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Hinano:nocturne ~今は小さくとも暗闇の中で輝く光~

Hinano:nocturne邦楽レビュー
邦楽レビュー

Hinano (ひなの) 1枚目のEP「nocturne」。

「DEEMO THE MOVIE」歌姫オーディショングランプリを受賞した高島一菜(15)。彼女がアーティスト名をHinanoとしてリリースをするデビュー作。

現在15歳というのにもビックリですが、聞けばすぐに分かる高い歌唱力と、今後の活躍を期待せずにはいられない一片を聞かせてくれます。

nocturne 収録曲概要

「nocturne」収録曲は以下の通り。

  1. nocturne
  2. はじまり
  3. あいたい
  4. Fluquor
  5. YUBIKIRI-GENMAN
  6. Aurarobe
  7. Re:you~彼の地を知りえたとして~
  8. Red Storm Sentiment

劇場版「DEEMO サクラノオト〜あなたの奏でた音が、今も響く〜」主題歌となるタイトル曲に、もう1つのオリジナル曲「はじまり」。

3曲目以降の6曲は、音楽リズムゲーム「DEEMO」楽曲のカバー。自分はほぼゲームをしないので知らなかったですが、「DEEMO」は大人気作だとか。

元となるオリジナルもちょろっと聞いてみましたが、ちゃんと自分のものとして歌っているのは特筆ポイント! シングルでなくEPにしたのはナイス判断かなと。

最初の1枚だからこそ、表現として提示が多くなるのはいいと思います。彼女の歌を聞けばその先が聞きたくなるからこそ、頭の2曲では少ないと思うので…。

素直に今後が楽しみなアーティストがここに生まれました。

nocturne

Apple Music Movie Iconnocturne
フルMVをApple Musicで観る

劇場版「DEEMO サクラノオト〜あなたの奏でた音が、今も響く〜」主題歌「nocturne」。(1曲目)

梶浦由記の提供曲ということで、感じるのはKalafina感。あえてそう思われるのを避けなかったように聞こえるのは、描かれた物語にも関係していそうです。

ユニットとしては終わってしまったけれど、時を経て継承する光が生まれたという感じで。受けて側としてそう思いたいという気持ちも強いでしょうけれど…。

暗闇に煌めくように nocturne
懐かしい光を奏でるよ

暗闇でも煌めく夜想曲。それが懐かしい光とあるのは、あなたの耳に馴染みがあるものでしょう? と言っているようにも思えます。

きっと直接は関係ないのでしょけれど、想像が膨らむ部分です。

愛しさと寂しさが君の胸に
新しい音楽を灯すだろう

懐かしい光は、そのままではなく、変化は当然あるもの。だからこそそれが新しい音楽であり、似ているようで別の光をともしてくれそうです。

1度思ってしまったら、消えない感情。関係性を考えてしまうからこそ、より興味深い音として聞こえるのは、してやられているような気もします。

それにしても、気持ちのいいタメがある曲。大抵は若いと走ってしまいがちですが、無理矢理や我慢しているでもなくジャストのタイミングはすごいなと。

練習もめっちゃしているのでしょうけれど、彼女の実力の高さが分かります。

はじまり

ここが私の「はじまり」。(2曲目)

今作が彼女のデビュー作であるからこそ、できたであろう曲。用意されていたではなく、今この時のためにというのがまたいい感じです。

わたしの声一つ一つ
刻まれたこの喜びが
きっと誰かの胸にも届けばいい

歌に喜びという思いを乗せて。誰かのためにではなく、好きだからこそ歌うという、まずは自分のために。それがもしも誰かの胸にも届いたらいいなと。

音楽を奏で始める時って、最初は誰かではなく自分が歌いたかったり、演奏をしたいから。最初の気持ちが現れているので、素敵ではないでしょうか。

今から これから ここから
輝きだすの

“から”の3連発。強調させるために用いられる表現ですが、いい感じです。彼女の歌のはじまりが、大きく輝くといいなと思ってしまいます。

彼女自身の中では、1つの光りとして輝いているのですから…。

Fluquor

避けられない別れ「Fluquor」。(4曲目)

そのタイトルは「fleur = 花」と「quartz = 石英(結晶)」を掛け合わせた造語。最初「???」だったのですが、調べてみて納得!

と同時に相手を思うからこその、切ない物語です。

行かないでと君は言うけど
ひとりでいられないのはきっと僕の方

時が止まる死と、動きの止まらない生の世界。つながっていて欲しくてもそうはならないのが現実。時間軸が異なるのですから、当然なののでしょう。

Fluquorとは永遠にその形でいる花でなり、触れることはもうできないけれど、君を思う気持ちに変わりはないよという意味であるのかも。

気持ちは同じであるのに、つながりあうことはできない…。寂しさが漂います。

Aurarobe

光に願いを込めて「Aurarobe」。(6曲目)

まるで子守唄のような、相手を思うからこその優しい歌。聞いていて穏やかな気持ちになれるのは、込められた感情を受け止められるからでしょう。

君の瞳に 注ぐそのすべての光が 美しくあるように

光は美しくあってほしいもの。だからこそ君には当然のように。この思いは恋ではなく愛からであるように感じました。

スローテンポな曲ですが、バンドアレンジで早めてみたらまた違った面白みが増えるかなとも思いました。時とともに変化が生まれそうな曲であるかもです。

Red Storm Sentiment

感じるのは「Red Storm Sentiment」。(8曲目)

当たり前のことですが、時は戻せない。だからこその感謝であり、思い出として残したい気持ち。興味深い表現が聞ける曲です。

二度と会えないLeaf
それは 思い出
それは 眠った一葉

落ちた葉は、またその花や木に戻ることはないもの。タイムマシーンは実際には存在しないですから、時も同じ。改めて考えると、寂しさを感じます。

ですが、そこまでの過程があるからこそ思い出にもなる。形がある物に終わりは必ずあるからこそ、存在するその時を大切にしたい。

時の経過を衰えとするのではなく、見方を変えてみるのは面白いかもしれません。歌うタイミングによって、表情が変わってきそうな曲です。

あとがき

彼女のインタビューをいくつか見ましたが、何かの手段として音楽を選ぶのではなく、好きだからというのがいい感じでした。あと、純粋さがありますね。

聞けば分かる通り歌唱力も高いですが、練習を多くしすぎてたまに控えるように言われるぐらいとか…。その姿勢自体がいいですし、今後に期待が持てます。

その上でこのEPを聞いていて感じたのは、英語の発音が今はちょっと苦手なのかなと。すごくカタカナの表現になるので、変な引っかかりを少し感じました。

ただし改善点があるということは、これから伸びる要素があるということ。逆に楽しみに感じてしまうのですから、音楽とは面白いものです。

いきなりデビュー作が映画主題歌はすごいですが、これだけこの年齢で歌えるのは貴重な存在。レーベルその他、彼女を大切に育ててくれればなと思います。

 

以上、『Hinano:nocturne ~今は小さくとも暗闇の中で輝く光~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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