Fullfull Pocket (フルフルポケット) 1枚目のミニ・アルバム「Pop Classic 」。
前身のユニット「からっと☆」からの活動も含めて集大成となった1枚目のアルバム「KaraFull」から、約9カ月となる音源です。
5人組と新体制になったこと。曲数がミニ・アルバムで絞られていることで、リリース当時の新しいフルフルポケットのお披露目の要素を感じます。
同列にいるアイドルグループとは一線を画す、曲がいいのも特徴です。アイドルうんぬんではなく、曲としてしっかり楽しめるミニ・アルバムになっています。
Pop Classic 収録曲概要
「Pop Classic 」の収録曲は以下の通りです。
- ロミジュリ
- 真昼の花火
- プロットガール
- flower flower
- moment
- Pop Classic
ミニ・アルバムではありますが、1〜3曲目がA面。4〜6曲目がB面のようにも感じます。好きな曲を録音して作る、カセットテープのような感じです。
曲名がカタカナは含んでも日本語、英語と別れているのも、そんな感じがする理由かもしれませんね。聞いていて興味深く、面白いミニ・アルバムです。
ロミジュリ
「ねえもっとそばに来て」と、少しだけ大胆なジュリエットの思いが聞ける「ロミジュリ」。(1曲目)
自分をジュリエットに見立てるからこそ、大胆になってしまうのかも…。であると同時に、ロミオとなる男の子はもっと頑張れよ! と思ってしまいます。
曲頭にセリフがくるというのは後からリリースした「自分革命」と同様の手法ですが、短いフレーズで一気に耳を引かせる面白い手法です。
何回も使える手法ではなく、出落ちで終わる可能性もある手法であるのに、うまくはまっています。最初のインパクトだけでなく、曲がいいのがポイントです。
ミニ・アルバムのオープニング曲としても、ぴったりな曲になっています。
真昼の花火
勢いから一転して、しっとりと始まる「真昼の花火」。(2曲目)
恋する女の子の気持ちを歌った曲です。恋する思いがいじらしくもあり、恋がうまくいきますように! と思ってしまいます。純粋な恋ですね。
真昼の花火のように 胸に咲いているよ
明るくて 君には見えない大好きの花
ギュッと思いが伝わってくる歌詞です。実際に真昼に花火をしたら煙しか見えないですけれど、歌詞の女の子には明るくて大好きな花が咲いているんです。
女の子の思いとともに、情景が浮かんでくるような気がしました。5分3秒と短くはない曲なのですが、しっとりとした曲であるのに長さを感じません。
恋する思いも純粋ですし、こういう曲が歌えるのは強みになりますね。
flower flower
ミニ・アルバムの中でも断トツで爽やかな「flower flower」。(4曲目)
恋を楽しんでいるのが分かる曲で、爽やかその物です。「スタスタスタ」「キラキラキラ」など、擬音の使い方がなるほどねとも感じます。
擬音を含む歌詞だけでなく曲の構成も面白いですが、サビの譜割りが面白い曲です。曲を作る人はこういうやり方もあるんだと、きっと参考になる曲ですよ。
2分50秒と短い曲でも、聞いていて充実度のとても高い曲です。この曲を聞いていると、思わず一緒にメロディーを鼻歌を歌ってしまいたくなってしまいます。
moment
曲名の通り、一瞬一瞬について歌った「moment」。(5曲目)
Aメロ、Bメロはソロで、サビで全員が歌ってハーモニーになるのがいいです。自分だけの一瞬ではなくて、一緒に感じる一瞬だからこそ曲にも合っています。
君がどんな時も私と一緒にいてくれる。同じ瞬間を過ごせることに、ありがとうを感じるのもいいですね。ひねくらずに純粋な感じであるのもいい感じです。
曲間にあるラップはアイドルの曲だと地雷の場合が多いですが、曲に必要なラップになっているのも特徴ですね。自然に曲の中にまぎれこんでいます。
Pop Classic
タイトル曲で、ミニ・アルバムのラストを飾る「Pop Classic」。(6曲目)
曲名の通り、ポップな曲の中にクラッシクの要素も含まれている曲です。作詞作曲をするのに楽しんで作ったんだろうなと、伝わってくる曲でもあります。
私らしさを見つけられそう
人と違っても いいのならば
人と違うことをするのは勇気がいることです。特にライブアイドルと呼ばれるグループの曲が似たりよったりなのも、横にならえの部分があると思います。
こんな感じでやっておけないいんだろ? みたいな…。この曲は他とは違っても、私(グループ)らしくありたいという思いが込められている気もしました。
歌詞に出て切くる「Pop = はじける」「Classic = 最高の、古典」。はじけて輝いていくけれど、時々振り返ってしまうのも、ありといえる私がいる。
曲名の「Pop Classic」には、「 最高にはじけていくよ」なんて思いが込められているかもしれませんね。タイトル曲らしい、いろいろな思いを感じる曲です。
あとがき
現在のフルフルポケットは1人卒業して4人体制となっいるだけでなく、4月4日のワンマンをもって現体制の活動終了と、活動休止が決まっています。
メンバーのそれぞれの事情はあるのでしょう。それでも他では聞けない良い曲がそろっているアイドルグループの活動休止というのは、切なく感じました。
とはいえ、現体制でも3月中旬にNewシングルがリリース予定と、まだまだ活動は続いていきます。現体制のうちに、ぜひ1度ライブを見たいユニットです。
曲の良さで聞けるミニ・アルバム。アイドル好きでなくても、オススメします。
以上、『Fullfull Pocket:Pop Classic ~ちょうどいい私らしさがここにある~』でした。
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JOE (ジョウ)
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