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GRANRODEO:僕たちの群像 ~君の目に見えていた物を教えて~

GRANRODEO:僕たちの群像邦楽レビュー
邦楽レビュー

GRANRODEO (グランロデオ) 2枚目のミニ・アルバム「僕たちの群像」。

3枚目のベスト・アルバム「RODEO BEAT SHAKE」から4カ月。区切りを経ての新たなる提示は、ショートムービーを元にしたコンセプトミニ・アルバム。

趣向としてだけでなく、全体を通して興味深いサウンドが聞ける内容です。

僕たちの群像 収録曲概要

「僕たちの群像」収録曲は以下の通り。

  1. 未来線を上って
  2. オレンジピール
  3. 妄想GRAVE
  4. 18SDGs (Instrumental)
  5. その愛と死を

オリジナル脚本のショートムービー「ロストマインズ」を元に制作。その内容は4人の高校生が、事故で亡くなった生徒・鳴海司の願いを探す群像劇。

途中や後付ではなく、元がある中での5曲であるというのが興味深いです。

小説とムービーという差はありますが、0ではなく先に元あるという意味では、YOASOBIが行っていることに近いのかも。コンセプトとして面白い!

どちらも同様に、表現する音のみでも十分に楽しめるというのは共通です。

未来線を上って

「僕たちの群像」のリード曲「未来線を上って」。(1曲目)

事故で亡くなった生徒の願いを探す群像劇。改めてその道を辿ることによって見えてくる世界を描いた歌は、君がいたからこその友情を強く感じさせます。

過去がこんなに狂おしく愛おしいものだなんて

当たり前のできごとが、1ピース欠けることで全く違うものになる。愛おしいと気付くのは、失った存在が大きかったからゆえでしょう。

ひとつの時間を分け合えるはずもなく

人それぞれで持つ、生から死までの時間。当たり前のことだけど、分け合けあえない現実。道を辿ることで、死という存在をリアルに感じる時でありそうです。

と同時に、今は別れででも永遠に離れたわけではないことも気付いたのかも…。

静かな世界 時計の鉢
動かせられれば君と会えるんだろう

別の世界にいる4人と1人。今はいつになるかは分からないけれど、時計が進んで時が経てば、君の同じ世界に行くよと。生あるものには死があるから…。

別れは寂しいけれど、未来で一緒に楽しもうよという思いがありそうです。死は悲しいけれど、切なさではなく未来の楽しみに変えた希望のある表現です。

また、ラジオかインタビューを記事で見たのかはうろ覚えですが、興味深いことが1つ! 中高校生でも頑張ったら弾けるような演奏難易度の曲にしたとか。

高校生の物語だからこその対応。確かに頑張れば弾けそうですし、面白い!

オレンジピール

ファルセットが印象的な「オレンジピール」。(2曲目)

思うようにはいかない、甘酸っぱい青春。甘い中にも苦味が含まれるオレンジピールをタイトルにするとは、実に興味深い。こういう付け方もありですね。

内心乱心

うまく行かないから、心のうちが乱れちゃう。日本語としては正しい言葉ではないかもしれませんが、ちゃんと意味が分かり、音楽だから成立する。

紀章さんの言葉の組み立て方が、すごく面白いです。

あの時の輝き目指してみたい
Kiss you 君がいるならいいさ

結局のところ、君がいればいい。過程はどうであっても、結果で。 歌詞の主人公になった気持ちで聞いてみると、妙に納得してしまいます。

妄想GRAVE

タイトルが印象的なハードロックナンバー「妄想GRAVE」。(3曲目)

グランロデオの真骨頂とも言えるタイプの曲。ロックが好きで楽器を弾く人ならば、思わずコピーしたくなること請け合いです。リフがカッコいい!

僕たちの群像はいつもすれ違い

ミニ・アルバムのタイトル。すれ違うからこそ悩みにもなり、かんたんには辿り着けないからこそ、面白さにもなる。実際、楽しんでいる感じがします。

愛を忘れるの tragedy
愛を覚えるの liberty

愛は悲劇であり、自由でもある。いろいろな経験をして大人になっていくのはのし時点では理解できなくても、ひつようなことなのかもしれません。

それにしても「妄想GRAVE = 妄想墓」。どういう意味なのでしょう。なんとなくは分かりような気もするけれど、不明点を残すのが逆に面白いかも…。

18SDGs

インストゥルメンタル「18SDGs」。(4曲目)

恐らく、タイトルの18は「年齢」。続くSDGsは「Sustainable Development Goals = 持続可能な開発目標」ということでしょうか。

18歳はそのまま就職する人もいれば、大学、専門学校に進学する人もいる年齢。人生の大きな選択肢となる時に、友人の思いを続けられるのかの迷い。

どことなく寂しさも感じらるのは、大人でも子どもでもない意識が大きく変わる時期だからこそということも、音として表現しているのかも…。

歌詞のないインストだらかこそ、タイトルを元に想像が膨らみます。

その愛と死を

ロックバラード「その愛と死を」。(5曲目)

君は本当にいなくなってしまったんだと、気付く時。寂しさは残るけれど、乗り越えていくとともに、今も君は心の中にいることを教えてくれます。

生きる事だって何も分かりゃしないのに
なぜ死ぬことなんて分かる

がむしゃらな10代。もっと大人になってから気付くことですが、絶対的に視野も狭いし、死に直面することも少ない世代。

友人の思いもよらない死によって、生きるという意味も気付くのでしょう。

君のために用意した空席が今も
いつまでも僕のそばに残ってる

突然事故で亡くなってしまったからこそ、もういないことは分かっているのに、つい用意してしまう君の席。あらためて実感する、切ない瞬間でもあります。

もう永遠に変わることのない君。思っていた以上にたくさんのことを残しただけでなく、死して教えてくれたこともあるのでしょう。

現実を知るという寂しさと同時に、君と会えて良かったという思いも感じさせてくれます。表現が難しいですが、糧にする。またはムダにはしないでしょうか。

あとがき

コンセプト・アルバムというのは、ロックバンドであればいつかは通る道。厳密に言えばグランロデオはユニットですが、興味深い内容を聞かせてくれました。

ショートムービー「ロストマインズ」は、限定盤のCDを購入した人だけが見られる形。YOASOBIもですが、全ての人が元を確認するわけではないのが現実。

深く知りたい人はもっとプラスを。音のみで楽しめる人は今のままでいい。これは差別ではなく区別なので、悪くはない表現の見せ方ではないでしょうか。

近い将来に「ロストマインズ」は公開されるかもですが、コンセプトミニ・アルバムをいう形も含めて、グランロデオは面白いことをしてきてくれますね。

シングルのA面だけではない魅力があるのが、ロックとしていい感じです。

 

以上、『GRANRODEO:僕たちの群像 ~君の目に見えていた物を教えて~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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