GLAY (グレイ) 58枚目のシングル「G4・2020」。
16枚目のアルバム「NO DEMOCRACY」から、区切りのベスト・アルバム「REVIEW II -BEST OF GLAY-」を挟み、新たなる章の始まりとなる1枚。
タイトルにもあるように、4人での今の音という内容。止まるということを知らない、GLAYならでのロックが聞けますよ。
G4・2020 収録曲概要
「G4・2020」収録曲は以下の通り。
- ROCK ACADEMIA
- DOPE
- 流星のHowl
- Into the Wild ~密~
- Into the Wild(☆Taku Takahashi Remix)
- Into the Wild (80KIDZ Remix)
- Into the Wild(BUNNY Remix)
目を引くのは4〜7曲目までの「Into the Wild」。ベスト・アルバム「REVIEW II -BEST OF GLAY-」に収録された曲の、リミックス・バージョン。
単にメンバーそれぞれの曲だけでないのは、面白い形。アルバムではない、シングルだからこそ表現ができる形を、メンバーが楽しんでやっているかのよう。
もともとの原曲が向いているというのもありますが、どれも面白い! リミックスのインパクトも大きいですが、最初の3曲があるからこそ遊べたのでしょうね。
リミックスは本筋ではなくても、新しい章に入ったGLAYは面白くなるのを予感させます。遊び心のあるロックバンドは、間違いなく状態がいいですから…。
ROCK ACADEMIA
![]() | 「ROCK ACADEMIA」 フルMVをApple Musicで観る |
ありそうであまりない曲名からして面白い「ROCK ACADEMIA」。(1曲目)
ロックは音楽ジャンルの中でも幅がめちゃくちゃ広いのに、狭めてしまっているバンドも多くいる。そこを「もっと弾けていいんじゃね?」の思いの曲かなと。
バンドでなくても、自分に制限をかけている人へのメッセージにも聞こえます。
マイウウェイエイエイのフューチャー
人生えいえい向こうへ
ロックよ 静かに流れよ
歌詞で見るとなるほどですが、聞いただけでは「なんだこれ?」 の部分。「型にハマるな! 自分が楽しめよ!」と先生が教えてくれているかのよう。
俺たちはもっといくぜ!と、楽しい曲。なんとなく聞いたことのあるような感じや、特徴的な上モノの音使いは、ロックにタブーはないと表現してるのかも。
音源で聞いていてワクワクするのですから、ライブではもっと楽しい曲になりそうです。
DOPE
ロックンロールナンバー「DOPE」。(2曲目)
演奏が面白い曲。もっとシンプルにすることもできたと思いますが、ブレイク部分を各パートで作ることで、楽しんでやろうというのが伝わってきます。
秘密のロックンロールの宴
まやかしさ
「DOPE = 麻薬、まぬけ」なんて意味がありますが、どっちとも取れるのが面白い。ロックンロールなんて楽しんでこそ! と言っているかのよう。
比喩の表現ですけれど、つまんなかったらロックじゃないですよね。一聴で弾けばさらに楽しいだろうなと浮かぶ曲は、思わずコピーしたくなってしまいます。
流星のHowl
アニメ「ダイヤのA act Ⅱ」第3期オープニングテーマ「流星のHowl」。(3曲目)
TERU 作曲、TAKURO 作詞という珍しい組み合わせ。TERUがダイヤのAの歌詞を書くと必ず「青空」が出てくるということで、TAKUROに依頼したとか。
作成のエピソードを聞くと、より興味深くなる曲。バンド形態のロックなんですけれど、本人が語っているようにEDM風になっているのも面白い。
いつか自分を誇れるまでは
祈り続けるよ Diamond days
勝利をつかんでいるのではなく、負けを知っているからの言葉。敗者目線ということですが、特に「祈り続けるよ」は、勝つことを欲していそうです。
ドラムが正規メンバーがだったらやりづらい曲を、GLAYならできる。はねているリズム以上に、じわじわと面白さが増えていく人が多そうです。
Into the Wild ~密~
![]() | 「Into the Wild ~密~」 フルMVをApple Musicで観る |
「REVIEW II -BEST OF GLAY-」に収録された新曲のリミックスバージョン「Into the Wild ~密~」。(4曲目)
他のリミックスの変化とは異なり、サブタイトル通りにギュッとした仕上がり。オリジナルをブラッシュアップしたというのが、適切なのかも。
Into the wild
This is my way
「野生の中へ。これが俺のやり方」。曲調もですが、それぞれの「my = 自分」があるからこそ、リミックスという形が複数で生まれたのかもですね。
MVでHISASHIがSTEINBERGERのGM-7TA(多分あってる)を弾いていますが、元祖ヘッドレスギターといえるサイバーな感じが、すごく似合っています。
最近は弾く人をあまり見なくなったからこそインパクトがあって、カッコいい!
あとがき
リミックスを含め、通して楽しい内容。今ニュースを見ていても暗いし、出かけるのもおっくうになってしまうからこそ、楽しさを表現しているのかもですね。
音楽くらい、特にロックを聞くなら楽しもうぜ! と。演奏、歌のどちらも聞いていても感じる内容。今のGLAYは想像以上に、いい状態なのかも。
今はライブができない、もしくはやりずらい状況ですが、できるとなった時のスタートダッシュはとんでもないことになりそうです。
この全体を通しての楽しさは、どんよりとした気持ちになっている人に聞くのをオススメします。きっとちょっと立ち上がろうかな?と思わせてくれるはず。
自分も聞いていて、とても楽しかったです。ロックはやっぱりいいですね。
以上、『GLAY:G4・2020 ~止まることなく新たな章が始まった~』でした。
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