日向坂46 (ひなたざかフォーティーシックス) 1枚目のアルバム「ひなたざか」。
けやき坂46でアルバム「走り出す瞬間」リリース後の翌年に「日向坂46」に改名。4枚のシングルを挟んでの、実質上は2枚目とも言えるアルバム。
メンバー他、状況の変化はあっても、止まることのないリリース。思いではなく、行動でアイドルの力強い一面を聞かせてくれる内容です。
ひなたざか 収録曲概要
「ひなたざか (Complete Edition)」収録曲は以下の通り。
- Overture
- キュン
- ドレミソラシド
- こんなに好きになっちゃっていいの?
- ソンナコトナイヨ
- JOYFUL LOVE
- キツネ
- 青春の馬
- アザトカワイイ
- この夏をジャムにしよう
- ホントの時間
- My god
- Dash&Rush
- 誰よりも高く跳べ! 2020
- 日向坂
- ナゼー
- NO WAR in the future 2020
- ただがむしゃらに
- Cage
- どうして雨だと言ったんだろう?
- 川は流れる
- ときめき草
- Footsteps
- まさか 偶然…
- My fans
- See Through
- 約束の卵 2020
CDではType-A、B、通常盤の3種類でリリースされた「ひなたざか」。もう1種類となる配信では、Complete Editionとして全ての盤の曲を含めた形に。
だからこそく曲数もびっくりするほど多いのですが、面白いのはSE「Overture」の位置は共通でも、4種類のどれもが曲順が大きく異ること。
例え同じ曲であっても曲順によって聞こえ方が変わってくる音楽。他ではあまりない特殊な選択は、アイドルでも秋元プロデュースならではかも…。
2020となっているのは、けやき坂46時代の楽曲の再録音。シングルのカップリングも全てではなくても多く含まれていますし、まさにComplete Edition。
27曲の収録で、2時間オーバー。逆にちょっと盛りすぎくらいかも…。
アザトカワイイ
「ひなたざか」のリード曲「アザトカワイイ」。(9曲目)
アイドルの重要な要素「あざとさ」。曲にしてしまうというのが、面白い! 言葉で表現するのは難しいですが、ぶりっ子とはまた異なるんですよね。
どんな仕草も どんな表情も
君の思惑に
僕は振り回されてる
振り回されていると分かっても、嫌な感じよりも気持ちよさと嬉しさがいっぱいになる感情。いろいろあるかわいいの中でも、”あざとかわいい”はいいんです。
アイドルファンが好きなのを分かった曲の構成も、本当にあざとい! それもで聞いていて気持ちよく感じてしまうのだから、音楽って面白い!
また、MVであざとい行動がたくさん出てくるのも、いい感じ。あざといな〜と思っていても、キュンとなってしまう。男ってかんたんな存在なんです。
それにしても小坂菜緒ちゃんかわいい! この曲ではセンターではないですが、いいあざとさを持っています。MVを見ていても、目で追っちゃっていました。
この夏をジャムにしよう
思い出の全てを詰め込んだ「この夏をジャムにしよう」。(10曲目)
あっという間に過ぎていく時間。時は止まることがないからこそ、楽しいことも、甘酸っぱい思い出も何かに残した思い。それがジャムというのが面白い!
