DOLL$BOXX:DOLLS APARTMENT ~必然だった5人の融合~

DOLL$BOXX:DOLLS APARTMENT邦楽レビュー
邦楽レビュー

DOLL$BOXX (ドールズボックス) 1枚目のアルバム「DOLLS APARTMENT」。

2012年に12月12日と、12の三つ並びでリリースがされました。当時LIGHT BRINGERのFukiと、Gacharic Spinが融合してできたバンドです。

Gacharic SpinのボーカルのArmmyが脱退。サポートボーカルを交えて行ったツアー「ガチャピンチ」にFukiが参加したのが、バンド結成のきっかけ。

現時点でこのアルバムと、ミニ・アルバムをリリースしていますが、どちらの音源もガールズバンドとして侮ってはいけないクオリティの内容になっています。

DOLLS APARTMENT 収録曲概要

「DOLLS APARTMENT」収録曲は以下の通り。

  1. Loud Twin Stars
  2. Merrily High Go Round
  3. Take My Chance
  4. Monopoly
  5. ロールプレイング・ライフ
  6. Fragrance
  7. Karakuri Town
  8. おもちゃの兵隊
  9. Doll’s Box
  10. ヌーディリズム ($ヴァージョン)

ヌーディリズムはGacharic Spinの曲ですが、その他はDOLL$BOXXのために用意された曲。当時どれもがクオリティの高い曲で、驚かされました。

結成から短期間で制作されたのにも関わらずのクオリティの高さは、オリジナル曲の全てがMVが制作されたという結果にも出ています。

もう1枚リリース済みミニ・アルバム「high $pec」も収録曲全てがMVが制作されていますが、各曲のクオリティが高いから他にありません。

どこを切ってもどのバンドに似ているではなくDOLL$BOXXだというのは、今あらためて聞いてみても驚きと同時に、結成に必然性があったといえます。

Loud Twin Stars

オープニング曲「Loud Twin Stars」。(1曲目)

イントロが印象的ですが、ボーカルFukiの中音と低音をうまく使った曲になっています。高音が印象的なFukiの隠れ気味の良さを引き出しています。

オレオレオナの鍵盤フレーズのセンスが光る曲で、思わずコピーしたくなるフレーズが満載のカッコいい! 1曲目はこれしかあてはまらないですね。

オープニングSEにもなるイントロから始まるライブは、鳥肌ものでした。

Merrily High Go Round

繰り返すピアノのフレーズが印象的な「Merrily High Go Round」。(2曲目)

いつも肝心な場面で損している君に、自分を出して楽しんで行こうぜ! と背中を押してくれる曲。一時の勇気でなく、明日も明後日もずっとがいいですね。

「Merry go round = 回転木馬」ではなく、「Merrily High Go Round」であるのも、この曲の大きな大きなポイントです。単に楽しくじゃありません。

「Merrily = 陽気に、楽しく」です。しかも「High Go = 高くいけ」ですから、楽しまないわけにはいきません。楽しむ時に人の目なんか気にしちゃだめです。

歌詞の意味を知ると、より背中をバシッと押してくれる曲になりますよ。

Monopoly

独占で変わっていく様子を歌った「Monopoly」。(4曲目)

モノポリーというとボードゲームを思い浮かべる方が多いと思いますが、「Monopoly = モノポリー = 独占」。テーマから面白い曲です。

何も手に入れていない時は欲しがる気持ちさえも諦めてしまうのに、手に入れていくたびに大切だった物。最後は昨日までの自分にまでバイバイする…。

人は変わるものですけれど、どんどんと変わっていく様がうまく表されていて、読めば読むほどに面白く感じるすごくいい歌詞です。

Loving Having Dreaming for myself

独占できることで、全てが変わってしまう。言いたいことを言えない自分から変われるのはいいことですが、変わり方も考えてしまう歌詞になっています。

曲もカッコいいですけれど、歌詞がとても魅力的な曲です。

Fragrance

ミディアムテンポの別れを惜しんだ「Fragrance」。(6曲目)

「Fragrance = 香り」は人によって異なりますが、香りをうまく表現として使われている歌詞。残り香にいなくなったあの人の存在を感じてしまう…。

匂いは少しずつ消えてなくなってしまっても、存在としての香りは残りつづけるんであろうという思いが、とても切なく感じます。

はなの英語詞のデスボイスのラップ(?)部分を理解すると、より深さが増す曲。日本語詞だけでなく、英語詞の部分も注目してみることをオススメします。

この曲もオレオレオナの切なさを増す、鍵盤のフレーズが印象的です。

おもちゃの兵隊

心の中にいる自分について歌った「おもちゃの兵隊」。(8曲目)

自分の心よりおもちゃ箱の底の方が気づくと少し変わっているのに、気持ちが手に取るようにわかる表現方法です。

心の中にいる自分だからこそ、その用途ごとに異なる自分がいる。だからこそ一つではなく、おもちゃの兵隊となっているのが面白いです。

心の中の自分が世界を守るから、用が済んだら元通りしまっておいてというのは独り言であり、もうひとりの自身との会話でもあります。

DOLL$BOXXが始動する時に一番最初に部分的に公開されていたころから好きでしたが、歌詞の持つ意味を考えるとさらに好きな曲になりました。

最初に聞いていた時はただのギター好きの野郎だったので、この歌詞の持つ意味に気付いていませんでした。深い意味を持っている曲です。

Doll’s Box

人形からの視点を歌った「Doll’s Box」。(9曲目)

実際は何もしゃべらないけれど、一緒に過ごした日々の思い出は共有。同じ時を一緒に過ごしてくれることに感謝しているという、優しいバラード曲。

「本当にありがとう」で締めるのが、人形の思いが感じさます。

Disneyアニメの「トイ・ストーリー」ではないですが、人形にはそれぞれ思いがあるんだというのを聞いていて感じずにはいられません。

とにかく優しいバラード。Doll’s Boxの中でもライブでぜひ聞きたくもあり、多くの人に聞いて欲しい曲になっています。

サンリオキャラクターがリアルに好きなFukiだからこそ、思いや優しさがあふれる曲になっているではないでしょうか。思いが優しいです。

あとがき

Gacharic Spinのリアルピンチなツアー「ガチャピンチ」から生まることになったバンドDOLL$BOXX。今聞いても結成が必然だったといえるバンドです。

「ガチャピンチ」はドラムのはながドラムボーカルになったり、パフォーマーが付いたり、DOLL$BOXXの結成と、変化のきっかけとなりました。

Fukiの活動も結果的に大きく変わっているので、流れというのは面白いです。

今はGacharic Spin、Fukそれぞれの活動が重要で活発な時なのですぐにはないでしょうけれど、次の活動も期待せずにはいられません。

曲、パフォーマンスのどちらをとっても、評価されるべきバンドだからです。

特にガールズバンドに偏見なく聞いて楽しむことができる方は、DOLL$BOXXは聞いて楽しめること間違いありません。聞いてみることをオススメします。

 

以上、『DOLL$BOXX:DOLLS APARTMENT ~必然だった5人の融合~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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