HKT48 (エイチケーティー フォーティーエイト) 14枚目のシングル「君とどこかへ行きたい」。
前作「3-2」から1年1カ月弱。グループとして最長の間隔が空いたリリースですが、その分カップリグを含めてとても充実した内容となりました。
HKT48はここにちゃんといるよ! と教えてくれるような1枚です。
君とどこかへ行きたい 収録曲概要
「君とどこかへ行きたい (Special Edition)」収録曲は以下の通り。
- 君とどこかへ行きたい (つばめ選抜)
- 君とどこかへ行きたい (みずほ選抜)
- シンデレラなんていない
- UFO募集中
- この道
興味深いのは、タイトル曲「君とどこかへ行きたい」をつばめ、みずほと2つの選抜を行っていること。音源、MVも別があるいうのですから、面白い!
同様のことはSTU48が5枚目のシングル「思い出せる恋をしよう」で先に行っているそうですが、在籍メンバーが多いからこそできる形。
がっつりと動けない中、人数が多いグループ。話題性とMVで顔見せの部分。メンバーのモチベーションキープの部分の意味も含まれているように感じました。
誰かが何かのきっかけで見つかって抜けてくれば、本体のHKT48にも相乗効果ですから…。
また、非選抜メンバーが歌うカップリング2曲。1期生として長年活動をしてきた森保まどかちゃんの卒業ソングが、ソロとして収録されているのも特徴です。
君とどこかへ行きたい (つばめ選抜)
1期生からドラフト2期生から12人の選抜「君とどこかへ行きたい (つばめ選抜)」。(1曲目)
カップリング「シンデレラなんていない」もですが、男性目線からというのが興味深い表現。想像がしやすいですし、それを彼女らが歌うのがまたいい感じ。
“どこか”というのは場所でもあり、もっと深く君を知るための必要なことなのでしょう。だからこそ、特定の何かではないという表現になっている気がします。
友だちから恋人への
大人急行
各駅停車ではなく、大人急行。一気にその関係を深めるためには、勢いも必要なこと。線路が続いているように、二人の道が続くから言っているかのよう。
本当の意味での距離感が変わるとしたら、特別な夏になるのは必然です。
新しい世界へ
発車ベルが鳴る
いろいろな始まりを表現するベル。特に電車のものは駅やその土地によって異なって特徴的ですから、新しい世界へというのは、その通りだと感じさせます。
始まりがあるからこそ、別の世界が見える。青春であり、とてつもなく良い響きのベルが鳴ってくれそうです。
また、ストーリー仕立てのMVが、実に興味深い! おいしい部分はセンターを田中美久ちゃんが務めていますが、個人的に印象的だったのは松岡はなちゃん。
ポジション関係なく笑顔が光っていて、すごく好印象。また歌唱が選抜で異なりますが、音として聞いた個人的な好みはこちらの「つばめ選抜」でした。
君とどこかへ行きたい (みずほ選抜)
4規制以降から12人の選抜「君とどこかへ行きたい (みずほ選抜)」。(2曲目)
フレッシュなメンバーが揃った、みずほ選抜。歌唱するメンバーが異なるからこそ、曲の聞こえ方が異なるのも特徴です。
MVがよくできていて、つばめ選抜とリンクする部分があるのが、見ていて興味深く感じました。絵だけでなく歌が異なるからこそ、思いの他に楽しめます。
シンデレラなんていない
先発にもれたメンバーが歌う「シンデレラなんていない」。(3曲目)
漏れた部分を知ってタイトルを見るてしまうと、なんとも自虐的。ここでくやしい! と思って行動ができるメンバーが、次の選抜に入ってくるのかも…。
途中変拍子が入るのですが、心の葛藤を表しているような形で興味深いです。
シンデレラなんてどこにも 存在しないと思う
それはロマンティストの勝手な妄想だろう
なんとも寂しい思い。妄想癖となると別ですが、恋をするにはロマンティストであった方がいいのに! なんて思ってしまいます。
現実的になるからこそ、躊躇して一歩踏み込んでの連絡先を聞けない。これは実にもったいない!
彼の家に行ったと
僕は知ってしまった
シンデレラの様に午前0時の時計の針とともに君が帰ってしまうのは、行く場所があるから。唐突にある表現なので知った経緯は分かりませんが、切ない…。
恋まで行かなくても、興味を持った異性にパートナーがいると知ると、何か心がキュッとしてしまう思いが描かれて終わるのは寂しさしかありません。
より現実的になって、最初の一歩を踏み出せなくなってしまいそう…。とはいええ、勇気を出すのなら続けなければダメ! というのが、真意なのかもです。
UFO募集中
楽しいことがしたいから「UFO募集中」。(4曲目)
退屈な今を思いっきり変えたい思い。気分転換に、UFOを求めちゃうというのが面白い! 現実と離れて突飛過ぎるからこそ、その思いの強さがわかります。
UFO乗って行こう
地球はそろそろ飽きちゃったのよ
いやいや地球は飽きないだろう? と思ってしまうのは、してやられてしまっているのかも…。突飛で日記的な歌詞は、アイドル向けの秋元さんっぽい表現です。
燃料点火 Fire Fire Fire
Ready! 3! 2! 1! 0! 発射!
今の自分から変わるために。これだけ楽しもうという気持ちがあれば、何か行動をすることで状況は大きく変わってきそうです。
ライブ映えもするでしょうし、MVがあったらもっと面白くなりそうです。
この道
森保まどか ソロ「この道」。(5曲目)
21年5月29日の公演をもって、グループを卒業予定の彼女。彼女のための曲が用意されるというのが、在籍した年月だけではなく、貢献度の高さが伺えます。
一本の道だって ずっと信じてきたけれど
進むべき未来はいつしか
二つに分かれてた
まだ23歳の彼女。まだまだアイドルとしてできることもあると思いますが、振り返りや見つめ直す期間があったことが、未来が分かれた理由なのかも…。
彼女の気持ちを、秋元さんが代弁した形の表現。結構な数の卒業ソングを書いていると思いますが、メンバーに合わせてといるというのもポイントです。
自分の足で
歩き続けるこの道
2011年からと、長く在籍したHKT48。ピアノの同様、現状で一番継続したものとしては長いものでしょうけれど、卒業後もずっと続いて行く道。
今後に何をするにしても、いい景色が見れることを願ってしまうばかりです。すごく穏やかで優しく歌える子なんだなと、今更ですが気付きました。
あとがき
山陽・九州新幹線の名前からの選抜名。MVでメンバーが鉄道の制服を着ているシーンが多いですが、全て本物。九州旅客鉄道の全面協力の撮影だったそう。
エンタメも鉄道も大変な時期ですから、これはいいコラボではないでしょうか。今は行きづらいですかけれど、聖地巡礼や、実物の制服も見たくなりますし…。
また、注目はW選抜のタイトル曲ですが、カップリングも面白いのも特徴。近年のHKT48の中でも、1枚としての充実度は高いのは間違いありません。
今の状況だからこそ、リリース期間が空いたというのもあるはず。その中で待たした以上の内容を持ってきたとのは、良かったのではないでしょうか。
大々的にライブは難しいでしょうけれど、アイドルシーンを盛り上げてくれますように!
以上、『HKT48:君とどこかへ行きたい ~その場所がどこであっても~』でした。
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