Flower (フラワー) ベスト・アルバム「THIS IS Flower THIS IS BEST」。
オリジナル・アルバムが2枚である中、2016年にリリースされたこのベスト・アルバム。本来は早過ぎなのですが、聞き所満載のアルバムになっています。
その理由は2曲の新曲が含まれているだけでなく、グループを脱退した武藤千春、市來杏香のパートを鷲尾伶菜が18曲も新たに収録をし直しているからです。
ファースト・アルバム、セカンド・アルバムは今もそのまま聞いて楽しめるアルバムですけれど、このベスト・アルバムも聞き応えのあるものになっています。
ただ曲をまとめたベスト・アルバムでがないのが、大きなポイントです。
THIS IS Flower THIS IS BEST 収録曲概要
「THIS IS Flower THIS IS BEST」収録曲は以下の通り。
- Still(version2016)
- SAKURAリグレット(version2016)
- forget-me-not ~ワスレナグサ~(version2016)
- 恋人がサンタクロース(version2016)
- 太陽と向日葵(version2016)
- 白雪姫(version2016)
- 熱帯魚の涙(version2016)
- 秋風のアンサー(version2016)
- さよなら、アリス(version2016)
- TOMORROW ~しあわせの法則~(version2016)
- Blue Sky Blue(version2016)
- 瞳の奥の銀河(ミルキーウェイ)
- やさしさで溢れるように
- 他の誰かより悲しい恋をしただけ
- 人魚姫
- CALL(version2016)
- Boyfriend (Moonlight Version)(version2016)
- 初恋(version2016)
- Dolphin Beach(version2016)
- Flower Garden(version2016)
- Clover(version2016)
- ラッキー7
- Imagination
- Virgin Snow~初心(はつごころ)~
- 紫陽花カレイドスコープ
- Dreamin’ Together feat.Little Mix(version2016)
CDでは1〜15曲目、16〜26曲目までの、2枚に分かれて収録されていました。合計が1時間58分とボリュームがありますが、時間を感じさせない内容です。
新曲の2曲を除きこれまでに発売されたシングルとカップリング、アルバムの中から収録されているのにも関わらずですので、興味深いベスト・アルバムです。
通常のベスト・アルバムですと、曲がまとまっているだけで何のつながりもない場合が多いですが、曲順も収録方法も意味のある形になっています。
ファースト・アルバムでは収録曲の中で少し浮いていた「恋人がサンタクロース」がversion2016なることで、うまく収まっているのも面白いです。
Still(version2016)
収録をし直した意味を1曲目で感じさせてくれる「Still(version2016)」。(1曲目)
セルフタイトルのファースト・アルバムでもオープニング曲でしたけれど、ベスト・アルバムでもオープニング曲しかありえない存在になっています。
また、このベスト・アルバムでは鷲尾伶菜による18曲の収録のし直しがありますが、収録をし直した意味を1曲目のこの曲で証明しているのポイントです。
ファースト・アルバムの状態が未完成というわけでなく、さらに進化を続けていくために変わる必要があったと論よりも証拠を示した形になっています。
この曲も含めて「version2016」になっている曲は歌詞がより明確に伝わる形になっていることで、ベスト・アルバムを今出す理由を示してくれました。
他の誰かより悲しい恋をしただけ
2曲収録された新曲の1曲である「他の誰かより悲しい恋をしただけ」。(14曲目)
禁じられた愛を歌ったこの曲は、切なさしかないといえる曲です。2人とも愛し合っているのに一緒になれないのは、不倫だからというのがさらに切ない…。
歌詞からは既婚、未婚かは分かりませんが、出会うタイミングさえ早ければ結果は違うものになっていた。どうにもならないからこそ、切なく悲しい曲です。
「他の誰かより悲しい恋をしただけ」という曲目がぴったりすぎます。
前の曲の「やさしさで溢れるように」との大きく変わるギャップは、よりこの曲の切なさを倍増させています。単曲ではなく、つながりで聞いて欲しい曲です。
人魚姫
もう1つの新曲である「人魚姫」。(15曲目)
この曲も「他の誰かより悲しい恋をしただけ」に引き続き、切ないラブソングになっています。住む世界が違うからかなわない恋。この曲も切ないです…。
住む世界が異なるというのは表現が難しい部分ですが、人魚に例えることで違いを分かりやすしているのは、うまい歌詞の表現方法となっています。
ただ人魚だけではなく、人魚姫にすることでかなわない恋がより切なさを感じさずにはいられません。「あなたさようなら」で締めるのが、また切ないです。
CDだとこの「人魚姫」で1枚目が終了ですけれど、配信では2枚目の1曲目にあたる「CALL(version2016)」がつながって曲が流れます。
切ない2曲で締めたあとに希望がある「CALL(version2016)」であるのが、気持ちが優しくもなり、救いとなる曲順になっています。
曲順やCDの収録曲の分け方に意味があったからこそ、他の曲を集めただけのベスト・アルバムとは異なるのがわかる収録方法です。
あとがき
ベスト・アルバムのリリースはまだ早いんじゃないか? というのを、覆した内容のアルバム内容です。この変化はリリース時にびっくりした人が多いはずです。
ファースト・アルバムもセカンド・アルバムも聞いているから曲も多く被っているから聞かなくてもいいかなと考えるのは、もったいないです。
過去を否定するのではなく、進化をした状態を聞いてみてはいかがでしょうか?
アルバムのタイトルである「THIS IS Flower THIS IS BEST」を、内容で示したベスト・アルバムです。他のベスト・アルバムとは少し印象が異なりますよ。
よくある数回聞いておなかがいっぱいになるのではなく、何回も聞きたくなるベスト・アルバムです。切ない恋の歌をぜひ聞いてみてください。
以上、『Flower:THIS IS Flower THIS IS BEST ~今ここに存在するべき理由~』でした。
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JOE (ジョウ)
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