Dua Lipa:Future Nostalgia ~今のこの音も懐かしく感じる時がくる~

Dua Lipa:Future Nostalgia洋楽レビュー
洋楽レビュー

Dua Lipa (デュア・リパ) 2枚目のアルバム「Future Nostalgia」。

大ヒットしたセルフタイトルの前作「Dua Lipa」から約2年10カ月。期待通りの充実した内容でリリースしてくれました。

ポップスファンならずとも、聞いていいなと思うこと請け合いです。

Future Nostalgia 収録曲概要

「Future Nostalgia」収録曲は以下の通り。

  1. Future Nostalgia
  2. Don’t Start Now
  3. Cool
  4. Physical
  5. Levitating
  6. Pretty Please
  7. Hallucinate
  8. Love Again
  9. Break My Heart
  10. Good in Bed
  11. Boys Will Be Boys

11曲で37分。コンパクトでありながら、濃い内容。あっという間に聞き終わりますが、充実感が高いアルバムです。

7曲がMV、その他の4曲もリリックビデオが作られるなど、全体を通しての自信のほどが伺えます。

本人のインタビューで2枚目が怖いと話していました。だからこそ入念に絞られて「Nostalgia = 郷愁」がテーマとなったアルバム。

聞いていて興味深いだけでなく、懐の広さが感じられます。

Future Nostalgia

タイトル曲でオープニングを飾る「Future Nostalgia」。(1曲目)

女性と男性ではおそらく違った印象で聞ける曲。時代とともにあり方も変わってくるからこそ、歌詞を見ていても面白いです。

My sound, my sound, my sound

「私の音、私の音、私の音」。有意に立ちたいのではなく、自分の意志も抑えるのではなく、見せていく。女性ならではの強さのように感じました。

古いしきたりをぶち壊していくような感じで、オープニング曲にぴったりです。

Don’t Start Now

ベースラインが懐かしく感じる「Don’t Start Now」。(2曲目)

ディスコの要素があるからこそでしょうか。昔をそのままコピーするのでなく、変更を加えているからこそ、懐かしさを感じたり、新鮮に思う方もいるはず。

If you don’t wanna see me dancing with somebody

「私が他の人と踊るのを見たくないなら」。少し強気な女の子を感じるとともに、かわいらしいなと感じてしまう大人は多い気がします

邦楽ではありそうでないこの曲の横ノリは、聞いていて楽しいです。

Cool

ゆったりで少ない音数の中だからこそ、言葉が耳に入ってくる「Cool」。(3曲目)

最初に聞いた時は「2度と聞かせないで」と、お蔵入りになりそうだったという曲。時間の経過とともに感じ方が変わる。正に郷愁かも…。

You got me, you got me losin’ all my cool

「あなたは私を手に入れ、クールじゃなくなっちゃうの」。恋が深まるからこそ、お互いが熱くなってしまう。曲名のイメージとは異なる恋の歌。

わざと古めかしい感じにしたMVが面白く、途中で一瞬だけ映る笑顔がとてもキュート! カッコいい女性がたまに見せるからこそ、いい感じです。

Physical

アルバムの中でハイライトとなる「Physical」。(4曲目)

アタックの強い音はもちろん、歌詞にもドキッとしてしまう曲。直接的な要素が多いからこそ、ストレートな思いが伝わってきます。

Who needs to go to sleep when I got you next to me?

「あなたの側にいるのに、寝る必要があるの?」。人によっていろいろな解釈ができますが、男性は特にドキッとしてしまうんじゃないでしょうか。

ネット社会でスマフォやパソコンの中だけで通じあうこともできるけれど、あなたとは「Physical = 物理的に」。ドキッとせずにはいられません。

男性目線が入りますけれど、MVがセクシーで繰り返して見てしまいます。

Levitating

じわじわとクセになる曲「Levitating」。(5曲目)

強烈なインパクトはないのですが「Levitating = 浮上」の通り、聞いているうちに気になるようになってきます。恋する思いが上昇する感覚なのかも。

You can fly away with me tonight

「今夜あなたと私で飛べる」。一緒だからこそ恋が深まっていく様子を表しているようで、英詩だからこそ使える表現が興味深い!