イニシャルだけのラベル
ジャムを入れたガラス瓶を区別するためのもの。自分だけにしから分からない状態というのも、特別な思い出の気持ちが強くなります。
ジャムは1つだけどごちゃまぜのものであり、バンドなどで複数のメンバーで音を合わせる際にも使われる言葉。時には共有できる宝物でもあるんです。
ポップな楽しい感じですけれど、思いの他に深さがある曲かもしれませんね。
日向坂
グループ名から「日向坂」。(15曲目)
坂の中でも特別なものだからこそ、曲にする。他のアイドルでは同じことは難しいからこそ、聞いていて興味深く感じました。活動する意味にも見えますから。
感じで書くかっこよさ
憧れていたけど
ないものねだりって気付いた
けやき坂46として活動してきたからこその思い。欅坂には絶対的な存在がいたからこそ、マネをする必要もないし、逆に比べる必要もない。
日向坂46になったエピソードにもなっているように聞こえる曲は、面白いなと思う人は多いはず! 「僕たちは日向坂」。とてもいい宣言であり、自信ですね。
メンバーの思いを代弁するのとは違うかもですが、これは秋元さんも歌詞を書いていて楽しかったはず! 文字として見ていても、ノリノリ感を感じました。
ただがむしゃらに
今だからこそ「ただがむしゃらに」。(18曲目)
時間には限りがあるからこそ、できる時にこそかむしゃらに。後から行動していればよかったと思わないための、今の行動。大人のアドバイスを感じる曲。
アイドルとして行動していればあるであろう「なぜ?」の感情。それでも今をできることをかむしゃらに! と日向坂46メンバーへのメッセージにに聞こえます。
制服を脱ぐその日がやって来るまで
僕たちはこの道を走り続けるんだ
制服とはなっていますが、置き換えれば誰にでも当てはまる状況に。今が精一杯といえるの? と、秋元さんからの言葉であるとも感じます。
自分ではなく、アイドルが歌として多くの人に伝える。背中を押す言葉でもあるけれど、書いている本人もきっと気持ちがいいし、楽しいでしょうね。
何十年、何千曲と歌詞を書き続けられるのは、これが理由なのかも…。もうお金がどうこうっていう状況ではないでしょうし…。面白い表現と世界の曲です。
どうして雨だと言ったんだろう?
自分のした行動に後悔する「どうして雨だと言ったんだろう?」。(20曲目)
本心をもって言葉、対応をすればよかったのに、出来なかったからこその結果。自分の選択であったのに、後悔する思いに共感してしまう曲。
思いが同期してしまうのは、誰もが経験することだからでしょうか。
自分のこと誤魔化して
愛しさを隠しても
思いも寄らない言葉が出てきてしまうよ
本心ではない思い。だからこそ想定していない結果になった時に、後悔がより強くなるのではないでしょうか。ロックな曲が、寂しさにつながっています。
特徴的な曲名自体は言葉の例え。英語で「take a rain check = また今度ね」という表現があるのですが、雨つながりで似たものを感じてしまいました。
秋元さんだったら、まず間違いなく知っている英語の表現方法ですよね。
My fans
ドMの人にはたまらないであろう「My fans」。(25曲目)
曲名から想像できるアイドルっぽいものではなく、とても攻撃的な曲。だって「私のこと好き! 」って言ったでしょの思いが、言葉の強さになっています。
Hands up (ヘイ) しろよ(ヘイ)
足を鳴らせ!
You’re fans
完全なるドS。好きなら行動で示せ! とアイドルが歌っちゃうからこそ面白い! 秋元さんはいろいろなタイプを変幻自在で書きますが、この歌詞はいいですね。
途中韓流アイドルっぽいフレーズが入るのですが、影響や肯定ではなく、皮肉のように自分には聞こえました。曲名とのギャップもですが、面白い表現です。
See Through
思いも全て透けて見えてしまう「See Through」。(26曲目)
呪文のように唱えるように歌うのが、妙に引っかかる曲。人間味をあえて減らしているのが、面白く聞こえます。VOCALOIDで表現する人が出てくるかも…。
ドキドキとしたいだけ 未体験
だって恋
思ったように進まないのも恋。それでも気になってしまうし、止めようと思ってもできない状況を表しているかのよう。透けてしまう心の状況が興味深い!
ライブでどう表現するんでしょうね。きっと音源よりも面白くなるはず!
あとがき
配信のComplete Editionだからですが、27曲収録で2時間オーバーは、ちょっと長いですね。ずっとかっつりではなく、BGMの様に聞くのがいいのかも…。
何か作業を含めて行い、気になった部分でしっかりと楽しむ。で、またながら聞きをするのを繰り返すことで、より味のあるアルバムになっていくのでしょう
また、リリースのタイミングとしては先送りではなく今だったのでしょうけれど、ライブなどしっかりできない時期というのは、ちょっと可哀想…。
それでも、今の状況を乗り越えることで、もっと強い存在になれるのは間違いありません。音はふわふわ感があっても、芯の強さも感じる日向坂46。
今までの集大成を表に出すことで、見えてくるものもあると思います。何がというのは、次に続くものできっと見せてくれるはず! 楽しみにしておきます。
以上、『日向坂46:ひなたざか ~私たちの思いが君に届きますように! ~』でした。
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JOE (ジョウ)
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