Daughtry (ドートリー) 配信シングル「World On Fire」。
5枚目のアルバム「Cage to Rattle」の後、SIA「ALIVE」をカバーしてのリリースには驚かされましたが、本筋に戻っての新たな次の一手。
カバーとはいえ「ALIVE」のアレンジの時点で「おっ! 」と感じた人は自分を含めて多かったかもしれませんが、ロックなドートリーが戻ってきました。
World On Fire 概要
「World On Fire」は単発の曲ではありません。2021年にリリースが予定されている6枚目のアルバム「Nothing Lasts Forever」からの先行配信。
ロックダウンの影響で作業がストップしていた期間もあるそうですが、重要な提示となるファーストシングルが激しいロックナンバー。
初期のハードなロックから、徐々に静かな表現に移行していましたから、回帰を期待せずにはいられません。カッコいいのは特に初期でしたし…。
それにしてもアルバムタイトルが「Nothing Lasts Forever = 永遠に続くものはない」。いろいろな想像が膨らむ、意味深長さ。
「World On Fire」を聞く限りでは、悲劇は永遠には続かないかな? と想像をしていますが、果たしてどんな世界を表現してくれるのでしょうか。
World On Fire
世界が燃えている「World On Fire」。
次々と人が死んで行く世界。あそこでも、ここでもというが寂しさを誘います。火というと戦争が思い浮かびますが、今の現実も表現していそうです。
Oh, 20 dead without a fight, without a reason
20 more in a cop car, bleeding
「理由も、戦いもせす死んだ20人。パトカーの中でさらに20人が出血」。緊急車両であっても、救急車ではなくパトカーというのが、今を思わせます。
理由もなく戦えずに死んでいくのは、戦争とも代わりはありませんが…。
The sickness is rising
The angels are crying
「病気が高まり、天使たちが泣いている」。誰も泣きたくなる状態。本来は明るさ、幸せの象徴である天使が泣くというのが、状況の悲惨さを感じさせます。
寂しい世界ですけれど、現実がこうなってはいけない! ということを表現しているのかもしれません。言葉だけでなく、歌が泣いているのも特徴です。
あとがき
抜群の歌唱力があるので、アコースティックやポップでも似合うドートリー。ですが、やっぱり一番の魅力が出るのは激しいロックであり、切ない歌。
初期でハマった人ほど、「World On Fire」は「戻ってきた〜! 」と 感じるのではないでしょうか。Mvでアゴヒゲがワイルドになったのも、カッコいい!
6枚目のアルバム「Nothing Lasts Forever」の詳細は2021年にリリース予定の他は現時点では出ていないですが、思いっきり期待していいと思います。
激しいロックの中にある、切なさが戻ってきました。ドートリーはいいですよ。
以上、『Daughtry:World On Fire ~この状況に天使さえも涙する~』でした。
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