最初はさらっと流れるかもしれませんが、繰り返して聞いてみるのをおすすめします。

Pretty Please

アルバムの中で演奏が最もシンプルな「Pretty Please」。(6曲目)

短い間奏で不協和音のような音使いであるのが面白く、センスを感じる曲。外すのは勝負でもあり、変なクセにもなりかねるのに、必要な音にしています。

Would you help me out, please?

「手伝ってくれないかしら?」。私が変わっていくには自分一人の力ではなく、あなたの力も必要なの。と言えちゃうのが女性らしさを感じさせますね。

シンプルな音使いで男性にはない表現だからこそ、言葉が耳に入ってくる。強いお願いであるのに、心地よく感じてしまう面白い曲です。

Break My Heart

INXS: Need You Tonight をサンプリングした「Break My Heart」。(9曲目)

最初に聞いた時に初めてはない気がしましたが、解説を見て納得。自然とこれができてしまうのも、センスの良さを感じさせます。

カバーとは異なるサンプリング。邦楽でできるアーティストはあまりいないかも…。また、歌詞が異なる失恋を思いにした曲だからこそ、興味深いです。

Am I falling in love with the one that could break my heart?

「心が折れてしまうのに恋をしてしまうのかな」。もうしないと思っても、またしてしまう恋。迷ってしまうからこその思いに、共感してしまいます。

INXSを知っていても、知らなくても新鮮に聞こえる曲は、面白いです。

Good in Bed

直接な曲名にドキッとしてしまう「Good in Bed」。(10曲目)

愛する2人であれば、自然な流れのこと。強がるでも隠すのでもなく、自然と曲にできてしまうのがデュア・リパのカッコよさでもあります。

We drive each other mad

「私たちはお互いを狂わせる」。愛するからこその変化。燃え上がると言ったほうがいいのかも…。これを女性アーティストで歌えるのは強すぎる!

日本語であれば歌えないというか、放送できないかもしれないセクシーな歌詞。いやらしくなく表現できるアーティストが出てくるのを期待しちゃいます。

Boys Will Be Boys

アルバムのラストを飾る「Boys Will Be Boys」。(11曲目)

毛色が少し異なる曲で、歌詞に込められた思いが面白い! 最後にあるからこそまた最初から聞きたくなるし、ここしか収める場所がなかったと思われます。

Boys will be, boys will be boys
But girls will be women

「男の子は男の子になる。だけど女の子は女性になる」。なるほどねと。サビのフレーズも思わず口ずさみたくなりますが、納得しちゃいます。

女性目線の曲ですが、男性が聞いても同意せずにはいられないかも…。アウトロを付けずにスパッと曲が終わるのも、大人の女性の思いである気がします。

クオリティの高いアルバムの中で、断トツで面白いなと感じてしまいました。

あとがき

楽曲のレベルが高いのはもちろんのこと、音使いが面白いアルバム。曲を作ったり弾いたりする方は、大きな参考になるんじゃないでしょうか?

変にひねっていないからこそ狙いすぎとなる恐れもあるのに、くどくなりすぎていないのは、表現力の高さがなせているのかなと。

歌うだけでなく、曲が作れるというのが強いですね。デュア・リパはまだ24歳。これからの活動がさらに楽しみになるアーティスト。

ただ、現在の状況からツアーが中止になったり、リリース前に「Future Nostalgia」の音源が流出して、発売日が早まるなど苦難もありました。

近い未来に、そんなこともあったよねと笑って話せる時がくるのかも…。今聞くのと、後から聞いた時にどう印象が変わるのか、楽しみなアルバムです。

1枚目も素晴らしかったですが、2枚目も変わらずいいですよ。

 

以上、『Dua Lipa:Future Nostalgia ~今のこの音も懐かしく感じる時がくる~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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