DIAURA:DEFINITION ~今この音をあなたに届ける意味~

DIAURA:DEFINITION邦楽レビュー

DIAURA (ディオーラ)  4枚目のミニ・アルバムである「DEFINITION」。

2010年の結成から精力的に活動をし続けるバンドの、2019年最初のリリースとなった音源です。ミニ・アルバムとしては、約2年3カ月ぶりですね。

「DEFINITION = 定義」と名付けられたミニ・アルバムは、今のDIAURAのはこんなバンドなんだというのが分かる、聞いて熱くなるミニ・アルバムです。

DEFINITION 収録曲概要

「DEFINITION」の収録曲は以下の通りです。

  1. ivy
  2. MALICE
  3. 嘘とワルツを
  4. [dignity]
  5. ヘルグライド
  6. SPECIES
  7. 断頭台から愛を込めて
  8. ファントム

このミニ・アルバムは1曲目が異なるA Type、B Typeの2種類がリリースされていますが、便宜上A Typeを通してにプラス、B Typeの1曲として紹介します。

実際に聞いてみてもこの流れがピッタリですので、オススメな聞き方です。

バーションを分けてリリースするのはよくあることですが、1番最初に耳に入る1曲目が異なるバージョンのリリースは珍しい気がします。面白いです。

聞き手側としては、曲を分けないでもらえたほうがうれしいですけどね。

ivy

A Typeのオープニング曲「ivy」。(1曲目)

「ivy = 蔦(つた)」とは面白い曲名だと思いましたが、どこにでも生えていく蔦(つた)と、行き場をなくしてしまった姿が重なります。

どこに生え進んで行っても、拒否されてしまう…。既に星としての寿命の短い「アルドラ = おおいぬ座イータ星」にさえも、打ち砕かれるのは切ないです。

ストレートな歌詞ではないですけれど、読み解こうとしたらしっかりと読み解けるレベルに抑えているDIAURA歌詞は、見ていてとても面白いです。

上モノのシンセの音が無機質だからこそ、より切なさが伝わってきます。

MALICE

15枚目のシングルである「MALICE」。(2曲目)

「MALICE = 悪意」と名付けられた曲は悪意を持っていい状況であるのに、夜明けを待ったり、飛び立てば生まれ変われるという希望も感じます。

細胞が毒に侵食されているのに「I love you 」と言えてしまうのは、おかしくなってしまったのではなく、悪意と決別できているからの気がしました。

シングル曲というと演奏がシンプルになることが多いですけれど、歌の裏でいろいろと面白いことをしているので、ヘッドホンで聞くことをオススメします。

ヘルグライド

イントロのリズムが特徴的な「ヘルグライド」。(5曲目)

「オイ、オイ、オイ」というのも含めて、あえて誰かがやっていそうなリズムを曲の中に取り入れているのが、とても面白く感じます。

ライブでメインになる曲ではないとしても、誰にでも入りやすい要素を含めた曲は、盛り上がるのではないでしょうか? 耳にとても入ってくる曲です。

自分が自分自身を失ってしまう前に、愛する君を失う前にとどめをさしてというのは、少し気持ちが分かる気がします。行き先が地獄であったとしても…。

聞いているとまたなぜか聞きたくなってしまう、くせになる曲ですよ。

断頭台から愛を込めて

もう戻れないからこそ、さよならを忘れないと歌った「断頭台から愛を込めて」。(7曲目)

さよならは忘れないけれど、僕は君のことを忘れるし、君も僕のことを忘れる。一見矛盾しているようですが、思いが強いからこその願いなのかもしれません。

いろいろな解釈ができる曲だと思いますけれど、曲全体にある切なさは深い愛があるからこそですね。別れだからこそ、切ない思いが心に染み込んできます。

こういう曲を歌えるビジュアル系バンドは減っているので、興味深い曲です。

ファントム

B Typeのオープニング曲である「ファントム」。(8曲目)

「何もかも落ちてしまえばいい」というメッセージが印象的な曲です。「断頭台から愛を込めて」からのつながりを感じるので、ラストがうまく収まります。

「ファントム = Phantom = まぼろし、幽霊」ですが、君を失ってしまったからこその切なさで見えているものだけでなく、自分もファントムである気がします。

「僕はもうおかしくて 狂ってしまった装置さ」と歌っているので、確認をしようもないのですが…。短い歌詞ですけれど、切なさがいっぱいの曲です。

あとがき

フルアルバムではないですが、充実度の高いミニ・アルバムです。曲数が多すぎないのが、この時の「DEFINITION = 定義」だったんでしょうね。

A Type、B Typeで1曲目が異なると、通して聞いた時の印象が変わります。後に足した曲でなく、前が変わると大きく変わるよと伝えたかったのかもですね。

まとめた方が曲の聞き逃しもないのでうれしいのですが、A Type、B Typeどちらでも聞いてみることをオススメします。思いの他に印象が変わりますよ。

DIAURAはビジュアル系初心者や、ビジュアル系をかつて聞いていた人にもオススメができる、カッコいい聞いてみるべきビジュアル系バンドです。

DIAURAが持っている切なさは、きっと聞いていてくせになりますよ。

 

以上、『DIAURA:DEFINITION ~今この音をあなたに届ける意味~』でした。


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