GLAY:NO DEMOCRACY ~その行動、自分本位ではないかい? ~

GLAY:NO DEMOCRACY邦楽レビュー

GLAYの16枚目のオリジナル・アルバムである「NO DEMOCRACY」。

メジャー通算では15枚目のアルバムです。先行シングルにも「Democracy」とタイトルに入っていましたし、「Democracy」の重要性を感じます。

「Democracy = 民主主義」とはよく言われますが、実際は民主主義になっている場面は少ない。その中で「NO DEMOCRACY」となっているのは面白いです。

このタイトルにはTAKUROの「未だ民主主義が確立されていない理想とは程遠い現実がある」という思いも込められているので、強いメッセージを感じます。

アルバム内容は全員のメンバーが曲作りに参加と、民主主義になっていますよ。

民主主義という選択肢

「NO DEMOCRACY」の収録曲は以下の通りです。

  1. REIWADEMOCRACY
  2. 反省ノ色ナシ
  3. My name is DATURA
  4. Flowers Gone
  5. 氷の翼
  6. 誰もが特別だった頃
  7. あゝ、無常
  8. 戦禍の子
  9. JUST FINE
  10. はじまりのうた
  11. あなたといきてゆく
  12. COLORS
  13. 愁いのPrisoner
  14. 元号

日本語、英語、日本語と英語の組み合わせ、カタカナが入ってくる曲名は、GLAYだなと見て感じてしまいました。難しい言葉を使わないのもGLAYですよね。

シンプルな曲名だけにするのは難しいのですが、16枚目のアルバムでも今もシンプルな曲名を選択してくるGLAYは、曲名だけを見ても興味深さを感じました。

少しびっくりしたのが、MVがYouTubeに公式としてアップされるのは今や当たり前のことになっていますが、曲としても公式でアップされていることです。

YouTube Premium メンバーにだけでなく、誰でも聞ける形でアップがされているのはメジャーアーティストだと珍しいですよね。

今はサブスク配信が音楽のメインになっていますが、まだ月額の料金を払って音楽を聞くのに抵抗がある人が多いです。そんな人にもMVではない曲も聞いて欲しい。

このアルバムをしっかりと聞いて欲しいんだ! というメッセージを感じました。

哀愁のイメージ

演奏と歌とのイメージの違いが面白い「My name is DATURA」。(3曲目)

自分の名前は「忌み嫌われた通り名」と歌っていますが、イントロのギターのカッティングがその部分をうまく表しているようが気がしました。

曲の展開もとても多くて面白く、間奏でサイバーな感じがHISASHIを思わせる曲ですが、イメージ通りHISASHIの作詞作曲の曲です。

歌は昔ながらのGLAYのイメージ。演奏は少しひねっているのが面白いですし、ひねっているからこそ、「忌み嫌われた通り名」の哀愁を感じさせます。

例え形が変わってもきれい

アルバムの中でも1番ロックしている曲の「Flowers Gone」。(4曲目)

「Flowers Gone = なくなった花」ですが、花の形は枯れて変わったとしてもきれいたと歌っている曲です。形が変わることが、衰えではないんだという…。

ロックな曲の中に、深いメッセージがあるる曲です。形が変わらないようにするには、時を止めるしかない。でもそれは最善なのか? と問いかけていますよね。

枯れた姿をきれいだねといえるのは、カッコいい大人だと感じました。演奏は思わずコピーしたくなる曲に、深いメッセージがある。聞いていてぐっとくる曲です。

少し気持ちはズレていても

映画「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」日本語吹替版主題歌である「氷の翼」。(5曲目)

相手は望んでいた結末ではないでしょうという切なさはありますが、二人でいられることに消えることのない幸せと、運命を感じさせる曲です。

「愛で殴り合う」なんてまず目にしない表現方法なので、二人であることが運命であり、 その時だけのことであっても幸せなんじゃないかなと感じてしまいました。

映画の吹替版の主題歌というと微妙な曲も多いですが、この曲はいいですね。

前に進むことをやめない

テレビアニメ「ダイヤのA actⅡ」のオープニングテーマの「はじまりのうた」。(10曲目)

ボーカルのTERUの作詞作曲の曲で、先行シングルの「G4・V-Democracy 2019-」にも収録がされていた曲です。

僕は止まらない、前に歩いて行くんだというのが、本当のはじまりなんだと感じさせてくれる曲です。何か理由を付けて止まることは、かんたんですからね。

選んだ道を振り返らずに今日も変わらずに進むというのは、デビュー25周年を迎えても突き進むGLAYの言葉だからこそ、信憑性(しんぴょうせい)があります。

野球は特に積み重ねのスポーツだかこそ、ダイヤのAにもぴったりな曲です。

NO DEMOCRACY あとがき

個人的にはGLAYをリアルタイムで聞くアルバムは6枚目の「HEAVY GAUGE」以来となったので、大きく変化が感じられたアルバムです。

GLAYの作詞作曲はTAKUROが全曲をするイメージだったので、メンバーの全員が参加しているのに、今更ながら聞いていてびっくりしました。

聞いていなかった時期を確認してみると今作から始まったことではないですが、曲調の幅も広がっているし、全員のメンバーが参加できるのはいいですよね。

また、イメージ通りのGLAYの曲もあれば、大人の渋さを感じさせる曲が収録されているのも、聞いていて面白く感じました。離れていたからこその、意外性です。

「NO DEMOCRACY」というアルバム・タイトルを民主主義が取れているからこそ、メンバーチェンジがないGLAYが選択してきたのが興味深いアルバムでした。

必然的な変化はありますが、過去のGLAYを聞いていた人にもまた入りやすいアルバムです。途中聞いていなかったからといって、拒んだりしませんよ。

 

以上、『GLAY:NO DEMOCRACY ~その行動、自分本位ではないかい? ~』という記録でした。

GLAY 関連記録

1994/5/25 release 1st Album
GLAY:灰とダイヤモンド ~原石はまばゆい輝きを解き放つ~

2019/6/7 release 57th Single
GLAY:G4・V-Democracy 2019- ~25周年の今も当たり前の現役~

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