Humberstone:Fake Plastic Trees ~偽物から本物になりたい~』でした。
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JOE (ジョウ)
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