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藍井エイル:アトック ~これからも生き続けることを私は選択する~

藍井エイル:アトック邦楽レビュー
邦楽レビュー

藍井エイル (あおい エイル) 20枚目のシングル「アトック」。

前作「鼓動」から1カ月半。彼女のシングルの中でも最短の感覚ででリリースされるのは、聞く人の受け取り方で印象が大きく変わってくるであろう3曲。

数字的に節目となるシングルは、置きにいくのではなない攻めの姿勢を感じせてくれます。

アトック 収録曲概要

「アトック」収録曲は以下の通り。

  1. アトック
  2. 金魚草
  3. 僕が死のうと思ったのは
  4. アトック (Instrumental)

タイトル曲アトック。英文字書きでAtokとなるとジャストシステムの日本語入力システムを思い出す方も多いと思いますが、全く異なります。

これは「A to K = 藍井エイル to 過去のカルマ」とのこと。知った上で「アトック」を聞くと、なるほどねと感じる部分も多くなるのではないでしょうか。

また、カップリングのどちらもタイトルを見ただけで気になる曲。1つだけでなく、更にがあるよというのは、1枚のシングルとして面白い組み合わせです。

アトック

TVアニメ「BLUE REFLECTION RAY/澪」第2クールオープニング主題歌「アトック」。(1曲目)

「A to K = 藍井エイル to 過去のカルマ」。これを踏まえた方が、圧倒的に世界観に入り込めます。活動休止とかありましたし、リアルな表現なのでしょう。

個の部分が入るのに、タイアップに合わせられたのも興味深く感じます。

生きてゆく意味を 走る意味を
目隠しで探し続けてた

探しても、断然に見付けずらい状態。”目隠し”という言葉があるからこそ、もがいている部分が表現されていて、イメージがとてもしやすいです。

狂気の音が耳元で鳴る
そんな過去なんてもういらない

これはトラウマということかなと。消したくても消えない悪いイメージ。そんなものはいらないなんていいうのは、よく分かります。

過去にずっととらわれるのでなく、今であり、これからを生きるのですから…。

甘えてもいい 泣いてもいい
こんな僕を認めてくれた

常に強くある必要なんてない。加えて少しでも認めてくれる人が現れることが、壊れそうな自分から変われるきっかけとなりそうです。

「カルマ = 業 = 行い」。悪いものではなく、良く変えていくことは気持ち次第で変える事もできるのですから…。見方であり、気持ち次第ですよね。

だからこそ過去に囚われるのではなく、決別。 これからの未来を見ているからですね。一部分だけを見ると暗いですが、変わろうとする強さがあります。

続きの物語も書けそうな曲。これは今後に期待してしまう部分です。

金魚草

僕が君の光になる「金魚草」。(2曲目)

気持ちがダウンして底を付いている、君へのメッセージ。自分が同じ状態になったことがあるからそであろう、自然と出てくるであろう言葉です。

何度も何度でも伝えさせて
あなたは決して一人じゃないんだよ

自分を追い込む孤独。一人では生きて行けないけれど、周りが全て他人に見えるなんてことはあります。そこに差し伸べる手というものは、少しでもあるもの。

うざったいなと思っても、それが救いだったなんて思うことになるかもです。

さぁ、目を開いて
僕があなたの光になるから

暗く閉じた瞳では、何も見えない。絶望に見えても希望があるんだよと感じてもらうために、支えてくれる人がいる。まだ、光のある望みはありそうです。

気になるタイトルの金魚草。最初は水草のことかなと思っていましたが、金魚を連想させるような花が咲く、キンギョソウが実際にあるのを知ってビックリ!

また、その花言葉は「おしゃべり」の他に、「でしゃばり、おせっかい」。君は一人じゃないよというのは、愛のあるおせっかいなのかもしれませんね。

実際はどうなのか分かりませんが、気になるタイトルはいいと思います。惜しいのは純粋な優しさであるからこそ、言葉がストレートに聞こえすぎること。

日本語よりも全編英詩にした方が、よりしっくりとハマる曲になったかもです。

僕が死のうと思ったのは

誰もが可能性を秘めた感情「僕が死のうと思ったのは」。(3曲目)

インパクトのあるタイトルに、6分24秒とJ-POPとしてはかなり長めの曲。ですが、展開も淡々としているのに、長さを感じさせません。

興味深い世界感とともに、彼女の今の実力がしっかりと出た曲でもあります。

僕が死のうと思ったのは、
海猫が桟橋で泣いたから、

“死”というのは、めちゃくちゃ大きなこと。でも、それを求めてしまうきっかけは、当事者でもなんでもなさそうなことなのかも…。

個人的に死にたいなんて思ったことは、今までありません。それでも、きっかけというのは、些細なことでもありえるだろうなと想像ができます。

すごい理由と考えてしまいがちですが、実際は異なるのではないでしょうか。

死ぬことばかり考えてしまうのは、
きっと生きる事に真面目すぎるから、

これは事実かも。気楽に考えればいいのにそれが出来ないのは、真面目過ぎるからでしょう。この言葉を目で見て、音を聞くと納得してしまいます。

これはモチベーションに似ているかもです。何かをする時に必要だと考える方は多いですが、「モチベーションがいる = 本来したくないこと」なので…。

難しく考えないということが、生きていく上で必要な事ではないでしょうか。

貴方のような人が生きてる、
世界に少し期待するよ。

この曲で描かれている世界観は暗さがありますが、それだけではありません。生きる意味をくれる存在も、何気ないところにあるのも示しているんです。

死にたいから生きる意味に気付けた人は、強い存在になることでしょう。

また、歌詞で面白いのは各フレーズは「,」。上の最後の一文で初めて「。」で閉められること。ここには凄く意味を感じてしまいます。

死にたいと思うことも、時にはあるかもしれない。それでもその瞬間は途中であり、終わりではないということを指している気がしました。

自分は死にたいと思ったことがないので、分かりかねる部分もあります。だからこそ、興味深い世界観が描かれている曲。歌詞も見ながら聞いて欲しいですね。

あとがき

生と死が描かれた3曲。どちらかと言わなくても死の方の割合が高いからこそ、受け取り方によっては暗さが目立つ形ではあります。

それでも絶望の中に、何かがあるというのも付け加えられた形。そこに小さな光を見出すことができたら、違う感覚となって聞けるのではないでしょうか。

冒頭にも記載していますが、攻めた内容の3曲。個人的はそれぞれのタイトルも含め、すごく興味深い世界観の描かれているなと感じました。

さらっと聞き流すよりも、じっくりと歌詞も見ながらの方が、圧倒的に興味深くなる内容のシングルです。

 

以上、『藍井エイル:アトック ~これからも生き続けることを私は選択する~』でした。


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