HELLYEAH:Welcome Home ~突然の別れでも枯れないままで~

HELLYEAH:Welcome Home洋楽レビュー
洋楽レビュー

HELLYEAH (ヘルイェー) 6枚目のアルバムである「Welcome Home」。

バンドの中心人物であったヴィニー・ポールが昨年亡くなってしまったことでバンドは解散するのかと思われましたが、活動が止まることはありませんでした。

ヴィニー・ポールが無くなる前に進められてドラムのトラックのレコーディングが終わっていたアルバムを、ラスト・アルバムとしてリリースしたんです。

レコーディングで最初に行うドラムだからこそ、ヴィニー・ポール亡き後も制作ができたアルバムですが、ラスト・アルバムというのは寂しさを感じます。

お涙ちょうだいのアルバムかというとそうではなく、これで最後なの? とびっくりするぐらい熱いメタルを聞かせてくれているアルバムです。

Welcome Home 収録曲概要

「Welcome Home」の収録曲は以下の通りです。

  1. 333
  2. Oh My God
  3. Welcome Home
  4. I’m the One
  5. Black Flag Army
  6. At Wick’s End
  7. Perfect
  8. Bury You
  9. Boy
  10. Skyy and Water
  11. Irreplaceable

ヴィニー・ポール本人も亡くなることは考えていなかったでしょうし、アルバムの内容は追憶の内容にはほぼなっていません。完全にHELLYEAHとしての新作です。

このアルバムが少し異なるのは、最後の2曲がヴィニー・ポールへのメッセージとなっていることです。この2曲は特に歌詞を見ることをオススメします。

配信でもこの曲に限らず歌詞が見られますので、一度確認してみてください。

333

アルバムのオープニング曲である「333」。(1曲目)

メタルバンドのオープニング曲にふさわしい、激しくカッコいい曲です。ドラムのカウントからすぐに熱い曲であるのが分かりますし、いいですよね。

歌詞の内容から見ると悪魔の数字といわれる「666」が思い浮かぶのですが、エンジェルナンバーの「333」となっているのが皮肉であり、面白く思いました。

リフがカッコいいので、ギタリストならば思わずコピをーしたくなる曲です。

Welcome Home

アルバムのタイトル曲である「Welcome Home」。(3曲目)

家に人を招くには良い場所で歓迎される場所であるのをイメージしますが、この「Welcome Home」は少し異なる場所です。

帰るべき場所、迎い入れてくれる場所があるだけいいと考えるのか、それとも帰ることをやめるのか考えてしまうようなメッセージ性があります。

激しい曲だけでなく、こういう切ない曲ができるのもHELLYEAHの魅力ですね。

Bury You

ギターの重いリフが特徴的な「Bury You」。(8曲目)

シンプルなギターをキザ有無このリフは、メタル好きなギタリストならば気に入ってしまう人が多いのではないでしょうか。リフだけでなく、曲もカッコいいです。

ヴィニー・ポールが亡くなっていることを考えて歌詞を見ると不謹慎な歌詞のようにも感じますが、ドラムはヴィニー・ポール生前の時のものですよね。

歌詞を変更もできたでしょうけれど、あえてこのままの歌詞で曲とするのがメタルバンドであるといえます。本来のものを状況で変えてはダメですよね。

今回のアルバムの中でも「333」にならぶ、メタルでカッコいい曲です。

Skyy and Water

見えているのに手が届かないものがあると歌った「Skyy and Water」。(10曲目)

カントリーなこの曲には音楽性の幅が広いHELLYEAHとはいえ、ビックリしてしまう人もいるかもしれません。「333」と同じバンドには全く聞こえませんし…。

空は水を満たしているのに、水を得るこはできない。レコーディングしたトラックではドラムを聞ける、ヴィニー・ポールについて歌ったいるように聞こえます。

なくてはならない水をヴィニー・ポールに例えているのが、バンドとしての敬意であり、かけがえのない人を失ったんだと感じさせてくれます。

曲を聞くだけでなく、公開されているMVを見ることで完結する曲です。

あとがき

ヴィニー・ポールの亡くならずに完成するのが一番望ましいアルバムでしたが、内容としては、これで最後とは思えないカッコいいアルバムになっています。

アルバムのツアーにはヴィニー・ポールの変わりとして、Stone Sourのロイ・マイヨルガが参加して行われていますが、本当にバンドとして最後なのですかね?

アルバム・タイトルの「Welcome Home」、ジャケットの扉から光がもれているのを見ると、まだバンドとしての続きがあるような気がしてなりません。

ただし、最後の曲の「Irreplaceable = かけがえのない」のヴィニー・ポールへのメッセージを見ると、本当にラスト・アルバムのような気もします。

どうなるかは時間が教えてくれると思いますが、最後のアルバムでカッコいいドラムを残してくれたヴィニー・ポールに、「今までありがとう」と、いいたいです。

 

以上、『HELLYEAH:Welcome Home ~突然の別れでも枯れないままで~』でした。

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