H.E.R.O.:Bad Blood ~あなたの憎しみは全てを受け止めるよ~

H.E.R.O.:Bad Blood洋楽レビュー
洋楽レビュー

H.E.R.O. (ヒーロー) 2枚目のアルバム「Bad Blood 」。

前作「Humanic」から約1年ぶりと、洋楽アーティストとして早い間隔でのリリースとなりました。時間のかかった1枚目とは大違いです。

クオリティの高さで、度肝を抜かれるモダンロックが聞けたデビュー・アルバム。今作も変わらずに、期待通りの音を聞かせてくれました。

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Bad Blood 収録曲概要

「Bad Blood 」収録曲は以下の通り。

  1. I Hope This Changes Everything
  2. Avalanche
  3. Wild
  4. Bad Blood
  5. Carelessly
  6. Motionless
  7. Losing
  8. Now
  9. Lds
  10. Better

CDでは「Tell Me What You Wanna Believe」「Chasing A Shadow」の2曲がボーナス・トラックとして、追加収録されています。

10曲目までで完結していますが、良曲ぞろいのH.E.R.O.。CDを購入してみるのも、悪くない選択肢です。どんな曲であるのか、気になります。

先行シングル2枚を含んで、33分とコンパクトなアルバム。時間は短くても満足度は高い内容です。そして、なんとも切ない…。体感してみてください。

I Hope This Changes Everything

オープニング曲「I Hope This Changes Everything」。(1曲目)

全てが変わればいいのに…。始まりとして重いテーマの曲。前作「Humanic」とは違う世界を聞かせてくれるのが、すぐに理解できまます。

do you believe we’ve got the time

「時間が残されていると思う? 」。変わりたいなじゃなく、変わらなければダメだなんだと分かります。

あなたは今のままでいいの? と問いかけられているようです。

Wild

先行シングルとしてもリリースされた「Wild」。(3曲目)

冒頭から「hypocritical = 偽善的」。印象に残るだけでなく、「Wild」の曲名からは異なる印象を受ける曲。荒々しいとは異なります。

When you scream my name
Isn’t it wild

「あなたが私の名前を叫ぶ時。それはワイルドじゃないよ」。自分はできていると思ったことが、違って見えているよといっているのかも…。

その叫びは強さではなく、弱さだよと。シングル配信時のジャケット 羽を大きく開いたフクロウを含めて、いろいろな解釈ができるのも興味深く感じます。

繰り返して聴き込むことで、印象の変わってきそうな曲です。

Bad Blood

「憎しみ、恨み」の意味を持つタイトル曲「Bad Blood」。(3曲目)

アルバム全体として重く感じるのは、このテーマがあってからこそですね。

give me bad blood
give me all i want

「憎しみをくれ。全てくれ」。印象に強く残ります。自然的であっても恨まれることをしているからという感じで、聞いていて情景が浮かんでくるようです。

アルバム・ジャケット ヒョウの思いが込められているように聞こえました。

Carelessly

前作「Humanic」の作風を感じさせる「Carelessly」。(5曲目)

ポップでおしゃれな感じも残しつつ、ロックを感じさせる曲。アルバムを通しても、人気がでそうです。聞いていて素直にカッコいい!

So tell me what you wanna do

「何をしたいのか教えてくれ」。聞いているんですけれど、自分は何をしたいのか自身の心に問いかけをしているようにも聞こえます。

弱さと迷いを感じるからこそ、余計に気になってしまう曲です。

Motionless

「Carelessly」と同じく、弱さと迷いを感じる「Motionless」。(6曲目)

2曲連続でくることで、印象が上がっている曲。アルバム全体の中で聞くからこそ、興味深さがましていく歌詞のストーリーです。

Show me the reason we keep going on

「続ける理由を教えてくれ」。動けない中でこの言葉なので、捕食されて食べられている最中なのかも…。深読みをし過ぎかもですが。

一思いに殺してくれればいいのに…。の思いだとしたら、切なさがこみ上げてくる曲です。深読みをしなくても、聞いていて余韻の残る寂しさを感じます。

Better

ラストを飾る「Better」。(10曲目)

最後にこの曲がくるからこそ重さが軽減されると同じに、収まりがいいです。まさに「better = よい」という感じでしょうか。

I’m not going you’ll be on your own

「俺は行かない。あなただけで行くんだ」。歌詞を見ないと希望の曲にも聞こえるのですが、実は別れの曲というのも興味深い。

単曲ではなく、アルバムを通して聞くからこそなるほどねと感じる曲です。

あとがき

楽曲のレベルは変わらずに高いですが、「Humanic」とは違う世界を聞かせてくれました。歌詞も含めてだと、大きな切なさを感じるアルバムです。

先行シングルからジャケットに意味がありそうで「Avalanche」がインパラ。「Wild」がフクロウ。「Bad Blood 」がヒョウ。

弱肉強食を表しているように感じました。歌詞をあらためて見ていくと、食べられる、食べる側を表しているようでより興味深くなります。

寂しさを感じる今の形のH.E.R.O.。歌詞の解釈は人によって大きく変わってきそうですが、好きな方は多そうです。

聞くだけでも楽しめますが、深堀りもできるアルバム。どうライブで表現されるんでしょうか? なんとなくですが、次の展開もすでに見えている気がします。

 

以上、『H.E.R.O.:Bad Blood ~あなたの憎しみは全てを受け止めるよ~』でした。


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