DragonForce:Extreme Power Metal ~古き良きメタルの回顧録~

DragonForce:Extreme Power Metal洋楽レビュー

DragonForce (ドラゴンフォース)の8枚目のアルバムである「Extreme Power Metal」。

これでもか高速プレイで楽しませてくれるメタルバンドですが、高速プレイもありつつ、今作は今までとは少し趣向を変えたアルバムになっています。

趣向を変えてきたというよりも、幅が広がったといった方がいいかもしれません。アルバムのジャケットも今までとは異なる、面白いものになっています。

MVもゲームの世界ですし、ジャケットは昔のシューティングのようです。

アルバム収録曲概要

「Extreme Power Metal」の収録曲は以下の通りです。

  1. Highway to Oblivion
  2. Cosmic Power of the Infinite Shred Machine
  3. The Last Dragonborn
  4. Heart Demolition
  5. Troopers of the Stars
  6. Razorblade Meltdown
  7. Strangers
  8. In a Skyforged Dream
  9. Remembrance Day
  10. My Heart Will Go On

ゲームのようなジャケットや、曲の中のピコピコ音はIron Maidenの「Speed Of Light」のMVを思い出させます。当時実際にゲームができましたよね。

Iron Maidenは1曲でしたが、DragonForceはアルバム全体で表現した感じになっています。高速プレイはピコピコと表現されますから、のってみたんでしょうね。

昔のゲームのような感じにするのは単にIron Maidenのオマージュではなく、メガドライブ(海外ではGENESIS)になっているのは、違いを見せてくれています。

Iron Maidenは8ビットゲーム機、DragonForceは16ビットゲーム機の違いです。全く同じにしないというのは、きっとこだわった部分ではないでしょうか?

ゲームの部分が注目されるアルバムには間違いないですが、モダンではなく古き良きメタルをDragonForce流に表現しているのが、このアルバムのポイントです。

Highway to Oblivion

アルバムのオープニング曲である「Highway to Oblivion」。(1曲目)

MVがリリース前に公開、曲もアルバム先行で配信がされていた、DragonForceらしいハイテンポな曲です。1曲目にこの曲があるのは、安心しますね。

バンドに期待するいつも通りのハイテンポの曲ですが、メロディーがいつもよりもボーカルを重視しているように感じました。ボーカルありきのメロディーです。

いつも通りを抑えつつの少しの違いが、このアルバムは今までにない部分も見せるというのが伝わってくる曲です。ただ力強く、早い曲だけではないですよ。

Heart Demolition

DragonForceにはありそうで今までなかった曲の「Heart Demolition」。(4曲目)

ありそうとはいえ、スクールウォーズのような懐かしいメロディーのこの曲は、ZPサートがボーカルの頃であれば、想像ができないような曲です。

全ての曲ではないですがボーカルも楽器の一部として曲に使用するDragonForceの曲の中で、ボーカルが1番重要度を占める曲は珍しいですよね。

聞いていて、現ボーカリストの「マーク・ハドソン」がよいボーカルだとわかる曲です。こういう曲が出てくると、バンドの曲の幅が広がるのは間違いありません。

Razorblade Meltdown

イントロのピアノにびっくりさせられる「Razorblade Meltdown」。(6曲目)

曲が始まってしまえばいつも通りの高速プレイなのですが、意図的にいつもとは違う形にしようというのが聞き取れます。この曲の切なさは、新しい要素ですね。

切なさを感じさせる理由は歌詞にも現れていて、妙に切ない歌詞です。メロディーもギターソロも切ないので、普段からよく聞いている人ほど違いを感じる曲です。

この曲の切なさは、次のアルバムでも継続して欲しいなと感じてしまいました。

My Heart Will Go On

セリーヌ・ディオンの名曲のカバーである「My Heart Will Go On」。(10曲目)

言わずと知れた映画タイタニックの感動的な曲ですが、全く別物の曲になっています。別物になっているのですが、これもありだなと感じさせてくれるカバーです。

タイタニックを見たことのない世代であれば、普通にDragonForceの曲として聞けてしまうかもしれません。歌詞の内容はバンドでは使わない感じですけどね。

シャレでカバーしようではなく、がっつりとDragonForceとしての曲としてカバーしているからこそ、違和感がなく聞けるのかも…。

本来はゆったりとした「My Heart Will Go On」の高速バージョン。最初のファミコンのようなピコピコ音も絶妙ですし、聞いていて面白いです。

セリーヌ・ディオンのファンもきっと、面白いカバーだと思ってもらえるはず!

あとがき

このアルバムを聞いていると、メンバーが楽しそうにレコーディングしたのが伝わってくるアルバムです。楽しんで制作したからこそ、違いもある感じがします。

それだけにアルバム制作前にキーボードのヴァジームが脱退したのはまだ分かりますが、ベースのフレデリク・ルクレールが脱退したのは、かなり痛いですよね。

有効的で仲たがいではないのはよかったですが、キャラもプレイも個性的なメンバーが抜けてしまうのは、DragonForceにどんな変化が出てくるのでしょうか?

少し不安な部分もありつつ、今回のアルバムは聞いていて面白いので、どうバンドがこれから変化していくのか楽しみです。いいベーシストい見つかりますように!

DragonForceって早い曲だけでしょ? と思っている方に、一度聞いて欲しいアルバムにです。きっと今までの印象とは、少し変わりますよ。

 

以上、『DragonForce:Extreme Power Metal ~古き良きメタルの回顧録~』でした。

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