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藍井エイル:鼓動 ~ただ動いているだけでは物足りないよ~

藍井エイル:鼓動邦楽レビュー
邦楽レビュー

藍井エイル (あおい エイル) 19枚目のシングル「鼓動」。

前作「I will」から10カ月。途中、YouTubeチャンネルの一発録り企画From THE FIRST TAKEとして、「IGNITE」「I will」を挟んでリリースされました。

カップリングも含め、強い意志を持った思いは、グサッと突き刺さります。

鼓動 収録曲概要

「鼓動」収録曲は以下の通り。

  1. 鼓動
  2. Contradiction
  3. 鼓動 -Acoustic ver.-
  4. 鼓動 -Instrumental-

タイアップに合わせてだからでしょうけれど、タイトル曲は先行配信。それ自体は一般的になってきましたが、2カ月以上前というのは珍しい!

またアルバムからであれば、海外アーティストで見かけもします。シングルとしてリリースが決まっている中と考えると、かなり変わっている戦略かも…。

とはいえ日本でも、全くないわけではありません。シングルで大幅先行配信はOfficial髭男dismもしていますが、今作とは趣旨も内容も異なる気がします。

タイアップ、配信についてはまだ探っている最中というのもあるのでしょうけれど、意図は何かと考えてみると面白く感じるのではないでしょうか。

単独でもありですが、カップリングが入ることで込められた言葉の強くなったように聞こえるのも、1枚としての面白さとなっています。

鼓動

テレビアニメ「バック・アロウ」2ndクールオープニングテーマ「鼓動」。(1曲目)

置物にはない、生きているからこそある鼓動。打ち続けるビートは誰かではなく、自分が生きるため。だからこそ揺るぎない、意思を持つんだの強い思い。

背中を押してもらうではなく、自分のケツを蹴り上げるかのような表現は、意思の強さからゆえでしょうか。それを着時に実行することに意味があります。

理不尽なことも背負い込んできた
強くなりたいなら過去を超えろ

嫌だと思っているのに、受け身状態だかこそ背負ってしまうこと。今の状況や自分を変えたいならば、今の弱さを越えていくしかありません。

命令形の言葉も自分に対してだからこそ、違和感なくがっつりとハマります。

Don’t stop beat! 嘘はやめて
ありのままに生き続けるんだ

最後だけ「I can start it! = 始められる」から、「Don’t stop beat! = 鼓動を止めるな」。しようと思ったらできるではなく、やらなければいけない。

小さくはない、大きな変化。鼓動を打っている時にしかできないことがあるのだから、不満を言っている暇がであれば、自身で変えろということなのでしょう。

誰かに頼るのは1つの選択肢ではありますが、受け身状態で多くのことは変えられないですから…。例えうまくいかなくても、行動することに意味があります。

少なくとも過去の自分には勝っていますし…。少しづつでも強く変わって行ければ、鼓動を打っているうちに大きな変化が見込める可能性は広がっていく。

0と1。数字としては小さなものですが、1は10にも100にもなるかもです。

Contradiction

だからこそ超えていく「Contradiction」。(2曲目)

日々を過ごしていく中で、無数にある「Contradiction = 矛盾」。なぜ? と嘆くのではなく、超えていく。音に寂しさはありますが、強い意思が聞けます。

この部分も、もしかしたら矛盾を表現しているのかもです。

ふらふら揺れる 変わってしまう心が 許せないの

自分でも時として、してしまう矛盾。同じことや物でも、その時の状況やタイミングで見え方が変わってくるというのは、実際にあること。

逆にいつでも何も変わらないとしたら、それが矛盾なのかもしれませんね。

どんな矛盾も 越えていく
New World

止まることなく、先へ。引っかかることであっても、立ち止まらないことが越えてていく術であるのでしょう。

また、曲として面白いのは、キーとしてはずれている音が含まれていること。これは本来は正しくなくても、ハマれば矛盾でないことを示しているのかも…。

自分の少しやらしい部分ですが、突っ込んで聞いてみると面白さが増しますよ。

あとがき

カップリングに「Contradiction」だけでなく、タイトル曲のAcoustic ver.も収録。演奏のみでなく、歌も別録りされてものであるのも興味深いところ。

歌詞に変わりはないですが、聞こえ方が異なります。演奏もシンプルで、歌も生々しさが増しているのは、From THE FIRST TAKEも関係しているのかも。

できることが制限されている中、行ったことを次に生かしてくる。意図をして行っているかは分かりませんが、成長しようとしている部分が伺えます。

定期的に曲をただリリースするだけでなく、さらなる高みへ。向上心がその音から聞こえてくるのは興味深いですし、これからの活動も期待ができそうです。

現状維持を選択したら、得てして下降していくのがアーティストですから…。

 

以上、『藍井エイル:鼓動 ~ただ動いているだけでは物足りないよ~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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