D:UNCROWNED KING ~この世界に今、問いかけてみる~

D:UNCROWNED KING邦楽レビュー
邦楽レビュー

D (ディー) 32枚目のシングル「UNCROWNED KING」。

前作「道化師のカタルシス」から4カ月ぶり。今回のシングルは、リリースすることの意味合いが強いものだと思われます。

結成20周年に向けた決意表明をした後の、最初の音源だからです。

組曲としてリリースされた「狂王」に続くストーリがあるという今回のシングル。小難しい部分は残しつつも、歩み寄りが感じられる内容になっています。

Dの中でも歌詞も含めて、とても聞きやすくなっているシングルです。

UNCROWNED KING 収録曲概要

「UNCROWNED KING」収録曲は以下の通り。

  1. UNCROWNED KING
  2. Antiserum
  3. Absolute zero
  4. Invisible enemy

シングルでもストーリー入れてくるのは、面白く感じます。3曲の歌入りに加えて、インストゥルメンタルを入れてくるのも、Dの特徴ですね。

少し難しい時もありますけれど、このシングルは世界観を追っても、追わなくても単純に曲として楽しめるという、変化が感じられます。

イメージを崩さずに、歩み寄りが見られるのは大きな変化だと思いますよ。

UNCROWNED KING

シングル・タイトル曲「UNCROWNED KING」。(1曲目)

ヴァンパイア王 ドライツェンの息子である、無冠の王ジャスティスを歌った曲。内容は小難しくなりますが、サビのおかげでわかりやすいです。

難しい言葉も微妙に入りますけれど、歌詞を見てすぐに出てこない言葉はないので、聞いていても何をいっているんだろう? というのがありません。

ローチューニングで低音がかなり出てきますけれど、他のビジュアル系バンドとの差別化のために、2度、3度上げてしまってもいいかもしれませんね。

MVで歌詞が表示されるのでしっかりと追えましたが、配信でも同様の状態にしてくれると、より世界観が伝わる気がします。

Dに限らずですが、再生回数の多いトップアーティストが当たり前のように使っている機能を利用しないのは、もったいないというか損していますよ。

特にDは世界観が伝わるからこそ、面白くなるバンド。歌詞表示を必須にした方がいい気がしますね。せっかく他とは異なる、曲をしているのですから…。

Antiserum

抗血清という面白い曲名の「Antiserum」。(2曲目)

ミディアムテンポの曲は、抗血清の役割の中和するという役割を再現しているのだと思います。聞いていても耳には入ってきますが、歌詞が見たいですね。

配信の方がCDよりも先にリリースされているので、ネットでいくら検索しても出てこないという…。歌詞があれば、より深く入り込めそうな曲です。

「UNCROWNED KING」と「Absolute zero」に中に入っているからこそ、この曲の意味がこのシングルの中で強くなっている気がしました。

Absolute zero

タッピングで流れるようなイントロが印象的な「Absolute zero」。(3曲目)

absoluteという言葉はドメインにも使用するぐらい大好きなので、曲名を見た時点でとても気になっていた曲。曲調の感じは、タイトル曲でもいけますね。

何を失ってもあなたがいればいい、あなたが死を選ぶのであればともに死を選ぶというのは、通常ではありえない究極の愛のような気がします。

「Absolute zero = 絶対零度」で凍らせる。聖闘士星矢の氷河が師であるカミュによって氷の棺に入れらた場面を思い出してしまいましたよ。

ドラキュラと聖闘士は異なりますが、思いは似ている気がします。意図はしていないとしても、他の情景が思い浮かぶからこそ、世界観が分かりやすいです。

カップリングですが、今回のシングルで興味を引かれました。

Invisible enemy

インストゥルメンタル「Invisible enemy」。(4曲目)

Dの特徴でもある演奏のみの曲は、今回のシングルでも印象的です。SEではなく、ちゃんとした曲なっているのも特徴です。

楽器陣がしっかりとしたテクニックを持っているからこそですね。

「Invisible enemy = 見えない敵」と名付けられた曲。見えないからこその恐怖と敵に立ち向かっていく様子が見えるような感じになっています。

インストゥルメンタルですけれど、歌詞とメロディーを追加したらボーカル入りになりそうな感じがするのも、聞いていて面白く感じました。

上モノの音が多いD。同期ではなくキーボーディストがいても、いい気がしますね。世界観に合う人がいるかは難しいかもですが…。

あとがき

ビジュアル系で世界観を保ちながらバンドを長く継続するのは、思っている以上に大変な部分だと思います。特にDはマニアック寄りの世界。

好きな人は大好きになる一方で、近づきずらい面も持っている。今作につながる組曲「狂王」は面白いけれど、かなり難しい世界観でしたよね。

今作は意図的に歩み寄っている気がしましたけれど、化粧がナチュラル、曲がポップになるのはDではありえないので、いい変化だと思います。

このシングルを皮切りに、結成20周年にどんな世界を見せてくれるのか楽しみです。深くも、浅くもどちらも楽しめる世界を見せてくれる気がしますよ。

 

以上、『D:UNCROWNED KING ~この世界に今、問いかけてみる~』でした。


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JOE (ジョウ)

Guitar、F1を筆頭にモータースポーツ全般、野球(巨人)が好きな、ジャンルを問わない音楽マニア。日々記事更新中で、SNSは基本オマケ。 もっとプロフィール & あぶまいについて

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