Goo Goo Dolls (グー・グー・ドールズ) 12枚目のアルバム「Miracle Pill」。
前作「Boxes」から3年4カ月。タイトル曲「Miracle Pill」が突如6月に先行配信、9月にアルバム・リリースとは驚きました。
そろそろなタイミングだったとはいえ、新人バンドなまだしも、グー・グー・ドールズレベルのバンドだとビックリですよね。
「Miracle Pill = 奇跡の薬」というアルバムタイトルも、リスナーを驚かせるという部分も含まれていたのかもしれません。奇跡の薬ですから…。
グー・グー・ドールズらしい、ポップで爽やかなロックが聞けるアルバムです。
Miracle Pill 収録曲概要
「Miracle Pill」収録曲は以下の通り。
- Indestructible
- Fearless
- Miracle Pill
- Money, Fame & Fortune
- Step in Line
- Over You
- Lights
- Lost
- Life’s a Message
- Autumn Leaves
- Think It Over
最長の曲でも3分41秒と、コンパクトな曲ぞろい。トータル11曲で37分となっていますので、一気に駆け抜けるような内容になっています。
曲に無駄なものがないというのは、ミュージシャンズミュージシャンと呼ばれれるグー・グー・ドールズならでは。参考になる部分が多いアルバム。
作業中や移動中のBGM、しっかりと世界に入って聞くこともできるので、今回も長い期間聞いて楽しめるのではないでしょうか?
Indestructible
爽やかな始まりを感じさせるオープニング曲「Indestructible」。(1曲目)
状況が変わったり、壊れてしまうものはあるけれど、あなたと私が信じ続ける関係は不滅なんだ。さらっと、大きなメッセージを歌っています。
グー・グー・ドールズらしいこの曲がオープニングにあることで、このアルバムも期待できそう! と感じさせるには十分です。
不滅というと力強くなりますけれど、爽やかな感じもいいですね。
Miracle Pill
アルバム・タイトル曲「Miracle Pill」。(3曲目)
先行配信されていた、このアルバムで一番伝えたいメッセージが込められているのではないでしょうか。
即効性のある修復法や、治療法を必要をしている人に対するコメントのような作品としたいと語っていた通り、「Miracle Pill = 奇跡の薬」そのものですね。
音楽は気持ちを変えたり、世界を変えられる存在。結成30年以上のベテランバンドが、音楽で何かを変えられたらと考えているのは新鮮な気がします。
全てをやり直して、全てを開始するというメッセージは、ステキです。
Money, Fame & Fortune
お金、名声に幸運というストレートな曲名の「Money, Fame & Fortune」。(4曲目)
ロックバンドというと、お金に名声、幸運は付き物ですが、自分が欲しいのはあなたなんだという、強烈なラブソング。
自分でとってお金に名声、幸運とは、あなたなんだという、日本語にすると小っ恥ずかしい感じの歌詞になっています。これを曲にのせちゃうからすごいです。
ふわふわした感じ曲であるのに、強烈なラブソングは面白く感じました。
Step in Line
メロディーがきれいな「Step in Line」。(5曲目)
人によっていろいろな解釈ができる曲だと思いますが、ステップごとに線が引かれているから、何でも乗り越えていけるよと言っているような気がしました。
あなたの後ろには乗り越えてきたものが見えるでしょ? と言っているようが気がしたからです。悩んでいる人の背中を、そっと押してくれますよ。
きれいなメロディーのポップな曲は、聞いていて気持ちが安らぎます。
Lost
時々自分を見失ってしまうことを歌った「Lost」。(8曲目)
悩んでしまった時は自分を追い込んでしまいますから、気持ちが分かります。
Don’t cry, don’t cry
We all get lost so
「泣かないで、泣かないで。私たちも迷うから…」。悩んでしまうのはあなただけじゃないんだよ。誰でも同じだからだというのに、優しさを感じます。
落ちている時はこの気持は自分だけなんだと、落ちてしまいます。大丈夫だよではなく、誰でも同じだからという共感に、安らぎをもらえそうです。
Autumn Leaves
夏が続くことを願っていると歌った「Autumn Leaves」。(10曲目)
「Autumn Leaves = 紅葉」。赤く染まった世界はきれいだけど、あっという間に過ぎ去って冬へとなるんだという思いが伝わってくるような曲。
ずっと同じ時間が続けばいいのにと、願うようにも聞こえました。
アルバム・ジャケットが真っ赤なのは血の部分もあると思いますが、紅葉の赤も入っているのかもしれませんね。いろいろな意味が隠れていそうな気がします。
さらっと聞けても、ささやくような前半と夏が続くことを願っていると強く歌う部分が、アルバムを聞いていてとても気になりました。
このタイプの曲をちゃんと聞かせられるのは、グー・グー・ドールズならでは。ミュージシャンズミュージシャンと呼ばれる所以かもです。
あとがき
全面が赤いイラストのアルバム・ジャケットに白いハートが印象的ですが、内容も安定のクオリティ。
ハートというと赤いイメージが強いと思いますけれど、白いハートにしたのは「Miracle Pill = 奇跡の薬」の薬に意味がある気がしました。
薬にはいろいろな色がありますが、白いイメージが強いですよね。アルバム・ジャケットにも、いろいろと考えられているのが分かりますよ。
聞いていて気持ちが安らぐようなアルバム。奇跡とは言わないまでも、一種の薬になる可能性は持ち合わせているかもしれませんね。
12枚目のアルバムも、しっかりとグー・グー・ドールズが楽しめます。
以上、『Goo Goo Dolls:Miracle Pill ~気持ちを安らげる特効薬がここにある~』でした。
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JOE (ジョウ)
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