あなたは、音楽を毎日聞かれていますか?
きっと、生活に欠かせないものとなっている人は多いですよね。
とはいえ、聞き方は時代とともに変化。長く続いたCDの時代は縮小し、サブスク配信が音楽の主流に変わってきているのはご存じの通りです。
それでもCDの時代と同じように、シングルとアルバムがあるのは変わりません。ただし変わった傾向として、シングルが1曲の場合が増えてきました。
カップリングがないということ。CDの時代でもありましたけれど、1曲で1,000円というのはかなり割高になるため、その数は少なかったです。
また配信での聞き方はプレイリストも作りやすくもなっていますが、ストリーミングサービスDeezerの行った調査で、驚愕の結果が発表されました。
英国(イギリス)の「25歳未満の音楽ファンは、フルアルバムを聞いたことがない! 」という調査結果になったんです。
日本ではありませんがびっくりした調査結果でしたので、まとめてみました。
行われた調査とは?
ストリーミングサービスDeezerの調査は以下が実施されました。
- 調査対象:英国(イギリス)
- 対象人数:2,000人以上(年齢制限なし)
- 対象内容:音楽の聞き方について
ストリーミングサービスを行っている会社の調査として、人数を含め不備のない全うな調査といえます。どう聞くかという調査は、面白いですよね。
音楽ファンとして、どんな聞き方を他の人がしているのか興味があります。
調査結果はどうなった?
調査結果は以下のようになりました。
- 全体の82%の人はフルアルバムを聞いたことがある(18%が聞いたことなない)
- 25歳未満に限ると85%がフルアルバムを聞いたことがある(15%が聞いたことがない)
- プレイリストを42%の人が利用
- 1日の聞く時間の平均は17分
- 音楽を聞くのは自宅53%、車での旅行32%、散歩中14%
聞く時間の平均が少ないように思いますが、世界平均は26分ということ。イギリスは他の国に比べて、極端に音楽を聞く時間が少ないということですね。
25歳未満のフルアルバムを聞いたことがない人が15%。全体平均では18%になるので、聞かない世代が若い人を意外にもいるということ。
音楽をではなくアルバムを聞いたことがないですから、シングル以外の存在意義が問われるような調査結果といえます。
音楽ファンとして、アルバムこそアーティストの聞き方の醍醐味だと思っていましたので、このニュースと見た時にとてもビックリしました。
アーティスト側も、アルバムの全体を聞かれて当然と考えるのは間違いかもしれません。
悲観をすることだけではない
アルバムを聞いたことがない人が増えているのはアーティストや音楽業界には悲観的なことですが、悪いことだけではありません。
それは2018年としても、違法で音楽を聞かれる率が10%以上低下しているということ。違法で音楽を聞かれると、アーティストには1円も入りません。
違法ダウンロードで聞かれるよりもサブスク配信で月額定額を支払い、再生回数に応じてアーティストに分配がされるのは、健全な音楽の形。
これからは1度売って終わりではなく、繰り返して多くの人に聞いてもらう必要があります。これは音楽のクオリティが上がる可能性も秘めているんです。
また、音楽のサブスク配信は海外に比べて日本ではまだ利用率が低いので、これから大きく育っていく分野だといえます。まだ初期段階なんです。
その理由は亀田誠治さんの講演からになりますが、ヨーロッバでは音楽業界の85%がサブスク配信からの収入に対して、日本は現状たった15%!
日本でも変わり始めている音楽のサブスク配信ですが、今後は想像をしている以上に大きく変わっていきますよ。音楽はより楽しめるものになるはず!
日本でも似た傾向かも…
CDの文化が未だに根強い日本では、アルバムを聞いたことがない人がいたとしても、イギリスよりも少ない数値になると思います。
途中でCDの再生を止めない限り、アルバムを聞くことになるのが、そう思った理由。CDのままであれば、プレイリストも作成できないのもあります。
ただし、サブスク配信になるとアルバムで聞かない人は多くいる気がします。
AppleMusicで毎日更新のトップ100が見られますが、アルバム全体がリストには入っていないのがその理由。最初から通して聞けば起こらない現象。
ただし、他の国では圧倒的にシングルだらけのトップ100になっていますが、日本ではアルバムからも多く含まれています。
しかも最初に耳にする1曲目という場合が多い。これはサブスク配信でも、アルバム単位で聞く人が多くいる証明ですね。
分かっているからこそのリリース方法?
サブスク配信の最近話題になった大物というと「嵐」。
10月9日からシングルタイトル曲の5曲限定で配信開始。11月5日に「Turning Up」のリリースに合わせて、全シングルのタイトル曲が配信開始されました。
少し疑問に思ったのはアルバムではなく、シングルの配信となった点。サブスク配信の聞かれ方が分かっているからこそ、配信方法のような気がしています。
今後はカップリング、アルバムも徐々に解禁されて開始されるのでないかと思いますが、きっと情報が事前にある上での今の戦略になっていますよね。
※2020年2月7日から、オリジナルアルバムの配信が開始されました。
今はまだ途中段階でも「嵐」レベルの大物がサブスク配信に参入するのは、大きな変化。そのインパクトと、普段はジャニーズ系を聞かない人も聞きますから。
嵐に限らずですが、音楽は一部の人が聞くのではなく、たくさんの人に聞いてもらってこそ意味が大きくなるのではないでしょうか?
長い間CDで聞いていた音楽の聞き方は、変わっていくのが時代の流れ。ラジオも、radikoの登場で聞き方が変わりましたから…。
音楽の聞き方も間違いなく変わる! と言い切って問題ないはずです。
あとがき
自分はシングルもカップリングを含めて。アルバムは最初から最後まで聞くのが当たり前だったので、このイギリスの調査結果にはとても驚きました。
プレイリストも使ってはいても、アーティストをまとめるためで、単曲単位では使用したことがないです。通してでなく聞くとしたらランダム再生ですね。
音楽の聞き方は人それぞれで異なって当然ですが、シングルやアルバムの世界観を感じずに聞くというのは、音楽ファンとして少し寂しくも感じました。
アーティスト側もリリースしたら全てを聞いてもらって当然とは考えず、これからは通して聞いてもらえる音源を作る必要があるのでしょうね。
また、カップリングや、アルバムでしか聞けない曲が、それぞれのアーティストの本当の底力だと思っています。タイトル曲はよくて当たり前!
アルバムが表題曲だけのシングルスみたいなベスト盤だらけになったら、音楽は間違いなくつまらないことになりますから…。
基本的にベスト・アルバムを自分が紹介しないのは、アーティストの1枚としての世界観が欠けている点が理由。全てがそうではないですけれど…。
音楽の聞き方は人それぞれですけれど、1番楽しめる形で楽しみたいですね。
以上、『25歳未満の音楽ファンの15%が、フルアルバムを聞いたことがない!』でした。
JOE (ジョウ)
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