Creed (クリード) 3枚目のアルバム「Weathered」。
大ヒットをした前作「Human Clay」から約2年3カ月。ベースのブライアン・マーシャルが抜けた状態でリリースがされました。
ツアーの後に1度目の解散をしますので、最後の1枚になりかけたアルバム。また、曲のバリエーションが多い内容でもあります。
リリースから時間はたっていますが、今聞いてもカッコいいロックアルバム。クリードの中でも、充実度はかなり高いですよ。
Weathered 収録曲概要
「Weathered」収録曲は以下の通り。
- Bullets
- Freedom Fighter
- Who’s Got My Back?
- Signs
- One Last Breath
- My Sacrifice
- Stand Here With Me
- Weathered
- Hide
- Don’t Stop Dancing
- Lullaby
曲名が長くなく分かりやすい言葉であるのは、このアルバムでも変わらず。曲名のわかりやすさは、全作品を通しての共通といえます。
3曲目の「Who’s Got My Back? 」だけ8分25秒と長尺になっていますが、4分を切ったり、4分台前半のコンパクトな曲が主体となる1枚。
時間だけではないですが、クリードで1番聞きやすいアルバムといえます。
Bullets
オープニング曲「Bullets」。(1曲目)
徐々に温めて急に始まる激しいロック。クリードの中でも激しさではトップクラス。「Look at me = 私を見て」が心に刺さります。
曲は文句なしにカッコいいのですが、見ると少し??? になるMV。リリースした時代だからこそですが、なんでゲーム風なの? という感じですよ。
??? なんですが、逆に面白いので1度は見てみることをオススメします。
Who’s Got My Back?
8分25秒とこのアルバムだけでなく、クリード中で1番長尺な「Who’s Got My Back?」。(3曲目)
始まりが少し不思議で、曲は長くても最後まで一定のテンションを保ったまま聞きいってしまいます。その理由は、情景が浮かぶからでしょうか。
What is the truth now?
Who’s Got My Back?
「今、真実とはなに? だれが俺の背中を持っているんだ? 」。この部分だけを見ると? ですが、「Bullets」にもつながっているんです。
特に、不思議なMVで翼が生えていること。もぎ取られてしまったんだとなる。アルバムの中でつながりがあるというのは、聞いていて興味深いですよ。
One Last Breath
最後に私を抱きしめてと切ない「One Last Breath」。(5曲目)
最後となるのは息絶えてしまうから…。「One Last Breath = 最後の呼吸」というのは、寂しさを感じてしまいます。
Hold me now
I’m six feet the edge and I’m thinking
「私を抱きしめて。私は端から6フィートのところにいる」。1フィートは0.3048mですので、1m80cmぐらい。目の前のすぐそこにいるんです。
「One Last Breath = 最後の呼吸」が聞こえるぐらいそばに…。続くのが「I’m looking down now that it’s over = 終わった今見下ろしている」。
聞くだけでもですが、歌詞を見ているとより切なく感じさせます。
My Sacrifice
私の犠牲と印象的なタイトル「My Sacrifice」。(6曲目)
切なくて、クリードっぽい曲名かつ、アルバムからのファースト・シングル。リリース当時よくMVを目にしたり、聞くことが多かった曲でした。
意図してだと思いますが、大ヒットした「Higher」の雰囲気を持っている曲。歌詞にも共通点があり、アンサーソングのようにも感じます。
難しい言葉を歌詞に使っていないからこそ、聞く人によっていろいろな解釈ができるであろう曲。歌詞に注目して聞いてみることオススメします。
MVを見ると、よりいろいろな解釈ができそうですよ。
曲に関係ないところでいえば、自分もPRSユーザーとして、ギターが濡れまくっているのが衝撃でした。撮影用なんでしょうけれど、大きな犠牲だなと…。
Don’t Stop Dancing
ミディアムテンポのロックナンバー「Don’t Stop Dancing」。(10曲目)
「Don’t Stop Dancing = ダンスを止めない」。曲名からくるものと、聞いてからではイメージが変わると思います。希望を感じさせる曲。
Children don’t stop dancing
Believe you can fly
「子どもたちはダンスを止めない。飛べると信じて」。子どもがもっと高く、前に進もうとしているのに、大人が下を向いているわけにはいきません。
女性のコーラスが曲に花を添えるとともに、歌詞の思いが強くなります。
Lullaby
マーク・トレモンティのアコギと、スコット・スタップの歌だけとシンプルな「Lullaby」。(11曲目)
「Lullaby = 子守唄」の曲名通り、とても優しい歌。クリードの曲の中で、1番に優しく、包み込んでくれるような歌。
Just give love to all
Let’s give love to all
「全てに愛を与える。全てに愛を与えましょう」。男ならではの優しさ。スコット・スタップは、こういう歌も歌えるんです。リアルにいい歌。
弾き語りで歌う人が英語の曲を歌うのであれば、オススメしたい曲。すごくシンプルですけれど、優しさがこもっているからこそ心を動かしてくれます。
あとがき
あらためて聞いてみても、クリードの中で1番オススメしたいアルバム。その理由は、聞きやすくもあり、収録されている曲の粒がそろっています。
聞いていると次々に「この曲もいい! これもいいじゃん! 」 と感じてしまうのは間違いないでしょう。MVには古さは感じますが、音は新鮮なままです。
スコット・スタップの歌もバンドの演奏もカッコいい! 日本ではあまりヒットしなかったクリードですが、再確認してみることをオススメしますよ。
また、こういうサウンドを聞かせてくれるバンドは今少なくなっていますので、聞いて懐かしさを感じるとともに、狙い目のポジションかも…。
楽器やバンドをしている人には、特に聞いてみることをオススメします。
以上、『Creed:Weathered ~いつか癒やさられる時が訪れますように~』でした。
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Creed:Human Clay ~探している平和は誰もが心に持っている~
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