Daughtry:Leave This Town ~もう僕はこの場所にはいない~

Daughtry:Leave This Town洋楽レビュー
洋楽レビュー

Daughtry (ドートリー) 2枚目のアルバムである「Leave This Town」。

1枚目のセルフタイトルアルバム「Daughtry」から、約2年8カ月ぶりのリリースとなりました。思っている以上に空いた期間が長く、待望のアルバムです。

アルバム・タイトル「Leave This Town = この街を去る」からも切なさを感じますが、切なさが全編にわたっているのが特徴のアルバムになっています。

切ない感じが好きな人には、特にオススメするロックアルバムです。

Leave This Town 収録曲概要

「Leave This Town」の収録曲は以下の通りです。

  1. You Don’t Belong
  2. No Surprise
  3. Every Time You Turn Around
  4. Life After You
  5. What I Meant to Say
  6. Open Up Your Eyes
  7. September
  8. Ghost of Me
  9. Learn My Lesson
  10. Supernatural
  11. Tennessee Line
  12. Call Your Name
  13. Get Me Through

アルバム・タイトルも切ないですが、曲名だけを見ても切ない感じをかもし出しているアルバムです。聞いているとキュッと心が寂しくなります。

切なく、寂しさを感じるのに、また聞きたくなる魅力があるアルバムです。

You Don’t Belong

オープニング曲の「You Don’t Belong」。(1曲目)

あなたの場所はないと、強い印象を持つ曲です。場所がないのは「撃たれるから = すなわち死」だからこそ、ドートリーの歌声が嘆きのように聞こえます。

怒りではなく、嘆きであるのがこの曲のポイントです。それにしても、アルバムの1曲目からこれでもかと切なく、悲しい思いが込められた曲になっています。

No Surprise

驚くことはないと歌った「No Surprise」。(2曲目)

何を驚くことはないの? といえば、変化が起こる全ての出来事というのが、興味深い曲です。変化が起きるのは、行ってきたことの必然な出来事だという…。

何かが起こっても時が過ぎれば元通りになる、当たり前のように思い通りになることはないんだよと、言葉を投げかけているかのような曲です。

特にしてもらって当たり前、関係が修復して当たり前といのは、考えを改め直した方がいいんじゃない? と提案してくれているような感じがしました。

何かが起こることは驚きではないからこそ、普通の優しい歌い方になっているのかもしれませんね。当たり前の出来事について考えさせられる曲です。

アルバムの中で唯一と言っていい、切ない感じがない曲になっています。

Life After You

切ないラブソングの「Life After You」。(4曲目)

切ないラブソングといっても失恋の曲ではなく、あなたがいなくなってしまうことを知っているからです。いなくなる場所は、この世界からです。

I know there’s no life after you

「俺にあなたがいなくなった後に人生がないのを知っている」。だからこそ、行かないでという、強い思いに感じます。本当の思いであり、はなむけですよね。

あなたと笑いに満ちた人生を過ごしたかったという、思いの強い曲です。

Open Up Your Eyes

客観的な目線であるからこそ切ない「Open Up Your Eyes」。(6曲目)

よく曲名にある「Open Your Eyes = 目を開いて」ではなく、「Open Up Your Eyes = 目を開く」であるのがポイントの曲です。

目を開けて欲しいのは彼女で、腕の中で亡くなった彼の死から1年たった今も、目を開けていない。この目を開けないは、現実の目を開けていないですよね。

だからこそ「Open Up Your Eyes = 目を開く」になっている気がします。開いては願いですが、開くは実行であるからこそ、思いの強さが感じる言葉です。

彼女の目を開きたいのは誰でもない、腕の中で亡くなった彼の気がしました。8曲目である「Ghost of me」に、内容がリンクするように聞こえるからです。

1曲としても思いの強い曲ですが、合わせることでより思いが強く感じますよ。

September

ギターのアルペジオが印象的な「September」。(7曲目)

アルバム・タイトル「Leave This Town」はこの曲の歌詞から選ばれたという、アルバムの中でも重要な位置にある曲です。これも切ない曲になっています。

切なくなるのはこの街を去らなければいけないから。思い出としては残るけれど、住み慣れた街をさるというのは切ないものです。

日本で「September = 9月」で別れってなんだよ? となりますけれど、アメリカの学校など9月に始まります。地域差が分かると、なるほどとなる曲です。

ドートリーが日本人であれば、この曲は4月となったかもしれませんね。

Ghost of Me

自分は幽霊になったと歌った「Ghost of Me」。(8曲目)

歌詞が「死んで埋葬されたと思った」で始まる、印象的な曲です。

切ない曲なのですが、この曲が切ないのは幽霊となってしまったからあなたに何かをしてあげたくても、できないもどかしさが曲に表れています。

Don’t look over shoulder
Cause that’s just the ghost of me

「肩越しに見ないで。それはただの幽霊だから」。最初肩越しってなんだ? と思いましたが、鏡に写った自分を見ないでかなと。鏡であえば肩越しも納得です。

自分で肩越しを見るのは普段はあまりなく、鏡を見る時ぐらいですから…。

鏡は本来見えないものを移すといいますから、まだ死んだばかりだからこそ、鏡を通してなら自分が見えてしまうのかですね。想像が沸き立てられる曲です。

なんといっても、思いはあっても何もできないのが切なくなっています。いろいろな歌が表現できるドートリーですが、切ない曲は特に一級品です。

あとがき

あらためて今聞き直してみても、切ないアルバムです。聞いていると切ない思いになるのに、切なさをまた求めてしまうアルバムでもあります。

リリース当時1枚目のアルバム「Daughtry」から進化がないと批評されたとウィキペディアに記載がありますが、1枚目は特にクオリティが高いですから…。

確かに比較してしまうと、進化はないかもしれません。ですが退化ではなく、クオリティーの高さを守っているアルバムでもあります。良いアルバムですよ。

歌詞に込められている思いを感じると、より楽しめるアルバムになると思います。アルバムに込められた切ない思いを、これでもかと感じてみてください

 

以上、『Daughtry:Leave This Town ~もう僕はこの場所にはいない~』でした。

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