hiroko (ヒロコ) 配信シングル「Super Rainbow」。
2013年末から無期限活動休止中のmihimaru GT。そこでボーカル、ラップをしていた彼女が、遂にという形で活動再開となるのが今作。
ワンフレーズで誰と分かる歌声は、新曲でありながら過去を回帰させます。
Super Rainbow 概要
21年4月の時点で、マイペースで活動をすると告知していた彼女。今作は3年前の春頃にふと見かけた、虹を見たことがきっかけで作成したそう。
「どんな世界でも何が起こったとしても、すべては自分次第で切り開いていけるという前へ前へと進んで行けるような強いメッセージを込めた一曲」とのこと。
活動再開としても、今にというのも含めて、良いテーマではないでしょうか。
また、かなり長いこと表だっての活動はしていませんでしたが、発表するしないに関わらず、音楽制作からは離れていなかったということですね。
音にブランクを感じさせないのは、そういう部分もあるのかもです。
Super Rainbow
この空に描くのは「Super Rainbow」。
どう聞いてもColdplay「Viva La Vida」をオマージュした演奏にも耳が行きますが、特筆すべきは正に彼女そのものと言える歌声。
めちゃくちゃ久しぶりに聞いても、鮮明に覚えている馴染みのある歌声。誰々風ではなく、完全な個を持っているのは、お強い!
そしておかえり! という感じは、良いボーカリストが戻ってきました。
絵の具のようには 交われないけど
隣り合わせ 笑いあえば 虹を描ける
形としては不可能でも、気持ちの上では一緒になれる。かつ、色がいくつも重なることでキレイな虹に。その絵が見えるのがいい感じ。
何色であっても、うまくグラデーションで重なりあってしまうのも虹です。
敷かれたレールの上 上手に歩くよりも
大切なものを探しに行こう
誰一人として同じ人がいないように、進むべき道も異なるもの。無難な安全牌もありだけど、それだけじゃないよ! と言っているかのようです。
大切なものがあるのに、あえて無難なことを選ぶ必要はないですよね。
この空に描こう
Now We Can Make a Rainbow
私も含めて、あなた達も一緒に虹が描ける。ふと見かけた時はなんとなくラッキーだと思ってしまいますし、かつ、待っているのではなく自分たちで描く虹。
希望も加わりますから、正に特別な「Super Rainbow」になりそうです。
あとがき
良くも悪くも男性よりも劣化をしやすい女性ボーカル。活動を継続していても下降していってしまう方が多い中、彼女は7年以上表立った活動はなし。
21年4月の活動再開を見た時は嬉しさ反面、正直どうかな? と思う部分もありました。ですが音を聞いて分かる通り、完全な取り越し苦労でした。
劣化するどころか、活動休止の状態からそのままつながったという形。逆に年月を経たことで、言葉の伝え方は以前よりよくなっているかもです。
言葉をぼやかさずに、聞いていて心地の良い声。いいのではないでしょうか。
新たな人はもちろん、過去にmihimaru GT、ソロを聞いていた方。活動再開の今作は、思っている以上にすんなりと耳に入ってくる音になっていました。
彼女いわくマイペースでとのことですが、今後の活動も楽しみです。
以上、『hiroko:Super Rainbow ~この空にあなたと私で一緒に描くもの~』でした。
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JOE (ジョウ)
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