DIAURA:最果てに降る雪 ~消えゆくことが怖いんじゃない~

DIAURA:最果てに降る雪邦楽レビュー
邦楽レビュー

DIAURA (ディオーラ) 19枚目のシングル「最果てに降る雪」。

配信シングル「獄彩」から3カ月半。歌詞には現在の状況が反映されているということですが、もともとこのタイミングでのリリースを考えていたという1枚。

活動10周年目の最後となるシングルは、寂しさを強く感じる内容です。

最果てに降る雪 収録曲概要

「最果てに降る雪」収録曲は以下の通り。

  1. アシッドスノウ
  2. マリンスノウ
  3. NIGHTMARE

1曲目がタイトルとはならずに、別の形に。MVも撮影されていますが、2曲目という、一般的な物とは少し変わった趣向で制作されたシングル。

また、「アシッドスノウ」、「マリンスノウ」と名前は似ていても、異なる雪。ただし、その存在の意味を知れば、なんともいえない寂しさを感じるのは共通。

yo-kaの意図として「マリンスノウ」のプロローグ的なもとのして「アシッドスノウ」があり、全体を表すシングルのタイトルが「最果てに降る雪」に。

経緯のエピソードが分かるとより興味が深くなりますし、たた曲があるからではない、意味のある形であることが分かります。バンドらしさですね。

ビジュアル系というとその見た目から稀に軽く見られる場合もありますが、そうではないんです。中にはそういうバンドもいますが、全てではありませんよ。

アシッドスノウ

思いは永遠でもさようなら「アシッドスノウ」。(1曲目)

決して楽しいことばかりだけではなかったけれど、あなたを愛していたことは変わらなかった思い。それでも残るのは思いだけであるというのが、切ない…。

舞い落ちる粉結がこの街に冬を告げる頃に
鮮やかな灰色で最後のページを終わらせた

鮮やかであるのが、寂しさを増します。理由は「アシッドスノウ = acid snow = 酸性雪」。酸性雨がイメージがわきやすいと思いますが、汚染されている雪…。

単に別れと、思い出ではない状況。それでもこのまま永遠にと考えると、切なく思わずにはいられなくなります。あなたへの思いも特別だったのでしょう。

想像させる部分を残し、必要以上に語らない美学があります。

マリンスノウ

今も変わらずに美しくありたい「マリンスノウ」。(2曲目)

どんな雪なのか知ってから聞くと、より寂しくなる曲。「アシッドスノウ」がプロローグとしてすでに切ないからこそ、さらにプラスという形になっています。

マリンスノウ
もう少しこの世界を構成する
一部としてでいい  存在していたいよ

海に降る雪と呼ばれるマリンスノウとは、プランクトンの排出物や死骸、または分解された物のこと。すでに生命はなく、言い方を変えればただの物。

もう発展はなく消えゆく物であるのに、存在していたいよの思い。不老不死として生き続けるとは異なる、記憶であり続けたいという思いでしょうか。

寂しさでいっぱいになる2曲。つながる事に意味を感じますし、ライブで演奏される際も、「アシッドスノウ」、「マリンスノウ」は連曲で聞きたいですね。

NIGHTMARE

負をであることを楽しむような「NIGHTMARE」。(3曲目)

「NIGHTMARE」はそのまま名前にしているバンドもいますが、悪夢のこと。本来は夜に見たくものでなり、現在の世界の状況とも言える言葉。

聞く人によって、受け取り方が変わってくるであろう思いが興味深い曲。

どうせ灰になってさ 涙重ねたその傷も傷も
束の間の悪い夢

自暴自棄とも取れますが、いつかは夢とは覚めるもの。それは悪夢であっても同じ。ネガティブな感情ではなく、先を見ているからの思いである気がしました。

夢もですが、生を受けたものに必ずくる死。例え年単位の最悪な状況であったとしても、人生の期間で考えれば束の間の悪い夢。考え方で見え方は変わる時間。

音の重さとそのままの歌詞は悪夢かもしれませんが、乗り越えていけないものは何一つないんだ! と受け取った自分は、深く読みのしすぎでしょうか?

前向きと意識せずとも、それしか選択肢で考えない性格も関係しているかも…。

あとがき

寂しいけれど、それだけじゃない思い。これまでに聞いていた過程で変わる場合も多いと思いますが、やっぱりビジュアル系といえば、切なさが似合います。

しかも狙ったというよりも、本質的にDIAURAには寂しさがあるのがいい感じ!

2部作となった17枚目「ENVY」。18枚目「Hydra」もさることながら、「最果てに降る雪」での表現も聞いていて、とても興味深かったです。

歌詞もしっかり表示されますので、込められた思いもそれぞれで想像しながら聞くことをオススメします。寂しいな、カッコいいなだけじゃないですよ。

 

以上、『DIAURA:最果てに降る雪 ~消えゆくことが怖いんじゃない~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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